見出し画像

日本語の魅力: 和製漢語、そして情緒

はじめに

以前、コミュニケーションについて記事を書いたとき、コミュニケーションという言葉の中には、13もの要素が含まれていた。明治以来、西洋化に傾いた日本は、日本語の中にもカタカナ英語が使われるようになった。そして、カタカナ英語は日本の省略文化と融合して、本来の言葉から独自の言葉へ発展していっている。

漢字の伝来

漢字は中国から伝わった文字体系で、日本に伝わったのはおおよそ5世紀後半から6世紀初頭にかけてである。それ以前は、日本に独自の文字体系がなかった。漢字の導入により、文化、技術、宗教などの情報が伝わるようになった。

漢字は、日本に伝わった当初は主に宗教、学術、政治などの分野で使用された。次に、奈良時代(710-794)に漢字が日本語の音節を表すためにも使用されるようになった。このことが平仮名と片仮名の誕生につながったのである。

福沢諭吉の和製漢語

和製漢語とは、日本で作られた漢語のことである。幕末・明治時代に、主に欧米の新しい概念を導入するために多数作られた和製漢語を「新漢語」と呼ぶこともある。例えば、「国際」「哲学」「文化」などが新漢語である。福沢諭吉は、和製漢語をつくる際、固く格式ばった漢語を使うことは意識しておらず、漢文に慣れていない人々にとって非常に読みにくい文章になると考えていた。代わりに、俗文の中に漢語を挟むという方法がよいという考えを持っていた。

まとめ

現代はカタカナ英語が溢れて、話の本質がわからなくなる傾向がある。そしてカタカナ英語がひとつのステータスのように、意味を知らない方が悪い風潮も生んでいる。やはり、日本人ならカタカナ英語より和製漢語(新漢語)の方を発展させた方が良いと思う。年末の今年の漢字を書くより、新漢語を発表した方が、日本語の理解力も増えると思う。日本語は英語と違い細やかな表現が多いので、新漢語を使い情緒溢れる日本語にしたい。

情緒とは何か

こんな風に、私、それを情緒と呼んでいますが、日本人は自然や人の世の情緒の中に住んでいる。そしてそこで時々喜怒哀楽し、意欲するし、理性するだけですね。住んでいるのはむしろ、自然や人の世と云いますが、自然や人の世の情緒の中に住んでるでしょう。

この情緒と言う言葉は、岡潔が生み出したものである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?