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「性質のちがう人」嬉野さんの言葉の切れはし#216

水曜どうでしょうが成立するためには、
藤やんとまったく性質の違う人間がどうしても必要になる。
--嬉野雅道

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水曜どうでしょうが成立するためには、
藤やんとまったく性質の違う人間がどうしても必要になる。
多分そういうことなんだろうなぁと、思うのです。

藤やんが私の日記に長々と突っ込みをいれていたときのこと。私たちはお酒を飲みながら遅い晩飯を食べていました。

その時、いろいろ話していく内に藤やんがこんなことを言い出しました、

「オレ、この仕事終わったら一度田舎に帰ろうかと思うんだよね」
「八月にかい?」
「そうお盆に」
「お盆かい?暑いだろう」
「うん。でも、久しくお盆に帰ってないからね」
「あぁ、なるほど」
「お盆にさぁ、夏祭りがあるんだよね」
「あぁ好いね」
「そう。夏祭り久しぶりに見たくなってさ」

そう言ったあと、藤やんは遠慮がちに笑いながら、
切り出しました。

「オレさぁ、あんたの日記にいろいろ書いたけど(笑)」
「おぉ見た見た(笑)見たよ。ずいぶん懐かしいことやってるなぁって思ったよ」
「そう」
「何に反応したんだろうと思ったよ」
「いやぁ」
「それでお盆に帰りたくなったか」
「まぁそうじゃないけど」

まったく性質が違い、しかしながら、実際には繋がってはいないかも知れないけれど、不思議とどこかで底が通じているのかも知れないと思わせる、そういう要素の共有もなければ、数十年も一緒にはいないだろうとも、また思うわけなのです。
--嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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