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【今日も残業】残業の考え方【明日も残業】

働き方関連法が成立したのが2018年7月、施行が2019年4月である。

うちのような建設業は(時間外労働に関わる)上限規制適用猶予期間が2024年3月末まである。

さて、ネットなんかでは法規制を根拠に長時間労働是正が叫ばれている。

企業の是正を第一義とするのは当然であるが、果たして抜本的解決になるのかと言われれば、そうは思わない。

精々業務の持ち帰りが横行するだけであろう。

小零細の公共土木工事を監督する社員の業務は悲惨である(時期や案件にもよるが)

日中は現場の作業指揮、17時以降ようやく書類作成整理である。となるとどうしても毎日残業が2時間程度ついてしまう(移動のロスもある)ので、月40hなど優に超えてしまうのだ。まあ40hくらいどうってことは無いがwww

検査前はさらに酷くなるのでどうしたものかと使用者側は頭を抱える訳である。

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私はあくまでも使用者側であるので、キーキー知恵の足らぬ猿のごとく「単価ガー」「長時間労働ガー」「職人ガー」などと上辺だけの対策を取る事は下の下の下であると考える。

長時間労働の正体は何なのだろうか。

考えられるものは以下の通り

〇労働者数と業務量の不均衡

〇労働者全体に蔓延する習慣や場の空気(空気による支配)

〇残業代を当てにしている(金銭欲)

私はこの三つに大別できると考える。複数当てはまる場合が殆どだろう。

〇労働者数と業務量の不均衡

小零細建設業において、業務量は時期的なものや年度に左右されるので、この点からのアプローチは厳しいだろう。

強いて言うなら社員全体の業務の平準化を図る事である。

うちなら現場監督業務を代替可能な人員の育成なんかが当たる。
まあ、人に「任せる」ということが出来るのも能力の一つで、建設業もとい、外仕事の業界はこれが苦手な人が散見されるが。なので人が育たない。というか育てない。そして自覚が無い。


〇労働者全体に蔓延する習慣や場の空気(空気による支配)

これは改善できる。
日本人は本質的に「和を以て貴しとなす」を地で行く民族である。強みでもあるし、弱みでもある。一度ネガティブな方だろうがなんだろうが、集団心理が働くと軌道修正は容易ではないことは、日本人ならやんわり理解できるのではないだろうか。

「上司より先に帰るのか」
「いつも帰るの早いね~」
「残業しなくていいとか楽なんだね」

ここら辺が出始めたら空気に支配されている。

理解できない奴は俗にいう「変わった人」です。

ここら辺の「特性」を理解して、時間はかかるが適切に改善していけばいいだろう。適切の中身は面倒なので割愛する。


〇残業代を当てにしている(金銭欲)


これはもう、どう判断していいのか分からないw 残業代が青天井なのをいいことに、計ったように残業する者もいるwww

本人に問いただしても、正直に答えるはずがないのでどうしようもない。

会社の癌でもあるが、そのような者を囲っている会社の責任も重い。

特別の技能、知識を持っている者でない限り、将来的なリストラ対象である。注意しても治らない。私には理解できない人間性である。

そもそも賃上げの交渉に出てくるのが筋である。このご時世に卑怯極まりない感覚だと思う。欲しいなら欲しいと言うべきであるし、上がった分の職責を果たすべきである。


とまあこんな所だが、残業を常態化させると、仕事以外なーんにもない人間が形成されていき、それが脈々と続く。

仕事人間自体を否定はしないし、むしろ尊敬の念さえあるが、ライフスタイルは人それぞれなので、直接・間接的に強要するのは良くない。

社員一人一人の心情ケアや使用者側の意識改革こそが、長時間労働の抜本的解決に繋がっていくと確信して結びとする。


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