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これぞアメリカ! コロナがロミオとジュリエットのような老夫婦の命を奪い去る! RIP

こんにちは、ドクターコロナです。

コロナパンデミックのアメリカでは日々、様々な人間模様が醸し出されています。

今日はちょっと切ない物語です。

86才の痴呆の妻と90才の男性の老夫婦がフロリダにいました。

妻は老人ホームに入居しており、夫は隣のアパートで独り暮らしでした。

コロナが全米を席捲し始めてからは、老人ホームに面会に行けないため、夫がアパートのバルコニーに出て、妻は車いすでバルコニーの下に佇んでいたそうです。

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コロナが最初に触手を伸ばしたのは86才の妻でした。

7月上旬に妻は咳や疲れなどの症状が出てしまいます。入院して検査してみるとコロナ陽性でした。

高齢のため、家族は人工呼吸器などの治療をしないことにしました。

当初は面会謝絶でしたが、妻の病状が進行し死期が近づくにつれて、病院は家族の面会を許可しました。

夫は妻の死の直前に最後の面会をすることができました。

写真にペラペラのビニールの防護服とサージカルマスクを重ねて付けている夫が、ベッドに横たわる妻に寄り添っている写真があります。面会の数日後に妻は亡くなったそうです。RIP

コロナ陽性の妻は何とマスクをしていません。夫も高機能なN95マスクではなくサージカルマスクを着けているだけです。防護服も首がむき出しです。

うーん。これではコロナをブロックできません。

案の定、後に夫もコロナに感染してしまいます。

90才の夫の病状も重症化し、妻が亡くなった三週後に亡くなってしまいました。RIP

夫は妻を見舞いに行ったことを後悔していなかったそうです。

コロナは高齢の夫婦二人の命をあっという間に奪っていきました。

二人の死期までの様子はロミオとジュリエットのようだと語られています。感動的ですね。

アメリカでは多くの老人ホームで院内感染が多発し、高齢者が亡くなり続けています。

コロナで溢れている病院に見舞いに行くのも、感染しに行くようなものです。

マスクや防護服も充分なものではなく、コロナにとっては飛んで火にいる夏の虫でした。

夫は二次感染でしたが、三次感染がなかったかどうか心配です。

コロナ対策で後れを取っているアメリカでは、こうして毎日多数のコロナで亡くならなくてよかったはずの高齢者や社会的弱者の犠牲が出続けています。

皆さんも風邪などひかないように気をつけてください。

誠にありがとうございます。サポートもぜひよろしくお願いします。