ヘボコンの魔法

この記事はヘボコンAdvent Calendar 2017の12日目の記事です。

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この記事を書くに至ったのは、わたしがつとめているファブラボ山口のブログにて「ヘボコン同人誌に寄稿しました」という旨の記事を投稿したことに端を発します。

ヘボコンとじぶんの関わりについてふりかえる機会を持とうと思ったのですが、さすがに個人名でつらつらと書き込むことは憚られたので、この度個人のnoteに残しておこう、というわけです。

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文化庁メディア芸術祭受賞、日本はもとより海外にもひっぱりだこのヘボコン!
そんなわたしとヘボコンの出会いは、ファブラボ山口が立ち上がった2015年9月にさかのぼります。

Yamaguchi Mini Maker Faireでヘボコンをやるから、手伝ってほしい」と言われ
当時ヘボコンの何たるかを知らなかった私は、紹介動画を見て衝撃を受けます。

「こんなに豊かで楽しい世界があるなんて!」

わたしはたいていの「ものづくり」と呼ばれる行為に苦手意識があります。
(ファブラボに勤めているにもかかわらず!)

中学校の技術の授業では、切っても切っても木材の長さが合わず、先生にベルトサンダで平に整えてもらい、やっとの思いで組み立てた…と思ったら、度重なる長さの修正により、みんなより一回り小さい作品をつくってしまっていたり。

高校生のころは、家庭科の課題の「タオル2枚でベビー服を作ろう」で、オール手縫い作業により、ところどころに血染みのできたおどろおどろしい服をつくるなど。

わたしにとって、ものづくりとは

"課題が提示される→取り組む→難しい→完成が遅い→めんどくさい→雑になる→完成するものの完成度が低く、次に作りたくなくなる"
という、負のスパイラルのことにほかならず、「技術力のないわたしにはものづくりの楽しみを味わうことなど一生ないのだ」と半ば諦めていました。

しかし、ヘボコンは、正確に、美しく、安全に作らなければならない…という私の既成概念をぶちこわしてくれました。

技術力に囚われず、自由に思うままに表現し、楽しむ。
そしてお互いを称え合う…そんな「ものづくり」のあり方を知ったのでした。
(ちなみに、悪の電子工作も大ファンです)

そうして気が付けば、山口初のヘボコンのお姉さんとして
Yamaguchi Mini Maker Faireの前哨戦となる「ヘボコンワークショップ」をファブラボ山口にて開催。

ヘボコン当日はヘボアシスタントとして、お手伝いをさせていただきながら
トーナメントにも参加いたしまして、栄誉あるヘボ賞もいただきました。
(審査員の阿蘇カラクリ研究所さんに「ゴミ」と言われました)

ちなみに「ヘボコン」の看板は、せっかく遠方から来てくださるマスター石川さんに
歓迎の意を示したいと思い、僭越ながら手作りさせていただきました。
(サイズが大きすぎて、設営の方に迷惑をかけるというヘボさ)


それから、ご縁あって再び他の地域でヘボコンを開催させていただいたり、
観戦をさせていただくことができました。

なんというか…どの回にもドラマがあるのがほんっとにおもしろい。
決勝戦で兄弟同士があたってしまったり、神を模したロボットと仏を模したロボットが戦ったり
なかでも「おじいちゃん元気になってね」と機体に書かれているロボットは一番の衝撃でした・・・


ものづくりのワークショップを任されたり、ラボ(=つくる場所)の運営をしていると、ついつい、自由になんでもつくっていいよ、と言いがち/言われがちなんですけれど
ヘボコンは「動くものをつくる」という条件のシンプルさが痛快で、ずるいなあと思います。
そのハードルの低さよ、内角ギリギリ、たちあらわれる世界観の豊かさよ。

持ちうる技術力を一旦フラットな状態にして「ヘボくていい」と思えれば、
怖いものはなくなるんですよね。
だって、みんなヘボいんだし。

うまくいかなかったら、次はこうしてみたらどうかな?と、
頭じゃなくて、すぐに手を動かせるようになる。
手を動かすうちにトライアンドエラーを繰り返して、経験値がたまって
学びがどんどん濃くなっていく。

これは、ものづくりだけじゃなくて、部屋の片付けとか、勉強とか、いろんなことにもあてはまって
「とりあえずやってみるか!」っていうヘボコンの魔法で、万事うまくいくような気がします。


次はneuvecomさんです。よろしくおねがいします!


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次回もお楽しみに!
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エデュケーター / 体験のデザイン・学びのデザインを仕事にする。気負わずにつづるあたまのなか。山口→岡山
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