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アンザで交差

2024/8/14


宿の共有スペースを通り抜ける際、不意に聞こえた日本語。
『えっ、まさか此処に…?』
見ると、明らかに鍛えてるであろう体格の良い若者が電話をしている。
その日本人、アツシ君とは昨日、同じ北海道出身というキッカケから話が弾み、意気投合した私達はこの日、16Km離れた隣町のタガズートまで散歩する事になった。


散歩で16キロって、なかなかだよね


それにしても、無名のアンザに日本人なんて珍しいなと思っていたが、なんとアツシ君は青年海外協力隊の隊員との事。
つまり旅行ではなく、モロッコ在住なのだ。
なるほど、それならこういったマイナーな場所に来るのもわかる気がする。

タガズート到着

道中は彼の知る“住んでいるからこそ見えてくる”モロッコの実情や、私の旅の話などで盛り上がる。
いやそれだけではないな、会話が尽きないのはやはり何か“ノリ”が合うのだろう。
そう思っていると、アツシ君は日本にいる頃から自転車旅をしていたり、ゲストハウスを転々としながら東京で暮らしていたりしていたらしい。

海外はモロッコが初めてというが、どうりで“旅慣れ”しているわけだ。

タガズート・ビーチは上品な雰囲気でしたね


昼食
グリルチキン、フレンチフライ、チーズリゾット
そして4種の野菜にホブス
50MAD(約750円)
これでも観光地価格だ

新鮮な野菜が食べられるのは嬉しい


私はまだ他の都市を見ていないのでわからないが
アツシ君曰く、この辺の地域は洋風というか
モロッコの中でも独特な雰囲気なのだそう

欧州観光客が多いのも理由かもしれない
熱い陽射しを受け
沢山歩いた後のジュースの美味さったら、もう…!

バングラデシュでもコーラとスプライトが
どこの飲食店にも置いてあったな
ムスリムの国にはこの2つが必ずある印象


帰りのローカルバスが超満員だったので
乗り合いタクシーでアンザに戻る

インドやバングラデシュで乗車率300%超(推定)
を経験した私から見てもパンパンのバスに
まだ30人近く並んでいたけど
あれ乗るのかな?全員
子供とか潰されちゃうよ、いやホントに


一通り楽しんで宿に戻った私達は、ひとまず休憩。
その後「夜飯食いに行きませんか?」と誘ってくれたアツシ君と再び外へ。


何度見ても美しい景色


エジプトを思い出させるサトウキビのジュース
産地の違いなのか
エジプトとは違い、爽やかな酸味がある
しかしどちらも美味い

意外とサトウキビジュースって
アッサリした甘さなんだよね
6MAD(約90円)

アツシ君に奢ってもらっちゃいました
ありがとうございます♪
昼と似た内容だが
辛味のないスパイシーなソーセージは初
38MAD(約570円)


広場で生演奏


充実した時間はいつもあっという間だ。
そして明日、アツシ君はバスでサフィという街へ。
私はエッサウィラという街を目指す。
お互いしばらくモロッコにいる予定なので、また会えるかもしれない。
今後の楽しみが増えた。

こんな偶然があるから旅を続けられる。
やはり私にとっては、出会いこそ旅なのだ。

いつか日本でアツシ君と再会した際、この日の出来事を肴に懐かしみながら乾杯したいなと思いつつ、40,000歩を超えた心地良い足の疲労と共に眠りについた。


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URBANRANCH
2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。