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オアシズ光浦靖子のおすすめ本:彼女の人生に影響を与えた26冊【2024年最新版】

知的で辛辣なコメントで人気を博すお笑い芸人、オアシズの光浦靖子。彼女はお笑いの枠を超え、エッセイスト、羊毛フェルト作家、そして50歳での留学挑戦など、多彩な才能と挑戦精神で注目を集めています。光浦が重視する「自己成長と新たな視点の獲得」の源泉は、彼女の幅広い読書習慣です。

お笑い関連書だけでなく、文学、歴史、哲学、心理学などを幅広く学び、知識と洞察力の拡大に努めています。この多角的アプローチが、彼女の鋭い洞察力と独自の世界観を形成する基盤となっています。

今回は、光浦靖子が影響を受けた26冊をご紹介します。これらの本から、新たな視点と自己成長のヒントを得られるでしょう。


【小説】
オアシズ光浦靖子のおすすめ本

1~19

#1 八日目の蝉

【母性がテーマのとにかく泣ける本】

本書は、母性をテーマに据えた心揺さぶる長編小説です。 主人公は不倫相手の子供を騙し、実の娘として育てながら逃亡生活を送ります。 読者は主人公の複雑な感情に引き込まれ、母性の本質と倫理の境界線について深く考えさせられます。愛と罪、そして母親としての覚悟が錯乱する、感動的かつ衝撃的な物語です。光浦さんは「もうとにかく泣けて泣ける」と述べています。


#2 罪の声

【未解決事件を元にした読み応えのある本】

本書は、昭和の大事件「グリコ・森永事件」にインスパイアされた衝撃的なサスペンス小説です。主人公が父の遺品から発見したカセットテープに、幼少期の自分の声が録音されていました。驚くべきことに、その音声は事件で使われた恐喝テープと一致したのです。著者の緻密な取材と斬新な発想が融合し、読者を引き込む展開が続きます。過去の謎と現在の真実が絡み合う本作は、読み応え十分の傑作サスペンスです


#3 グロテスク

【女子高生達の嫉みを描く本】

名門Q女子高を舞台に、生徒たちの激しい競争心と孤独な闘いを描く青春小説です。頭脳、美貌、家柄をめぐる嫉妬と対立が渦巻く中、表面的な完璧さの裏に潜む若者たちの苦悩と葛藤を鋭く描写しています。現代社会の価値観と自己実現の難しさを問いかける、心理描写に富んだ作品です。光浦さんは「悪口を言う様子が、ダムがぐあーっと決壊するような、すごい水圧でくるんですよ。そんなところから『ものごとは突き抜けると笑える』っていうことで影響を受けました」と述べており、芸人としての「笑い」にも影響を与えたそうです。


#4 日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集

【奇怪的で幻想的な傑作が収録された本】

この本は、独創的な探偵小説家・夢野久作の傑作集です。収録作品には、日本三大奇書の一つとして知られる『ドグラ・マグラ』をはじめ、『氷の涯』『瓶詰の地獄』など、著者の代表作が含まれています。夢野久作の作品は、奇怪で不思議な雰囲気を持つ推理小説として知られています。その独特な文体と斬新な発想は、時代を超えて読者を魅了し続けています。現代の読者にも新鮮な驚きと楽しみを与える、古さを感じさせない名作揃いです。


#5 ふくわらい

【剥き出しの感情に心が揺さぶられる本】

この小説は、感情表現が苦手な少女の心の成長を描いた感動作です。主人公の少女にとって、「ふくわらい」が唯一の楽しみでした。そんな彼女が、冒険家である父親と旅に出ることで、人生が大きく変わります。旅先での不思議な体験や新たな出会いを通じて、少女の心に変化が訪れます。次第に、長年封印してきた感情が少女の中からあふれ出し始めます。著者の情熱的で愛に満ちた文体が、主人公の生々しい感情を鮮やかに描き出し、読者の心に深く響きます。


#6 自分を好きになる方法

【女性の一生を6日間で描いた本】

この長編小説は、一人の女性の人生を6つの重要な日で描きます。3歳、16歳、28歳、34歳、47歳、63歳の各1日を通じて、主人公の成長と変化を鮮明に切り取ります。わずか6日間の描写で一生涯を表現する独創的な構成により、人生の各段階の喜びや苦悩、時の流れによる変化を鋭く描き出しています。読者は凝縮された人生の旅を追体験できる、印象的な作品です。 光浦さんは著者の本谷有希子氏との対談で「前から一方的に本谷さんのファンで、読んでいました。」と述べています。


#7 彼女がその名を知らない鳥たち

【サスペンスから恋愛小説になる本】

登場人物のリアルな心理描写が際立つ長編ミステリーです。八年前に別れた男を忘れられない十和子は、人生をあきらめた中年男・陣治と、淋しさを埋めるように二人暮らしを始めます。そして、ある出来事から昔別れた男を殺したのは陣治なのではないかと疑い始めます。光浦さんは「サスペンスをどえらい恋愛小説に一変させてしまうところもすごい。これからの人生でこんな恋愛をすることはないだろうな。」と述べています。


#8 臣女

【グロテスクで狂気的なラブストーリーを描く本】

この小説は、夫の不倫をきっかけに異形化していく妻と、彼女を懸命に介護する夫の物語です。巨大化した妻の世話は、大量の食事や排泄の処理など、グロテスクな要素を含みます。狂気と愛が交錯する独特な世界観のラブストーリーで、夫婦の絆の本質を問いかけます。型破りな物語を求める読者におすすめの一冊です。


#9 少年聖女

【聖女と彼女に溺れていく男について語る本】

水槽のあるゲイバー「Aqua」を舞台にした小説です。主人公が出会った青年から聖女の物語を聞き、同時に青年に惹かれていく様子を描きます。芥川賞作家による本作は、人との出会いが運命を変える様子を独特の世界観で表現。現実と物語が交錯する中で、人間関係の複雑さを探求する魅力的な一冊です。


#10 挫折を経て、猫は丸くなった。

【冒頭の一文だけで416本のストーリーが載った本】

「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」冒頭の一文だけが載った、書き出し小説の名作集です。続きが気になる416本の異なるストーリーが楽しめます。どの話も読者の自由な想像に委ねられます。光浦さんは「読んでほしい!めっちゃ面白い、これめっちゃ面白い!」と述べています。


#11 コンビニ人間

【普通とは何か問われる本】

子供の頃から社会に馴染めない36歳の独身女性が主人公の物語です。18年間コンビニのアルバイトをしており、仕事にやりがいを感じていきます。「普通」とは何かを改めて考えさせられる本です。


#12 鳥打ちも夜更けには

【架空の設定の中で人間の葛藤を描く本】

古典『見聞録』で楽園と謳われた島の架空の港町で「鳥打ち」という職業に就き、海鳥を駆除する男3人の物語です。架空の設定で非現実的ながらもリアルな人間の葛藤を描き、童話や絵本のような雰囲気があります。光浦さんは世界観がすごいと述べています。


#13 グローバライズ

【規格外の発想と世界観が味わえる本】

この本は、12の短編小説を収録した作品集です。著者の緻密な文体と人並外れた想像力が光る一冊で、各物語が独特の世界観を展開します。読者は鮮やかな表現と斬新な発想に引き込まれ、豊かな読書体験を得られるでしょう。短編集ながら、一つ一つの物語に深い味わいがあり、読み応え十分です。光浦さんは、最後の1行2行ででぁーとひっくり返されるとお薦めしています。


#14 サラバ!

【イラン生まれの少年の半生が描かれる本】

父の海外赴任先であるイランで生まれた少年の半生を描いた本です。著者の西加奈子氏もイラン出身という繋がりがあります。主人公はイラン革命後に大阪に住みますが、小学生になると今度はエジプトへ向かい、ヤコブというエジプト人の少年と出会います。家族との関係や学校生活の中で揺れる感情や成長を描いています。


#15 星の子

【子供のために宗教一家となった家族の本】

幼い頃から病弱だった主人公・ちひろの両親が、彼女を救おうと宗教にのめり込むことで、あやしい宗教によって家族が崩壊していく物語です。宗教の異常さに気付きながら、愛する家族が信じるものという葛藤がある主人公。一見重そうなテーマですが、会話が多く簡潔な文体でスラスラ読み進められます。


#16 東京自叙伝

【東京が丸ごと主人公の本】

東京の地霊が人に乗り移り、自分すなわち東京のことを語る自叙伝です。江戸時代から2010年代前半までの東京の歴史を辿っていきます。東京を丸ごと主人公にしてしまう発想が面白い本です。東京の歴史を擬人化したような視点に、世界を俯瞰して見るような感覚を感じられます。


#17 刺繍小説

【小説から刺繍作品が生まれる逆転発想の本】

小説と刺繍がテーマの本です。物語に登場する刺繍を作品にしたり、あのシーンにはこんな作品があったかもしれないという想像を働かせて刺繍作品を作ります。言葉や物語から作品が生まれる、逆転の発想が楽しめます。光浦さんは「私も文字から想像して作ることあります。面白い。こんな風に想像したんですね。」と述べています。


#18 犬身

【あの人の犬になりたいという願いが叶った本】

この小説は、愛する女性のために犬に転生した男性の物語です。主人公は、思いを寄せる女性の飼い犬として生まれ変わり、彼女の生活に寄り添います。女性の家庭は問題を抱えており、崩壊の危機に瀕しています。犬となった主人公は、この困難な状況下で彼女を守り、支えようと奮闘します。人間から動物への変身という斬新な設定を通じて、愛情、献身、そして家族の絆について深く考えさせられる作品です。。光浦さんは「どんな形があっていいと思う人、思いたい人、想像しましょ。私たちは想像するしかない。種も越えて。」と述べています。


#19 心に風が吹いてくる青春文学アンソロジー

【青春文学の傑作を収録した本】

若い読者に読んでもらいたい青春文学の傑作集です。小説、エッセイ、詩、短歌、俳句が収録されています。解説、ブックガイド、コラムも付いており、読書初心者にも丁寧で安心な一冊です。光浦さんは「私にも学生だった時代はあって、だからといってどれ一つとして同じ境遇ではなかったのに、いちいち登場人物にシンクロして興奮してしまいます。」と述べています。


【エッセイ】
オアシズ光浦靖子のおすすめ本

20~21

#20 不道徳教育講座

【不道徳のススメが面白おかしく書かれた本】

「大いにウソをつくべし」「弱い者いじめるべし」といった良識や道徳に背く一文を各章のタイトルとする三島由紀夫のエッセイです。平和主義的で偽善的な社会の風潮に対して、逆説的に面白おかしく書いています。ユーモア溢れる不道徳のススメです。


#21 ノラや

【愛する猫との別れを温かく描いた本】

愛猫への愛と別れを描く本です。ある日、元野良猫の「ノラ」が庭の茂みからいなくなり、捜索する日々が始まります。愛猫が見つからない焦燥と憔悴が綴られ、読んでいると心が苦しくなります。二代目の猫がやって来て闘病するところから看取るまでを鋭い観察眼で描かれています。愛猫との別れを経て思い出すのは幸せな時間ばかり。軽快なタッチで愛を全面に感じられる作品です。


【自著】
オアシズ光浦靖子のおすすめ本

22~26

#22 50歳になりまして

【光浦靖子のエッセイ本】

光浦靖子による、人生の転機を綴ったエッセイ集です。40代で仕事が減少し、50歳前にカナダ留学を決意するも、コロナ禍で頓挫した経験を軸に23のエッセイを展開。コロナ禍の変化、更年期、手芸の魅力、芸人生活30周年など、様々な話題を軽妙洒脱に綴ります。同世代や生きづらさを感じる読者に、共感と笑いを提供し、勇気を与える一冊です。


#23 私が作って私がときめく自家発電ブローチ集

【光浦靖子の羊毛フェルト作品集】

コロナ禍で人との接触が減った時期に制作した73のブローチを収録しています。似顔絵ブローチには女芸人仲間や憧れの役者、文豪、政治家、そして30周年を迎えるコンビの相方まで登場。かわいい動物ブローチや、コロナを吹き飛ばすような動物マスクも掲載。100均で材料が手に入る身近な趣味として注目を集める羊毛フェルトの魅力が詰まった、見て楽しい作品集です。


#24 お前より私のほうが繊細だぞ!

【光浦靖子の相談エッセイ集】

光浦靖子による、ユーモアたっぷりのお悩み相談エッセイ集です。日常生活の小さな気がかりから深刻な悩みまで、著者独特の皮肉と自虐を交えたアドバイスで解決策を提示します。辛辣な言葉の中に温かみを感じる不思議な魅力があり、読者の気持ちを軽くする効果も。笑いながら人生の悩みに向き合える、ユニークで実用的な一冊です。


#25 不細工な友情

【セキララ往復エッセイ】

お笑い芸人の光浦靖子と大久保佳代子による、ユーモアと皮肉たっぷりの往復エッセイ集です。幼なじみで相方、時には恋敵だったという複雑な関係性を持つ二人が、更年期の悩みや結婚への憧れ、恋愛事情までを赤裸々に語り合います。辛辣な言葉の裏に隠された深い友情が垣間見える、笑いと切なさが共存する独特な対話集。女性同士の複雑な友情を、セキララな本音トークで描き出した一冊です。


#26 ようやくカナダに行きまして

【光浦靖子の最新エッセイ本】

光浦靖子による、50歳での初めての海外留学体験を綴ったエッセイ集です。2021年7月、コロナ禍が落ち着き始めた頃にカナダへ渡航。PCR検査や16日間の隔離から始まり、語学学校での奮闘、多国籍の友人との交流、日本人ママ友会「オバンジャーズ」との引っ越し騒動、そしてカレッジ入学への道のりまでを、新鮮な驚きと不安、期待を交えて描きます。カラー写真も多数収録し、カナダでの暮らしを生き生きと伝える、アラフィフ世代の挑戦記録です。


【番外編】
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【まとめ】
オアシズ光浦靖子のおすすめ本

光浦靖子は、読書を通じて得た知見や洞察を、お笑いの世界だけでなく、エッセイ執筆や新たな挑戦に活かし、自身のキャリアを多面的に展開してきました。

彼女が愛読する書籍は、単なる知識の蓄積だけでなく、人間性や社会の本質に迫る深い考察に満ちています。今回ご紹介した12冊の本も、きっとあなたに新たな視点を提供し、自己成長と挑戦へのモチベーションを高めることでしょう。

ぜひ、光浦靖子のように、これらの本から学びを得て、年齢や既存の枠にとらわれない、新たな自分の可能性の発見に向けて一歩を踏み出してください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう。


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これからも皆さんのために頑張ります!!応援してくれたら嬉しいです❤︎