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「西表島へ」嬉野さんの言葉の切れはし#322

ファンの皆様がロケ地を訪れる想いも、なんだか似たようなことなのでございましょうかね。
ーー嬉野雅道

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西表のDVDが出るときに、ロビンソンに御礼と挨拶をしようと藤村先生と西表島に行きました。
ロケした現場を、後日あらためてもう一度全部見て回るなんぞと言いますようなことは、「そう言えば今回が初めてだなぁ」とか思いましてね、なかなか楽しかったわけでございます。
「どうでしょう本2」の時に四国のね、「サイコロ1」のロケ現場を何ヵ所か見て回った時もそうでありましたけど、ロケしたあの頃と何かが微妙に変わっとるなぁ、なぁんてな風に感じるあたりがね、あぁいう場合、なんだか哀愁でございますなぁ。
ファンの皆様がロケ地を訪れる想いも、なんだか似たようなことなのでございましょうかね。
さてということでね、ロケ場所巡りは午前中で終わり、ロビンソンともお別れをいたしまして、星砂の浜にあるめし屋でね、藤村先生と昼ごはんに八重山そばを食べました。
素朴で美味しいものです、あちらで食べると特においしい。
翌日島を出る時にはね、島の気温は30度近くまで上がりましたけんど、その日の西表島は過ごしやすい温度でね、天気は好いのに、気温は25度くらいとごく控え目で、風も吹いとりましたけん気持ちが好かったとでごわんど。どこの言葉でしょうなぁ。
で、お昼ごはんを食べた後に藤村先生と星砂の浜に下りまして、そのままその浜で4時間近く話しておりましたなぁ。
ずいぶんとロマンチックな場所に男二人、長時間いたわけでございます。
何をそんなに話すことがあったんでしょうか、よく覚えておりまっせんけど、はたから見れば、謎めいた中年男二人組であったろうとは思います。はい。
だって星砂の浜に中年男二人が並んで座っておるのでありますから。4時間も。
しかも、かたっぽの男はカメラまで下げてるわけであります。
いったい二人でどんな写真を撮っとるのよというね、世間の謎は深まるばかりの二人連れだったであろうと思うわけでございます。
実際ですね、途中、修学旅行生の青少年の集団が浜に大挙して押し寄せてきたり、シュノーケル付けて泳いでおる外人さんたちもおられましたからね。
しかし好かったですなぁ、南の島は。海がきれいで。
あんなに遠い南の島なのに、札幌を朝出たら、その日の夕方に西表島に着いてしまうんですよね。それがねぇ、不思議と言えば不思議だったんですよね。
あんなに遠い南の島なのにね。明るいうちに着いちゃうんだもの。
ーー嬉野雅道(水曜どうでしょうディレクター)

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