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四十八文字の話『ヘ』②「平安時代」から遥かに時代が下った明治、昭和時代の日本。この時に藤原道長の末裔である「四兄弟」がいた事、ご存知ですか?
古代から天皇のお側近くに仕え、日本発展のために政治や軍事に尽力してきた勢力、のちに「貴族」と呼ばれる人々。 その中で「平安時代」に栄華を極めたのが「藤原一族」。 代表的な人物は何と言っても「藤原道長」( ふじわらみちなが ) でしょうか。 藤原一族の歴史は古く、始祖は神話の時代まで遡ります。 「天岩戸隠れ」( あまのいわとかくれ ) の際に登場する「天児屋命」 ( あめのこやねのみこと ) とされています。 その後の日本において、宮廷の世界で中心的な存在となり牽引して行っ
四十八文字の話『ネ』「ネストリウス派」(景教) 日本に初めてキリスト教を伝えたのは「聖フランシスコ = ザビエル」でしょうか?
皆さん、今回は「日本とキリスト教」を軸に述べたいと思います。 皆さんも学校の授業で、日本に初めて「キリスト教」を伝えたのは、天文十八年 (1549) に来日したスペインのイエズス会宣教師「聖フランシスコ = ザビエル」とされているのはご存知かと思います。 そしてその少し前に伝えられたとされる「火縄銃」( ひなわじゅう ) と共に、日本は「南蛮」( なんばん ) との扉を開き、特に西日本一帯の文化、交易、経済に多大な影響を与えます。 そして「ザビエル」が来た後も多くの宣教
四十八文字の話『ヌ』1「ヌボコ」を古事記では「沼矛」、日本書紀では「瓊矛」と表記しますが、この違いは何故?( 単なる「言葉遊び」? )
皆さんも学校の授業などで習ったと思います。 「古事記」と「日本書紀」。 共に「天武天皇」(てんむてんのう)の命により編纂された書物です。 実際に完成したのは奈良時代。記されている内容は、神代の天地の始まりから、「古事記」は「推古天皇」(すいこてんのう 628年頃) の御代までを、「日本書紀」は「持統天皇」(じとうてんのう 697年頃) の御代までの出来事を、共に「漢字体」によって書かれています。 何故ほぼ「同じ時代」に、ほぼ「同じ内容」の書物を二冊も、それも天皇の