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鬼滅の刃も”Teamwork makes the Dream work”だった。それから私達はいつだって「鬼殺隊」でいなくては。

今日会った知人に「この週末に鬼滅の刃の映画を見てきた」と伝えたら、「え、映画まだやってるの!?」と言われました。私もそう思った。

鬼滅の刃がこんなにも流行っているのだけど、ここ9ヶ月程は、生きている時間で自由に使える時間のほとんどをBTSに捧げて過ごして来たため、これだけ流行りまくっている「鬼滅の刃」のTVアニメも見たことがなかった。そんな、鬼滅に関する知識レベルが0の状態で、映画を見に行ってきました。めちゃめちゃに楽しかったです。

さて、私は目に映るすべての事にBTS要素を見出して生活してしまっているため、

・個々の隊士たちに心を配り亡くなった剣士たちにも惜しみない愛情を注いでいる「お館様」がBTSの生みの親といってもいいパンPD
・もともと持っている素晴らしい素質を並々ならぬ修行で研ぎ澄まし更に尚、己の研鑽に真摯に取り組み続けている「柱」がBTS
・「剣士」はBTSという柱に最大の憧れと尊敬の念を持ちながらいつの日か彼らと肩を並べることを夢見て研鑽に励む、TXTやエナイプンくん達
という訳だな!と勝手に変換し映画に臨んだわけですが,

言うまでもなく鬼滅の刃は最高でした。

そして、うわあ…これは…すごいなあ!と感動しまくった要素が、BTSとめちゃくちゃリンクしていました。

日々の修行、常に高みを目指し続ける自己研鑽、家族や仲間との関係性、まっすぐな志、自分と他人に対する謙虚さ、弱さも併せ持った強さ、他者に対する優しさ、それからとにかくスタイリッシュでかっこいい。(そりゃあ、子どもたちがこぞって鬼滅のコスプレしますよね)

鬼滅の刃が見せてくれて、ああ、いいなあ!と思ったところはそういうところだったんですが、これはもうそのままBTSも日々見せてくれるもので、ああ、本当に今こういう事に、力をもらってるんだよな!と元気いっぱいになりました。

もう、いまの時期になったらネタバレもなにもないと思うので遠慮なく言うと、煉獄さんの最期はLove myselfで、哀しいだけでなく救いがあったのがすごく良かった。あと、すごく、熱いキャラクターではあるんだけどすごく爽やかでさっぱりしてるのが、めっちゃ今っぽくて良いな!

そしてBTSがデビュー前から、そして歌謡番組ではじめての1位になったり、ビルボード1位になったりといった、目標や夢を達成したときに、彼ら自身のTwitterアカウントでツイートされる

”Teamworks makes the dream work"
(チームワークが夢を叶える)

(これはビルボードHOT100ではじめての1位を獲得した時)

という言葉があるのですが、

鬼滅の刃もまさにそれを見せてくれて、そして両者とも、チームのために己を押し殺してではなく、チームとしての夢や目標を叶えるために、個々の魅力や能力を最大限発揮するっていうのを目に見える形にして見せてくれるのが、すごく清々しくて、憧れて、見たくて、力をもらっているものなんだな思いました。

*

そして鬼、映画の中で鬼が人を誘惑する言葉がすごく生々しくてゾッとしました。無理やりねじ伏せられるのではなく、元々は良き人たちが弱さに付け込まれて、自ら鬼に使われることを選んで動いているところが、すごく生々しかった。

鬼は、いつも外側から来る完全に自分と違う敵という訳ではなく、人の中にある身勝手な感情が、ある状況や悪意をもった他者からの影響がきっかけになって、鬼的な要素に変わって別の他者を攻撃する。というのが描かれていて、これはもう現実の世界で起きている事の暗喩だと感じましたし

鬼の造形が人の形をベースに、嫌悪感を感じる異形の姿で描かれているので、尚更そんな風なことを考えました。

そんなことを考えながら、ほぼ初見だった鬼滅の刃の余韻に浸っていた今週、昨今のアジア人へのヘイトクライムに対してのメッセージを、BTSがTwitterで発表しました。

愛する人を亡くした方々に心からの哀悼の表します。私たちは悲しみと怒りを感じます。

私たちはアジア人としての差別に直面した瞬間を思い出しました。
私たちは意味なく浴びせられる罵りに耐えてきました、見た目で嘲笑されたこともあります。そして、なぜアジア人が英語で話すのかとさえ聞かれたこともありました。

そのような理由で、憎しみや暴力の対象となることの苦痛を言葉にすることはできません。この数週間に起こった出来事と比べると、私たち自身の経験は取るに足らないものです。しかし、これらの経験は私たちを無力な気持ちにさせ、自尊心を奪うのに十分でした。

今起こっていることは、アジア人として私たちのアイデンティティから切り離すことはできません。これについて慎重に話し合うにはかなりの時間が必要で、どのようにメッセージを出すべきかを深く考えました。

しかし、私たちが伝えなければならないことは明らかです。

私たちは人種差別に反対します。
私たちは暴力を非難します。
あなた、私、そして私たち全員には、尊重される権利があります。
私たちは一緒に立ち向かいます。

差別や暴力は、私達の生きる世界線での「鬼」で、この鬼は本当に斬らなくてはいけない。

世界的に影響力があり、いつもポジティブなメッセージをパフォーマンスや言動で示してくれるBTSがこういったメッセージを出してくれることは、尊敬するし、感動もして、ありがたく思いました。

なんでそんな風に思うのかな?と考えたときに、このメッセージを、私は同じアジア人として、差別を受けたことがある側の立場で受け取っていて、そして当たり前のように人種差別に反対し非難する「鬼」に対峙するほうの立場だと思っているから。

でも、それは意識しなくても自然と取っている立場なんだけど、一方で無意識で加害側になっていたことが、きっと過去にあったはず。海外から来た人や海外にルーツを持つ人に対しての態度とか…

日本人として日本にずっと住んでいると、直接の人種差別を受ける立場になる局面はあまりなく、する側になってしまう機会のほうがずっと多いので。どちらかというと、する側の立場には決してならない。と決意を新たにすることのほうが大事な気がしたし、「鬼」に対峙する立場というよりもむしろ、あのかっこいい「鬼殺隊」でいたい。

そんなことを、考えました。鬼滅の刃の映画、なんでみんなが煉獄さん煉獄さん言うのかわかったし、煉獄さんはナムさんと匹敵するかっこよさでした。

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