昔から、ギャップに惹かれる自分がいる。
特に、人に対して。
怖そうな雰囲気の人が、お話しすると実はすごい優しかったり、
とても大柄な男性が、とても高い声で話したり、
強がっている人が、突然弱さを見せたり。
そういうギャップを感じると、私の脳に稲妻が走る。
惹かれる人というのは、
たいがいギャップを感じる人。
それは世の中的には悪い方向にギャップがあったとしても、
受け入れられる範囲は広い気がする。
昔、高校の時にマドンナ的な存在だった女の子が、
水泳の時間にクロールで泳ぐのだが、
息継ぎだけなぜかバタ足の息継ぎをしているのを見て、
周りの友達は、
「 ちょっと、見たくなかったな・・・ 」
とみんな残念がっていたが、
私は、そのギャップに稲妻が走った。
「 なんでもできる綺麗な人気女子が、バタ足の息継ぎだなんて、
ちゃんと苦手なこともあって、人間らしさがあっていいな〜 」。
そんな感じで、勝手に親しみを感じてしまう。
おそらく、好きな人と会話をしている中で、
ちらっと歯の間からネギが顔を出している状況があったとしても、
稲妻が走るだろう。
「 私にだけ見せてくれるネギの微笑み 」。
嬉しくなってしまう。
ちょっと気持ち悪いと思われるのを覚悟して書いているが、
昔からギャップに弱い。
結婚した奥さんも、
初対面でとても笑顔が素敵な優しい女性だと思ったが、
話していくと、とてもストレートに発言する人だった。
本当に、どストレートに心に突き刺さるほどの発言をする。
(苦情を言っているのではありません 笑)
そのギャップに、
「 この人となら、自分を成長させてくれるのではないか 」
と、共に人生を歩むことを決めた。
時々、「 褒めて伸びるタイプなんやけどな〜 」
と思う時があるが、
結婚して20年がたつが、奥さんにはとても感謝している。
一番最近でギャップを感じたのは、
ケアマネ研修で出会った、
50代の女性で肝っ玉母さんのようなイメージの
豪快な印象の方が、
好きな歌手は誰かの質問に、
「 西野カナ 」と答えた時に、
稲妻が走った。
「 なんてかわいらしい 」。
豪快さの中に隠れている可愛らしさ。
思わず、
あなたのトリセツをどうか教えてくださいと言いそうになった。
自分でも気持ち悪いと思う時もあるが、
ギャップや人の癖みたいなものに、とても惹かれ続けている。
私が知っている人について、
その人の中身を知っている部分というのは、
その人についてのほんの一握りの情報なのだろう。
だからもっと知りたいと思う。
だからもっとギャップを感じたいと思う。
話しているだけで、稲妻が走る衝撃を受けられるなんて、
こんなに面白いことはないのではないか。
やめられない。
だからもっとつながりを深めたいと思う。
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