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2021年(ベーシック1年目)を振り返る

2月から株式会社ベーシックに入社し、
CFOから事業サイドの役割に軸足を移した2021年。
沢山の環境変化と挑戦が多かったので、簡単に時系列で備忘録を。

2月:正式入社。事業構想室所属 

知見や人手が足りなかった事で、手をつけられていなかったり、深い議論まで出来ていなかった経営戦略・経営企画に関するプロジェクトに取り組みました。

具体的には主に3つ
①資本政策関連
②既存事業のノウハウ型化の更なる推進
③その他全社横断の取り組み

<①資本政策関連について>

次回の大型ファイナンスや組織成長を見据えて
・既存株主の入れ替え等資本戦略の検討
・デットファイナンスの方針検討
・ストックオプション設計
などに経営企画と協力して取り組みました

当時は会社が創業事業でもある比較メディアを売却し、
SaaS事業へ ”全集中” することになって間もなくの時期。

既存株主の入れ替えについては、社長の秋山とOne Capitalさんの対談記事にあるように、かなり前に投資していただいたVCさんのファンド償還期間が近づいてきていたこときっかけで話し合いが始まり、結果的には今回の資金調達に先立ち、そのVCさんから株式を全て買取る形となりました。


自分の経験やスキルを還元し、まずは会社に価値を提供することに集中。
自分が参画しなければ起きなかったかもしれないであろう意思決定をリードできたという意味では、価値を発揮できたと思います。

ベーシックの経営陣と将来について重要な議論ができ、個人的にも更なる成長に繋がりました。

<②既存事業のノウハウ型化の更なる推進>
「BtoBグロースステップ」というベーシック独自のノウハウについて、
より一層の体系化・標準化に向けたプロジェクトの企画と土台作りを、
COO林や外部パートナーと進めました。

ベーシックでは「BtoBでWebマーケティングが進まない理由」として
「知識」「環境」「人」の3つの問題があると考えています。

「BtoBグロースステップ」とは、そのうち「知識」の問題を解決するため、ベーシックに存在するBtoB領域における豊富なWebマーケティングのノウハウをまとめ、王道の方法論として数百枚のスライドに体系立てられた虎の巻です。

これにより、顧客に対して同一品質かつ最も効果的なツールや施策の導入を伴走支援することが可能になっています。

「BtoBマーケティングを何から始めたら良いか?」
「どのような順番でどのような体制で何に取り組んでいくべきか?」
などお悩みの方がいらっしゃれば是非ベーシックにお声がけください。

※本プロジェクトについて僕はキッカケとなった程度でフェレットワンの各チームが一丸となって取り組んでより高い次元への昇華していきました

<③その他全社横断の取り組み>

・社内横断での重要プロジェクトの可視化と進捗管理
・将来の事業計画を見据えた採用ポジションの整理
など経営における議論の土台整理などプロマネ業務がいくつかありました

5月:プロダクトレッドグロース事業部 新規事業開発部長に

この頃まで新規事業については、社長の秋山の初期仮説に基づき、CTOとデザイナーによるプロダクト開発の状況を把握するのみになっていましたが、
正式に新規事業の取り組みに集中することになりました。

入社エントリーを書いたのもこの時期です。

秋山から単に引き継ぐだけでなく、改めて顧客ターゲットや必要な機能、
独自の強み(Unique Selling Proposition)の検討、インパクトの仮説、事業計画数値などを立てていきました。
今後の新規事業の進め方や考え方の土台を一定作ることが出来たと思います。
ここら辺の取り組みの具体的な部分は改めてまとめて共有可能な状態になるまでしまっておきます

10月:プロダクトレッドグロース事業部 事業企画部長に

進めていた新規事業については、会社としての位置づけ、 独自の強み(Unique Selling Proposition)となる機能が明確化でき、クローズド版でも高いリテンションレートを確認、仮説も一定検証が出来た状態になりました

その段階で組織再編もあり、既存事業であるformrunを含め、PLG事業部全体の事業企画部の部長として、今後の戦略を考えることになりました。

・PLG事業部が関係する中長期的なプロダクト戦略の立案(調査・分析)
・formrunの事業数値管理
・formrunと外部企業とのプロダクト連携企画
など

11月:プロダクトレッドグロース事業部 事業推進部のプロダクトグループMGRを兼務

PLG事業部としては、「事業部の成長戦略=プロダクトの成長戦略」といっても過言ではありません。
統合した戦略を考えていくことに加えて、既存のマネージャーの負担を軽減することにも繋がるということで、兼務させて頂きました。

・formrunの来期開発ロードマップの策定
・開発体制の管理方法の検討
・中期経営計画数値の策定
・データチームのマネジメント
など他部署や自部署関わらず多くの方の協力のもと推進

来期の事業計画策定の為に、改めてSaaS事業のプロジェクションシートを自分で0から作っていく作業はとても学びが多かったです。その分とても大変でしたが・・

formrunは現在非常に好調にMRRを伸ばしているPLGプロダクトです。
しかし、まだまだ目指す世界に向けてやれること・やるべきことは沢山あります。

ベーシックSaaS事業のMRR成長

当たり前ですが「自分一人だけで出来ることは本当に少ない」
と改めて感じる一年でもありました。
仲間を絶賛募集中ですので、是非少しでもベーシックやformrun(PLGプロダクト)などに興味がある方がいらっしゃればお話を聞きに来てください!
同じような領域に取り組む方々については、意見交換の機会やイベントでの交流なども是非させて頂きたいのでお誘いお待ちしております。

「これまでと変わったこと」と「苦戦したこと」と「今後意識していきたいこと」

■変わったこと
①MGRとして経営・上司に対するレポーティングの義務・機会が増えたこと
②同じ部内に自身と同じ同階層のマネージャーが複数おり、
 連動・協力して部の目標達成を目指す体制になったこと
③多数や役割を兼務する状況になったこと

昨年は、仕事内容の変化はもちろんありましたが、何よりも自分の中で大きかったのは、「自分の立場や組織環境の変化」でした。

そういった中で、メンバー・MGRといった縦レイヤーの異なる人格、
事業企画やプロダクトMGRといった横レイヤーの異なる人格、
縦横それぞれを必要に応じて使い分け、時間の使い方や優先度を変えたり、マインドを切り替えるのがうまくいかないタイミングがあり苦労しました。

特に自分で抱えてしまいがちなところもあり、その点では管掌役員や他のMGRにも迷惑をかけてしまったことも多くありました。

一方で、コーポレート側に軸足を置いていた時よりも圧倒的に機会も多くなり学びを得られたことも以下のようにあります。

■これまで以上に学んだこと
①「目線を揃えて取り切る」「仮説でもいいので確定して進める」
  というコミュニケーションの方法
②ミッションツリー・会議体の設計・エスカレーションフローの整備
といった構造設計を通じて、行動を規定し、情報収集と物事を推し進める術

来期は以下のような点を伸ばし・意識して事業全体の成長はもちろん、
更なる個人としての成長にコミットしていきたいと思います。

■伸ばすべき力・意識するべきスタンス
①適宜・適切なタイミングと手法で、
 必要な情報を必要な分だけ、端的に分かりやすく伝える力
②横レイヤー同士で、早め早めにリスクや遅れを共有し、
 ヘルプを出し、協力を得るスタンス

最後に。お礼

改めて、昨年は自分のような人間を迎えて頂いたベーシックの皆さん、沢山助けて頂いた方々に感謝します。

この1年何とかやってこれたのは、これまでの活動や仕組みという土台があってこそであり、99.9%が優秀な上長やMGRやメンバーのおかげです。

また、昨年はベーシック以外にも、おかげ様で個人として
「3社のエクイティファイナンス」
「1社のデットファイナンス」
「3社の人事制度設計(等級・評価・給与・OKRやMBOの目標管理制度)」
「2社のSaaS事業のコンサルティング」
に携わることが出来ました。
※ベーシックは休日の副業が認められています

ご一緒させて頂いた方々との議論を経て自分も大変成長させて頂きましたし、関わった企業の成長に一部でも貢献できたとすればとても嬉しいです。
引き続き何かお手伝いできそうなことがあればお声がけください。

僕自身は「優秀な人間」とは程遠く、「しくじり先生」でしかないのですが、そのような経験を今後のスタートアップで挑戦する人達や同じ会社のメンバーにとって役立ててもらえるよう、今後も七転び八起きの精神で頑張ってまいります。

引き続きよろしくお願いします。
※ツイッターもほそぼそやっておりますのでよかったらフォローお願いします


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