個人開発の振り返り
先日、請求書・作業報告書の作成サービス Klow をリリースしました。リリースする度に、良かったことや課題が見えてきます。
何が良くて、良くなくかったか。次はどうするかをまとめます。
良かったこと (Keep)
・リリースできた
・リリースツイートがプチバスリした
・Rails API x Nuxt.js の知見が高まった
・ツイートをきっかけに、かっこいいロゴを作ってもらえた
・リリースしてから2ヶ月目以降も数人に使ってもらえている
・ユーザーインタビューを試みた
課題 (Problem)
・開発する前に「自分の想定する課題を抱えている人が他にもいるか」の仮説検証をしていなかった
・その数が少ないため、多くの人に刺さるプロダクトにはなっていない
作り始めた当初を思い返すと、何か作りたい気持ちが先行しており「問題を抱えるユーザーがいるか。その解決策にお金を払ってもらえるか」などの検証ができていませんでした。
今回は作ってから初めて想定ユーザーにインタビューをしましたが、意見を聞くはとても大事です。自分が課題だと感じていても、他の人も一緒とは限らないからです。プロダクトマネジメントの本を読んで見た所、やはり作る前にインタビューをしています。
次ならこうする (Try)
まずはアイデアを考えます。
課題と解決策を考えた後、ターゲットの顧客プロフィールを考えます。
ターゲットとしていない人の意見を聞いても「それは課題に思わない」と言われ続けてしまうからです。顧客の状況によって抱えている課題が異なるという至極当たり前なことです。
私たちが探したいのは「課題に直面しその解決を試みている人」なので、課題に直面しているターゲットの顧客プロフィールを考え、その課題を本当に抱えているのかインタビューをして、仮説検証をします。
リーン顧客開発によると「その問題を抱えてるユーザーの存在を確認する」ためには約10人にヒアリングした方が良いです。そこで流暢に相手が課題について話し始めたらポイントが高いです。特に課題について盛り上がらなかったら、ペインが弱いのでまたアイデアを練り直すところに戻ります。検証の補助として、クラウドソーシングでアンケートを取るのもありだと考えています。
さて、課題について盛り上がったら次は解決策の検証です。ペーパープロトタイプやスライド、NoCode で作成した解決策を実際にみてもらい、何にお金を支払うかについて理解します。課金処理はされないクレカ情報の入力フォームがあると良いでしょう。ここで、お金を支払うアイデアでない場合、解決策の再考や課題設定をゼロの状態に戻します。
あなたが提案する解決策は、現在の解決策より10倍良い必要があります。なぜなら、10倍以上の体験がないと、今使っているサービスからわざわざあなたの解決策に移る必要性がないからです。
ここでユーザーがクレカ情報を入力した場合、その課題に対する解決策に強いニーズがある事が検証完了になります。何人か検証が完了したら実際にプロダクトを作り始めましょう。
では、どのようにヒアリング相手を見つければ良いのでしょうか?最初は周りの友人や同僚に声をかけます。この時、周りの友人や同僚が想定ユーザーではない場合、自分が熱量を持ち続ける事が可能な課題ではない可能性が高いので注意してください。
次点は間接的な知り合いです。友人や同僚に「こんな課題を抱えていそうな友人、同僚、家族がいたら紹介してよ」と依頼をします。その他には Twitter やオンラインイベントなどで探すのも良いでしょう。以下では実際にどんな質問をすべきかまとめたものを紹介します。
以上です。
お金を払うユーザーがいることが検証できれば最高ですね。
頑張っていきましょう。
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