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「編集とは繰り返し」嬉野さんの言葉の切れはし#333

水曜どうでしょうの編集について。つないだものを見直して、そのつなぎで自然と笑いがこみ上げてくれば、多分そこは成功です。面白いと思ってつないでも、見直した時に、自然と笑みが浮かばない時、多分そこは失敗です。
ーー嬉野雅道

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水曜どうでしょうの編集について。藤村先生が、日中したたかおつなぎになりました後、わたくし嬉野が、おもむろに入りまして、夜更けに先へ先へとつなぐ、というやり方があります。
懐かしいですね。
昔もこんな感じでやっておりました。
まず私が、先行して先へ先へとつないでいく。
面白いと思われるコメント、出来事を、面白いと思えるつなぎを探しながらつないでいくわけです。
トークの中で停滞しているコメント、停滞している間を切っていって話の流れに集中できるように整理していくわけです。
つないだものを見直して、そのつなぎで自然と笑いがこみ上げてくれば、多分そこは成功です。面白いと思ってつないでも、見直した時に、自然と笑みが浮かばない時、多分そこは失敗です。
だから、もう一度つなぎ直す。
そして、いくらつなぎなおしても笑えなかったら諦める。
とにかく、つないだら前に戻って見直す。
テンポ良く流れていない気持ちの悪い個所があったら、もう一度そこをつなぎ直してまた前に戻って見直す。
単純ですが、編集はその繰り返しだと思います。
さて、そうしてつないだものを藤村先生に渡します。
その時、彼の目は、私以上に客観的になって、私のつなぎを見るはずです。
そうして藤村先生は、私のつなぎで使うものは使い、捨てるものは捨てる作業に入る。
ここの編集は違うだろうと思う個所があれば、どんどんつなぎ変えていくだろうし、足すこともあるでしょう。
そうしながら、藤村先生は一週目二週目と放送時間の尺内に納めていくわけです。
とにかく二人でやる場合、このシフトが一番早いのです。
ーー嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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