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愛着障害と月の幻想④ 月おひつじ座

月星座がおひつじ座のあなたへ 愛着障害の考察

おひつじ座は勢いがあり、独立心が強い星座だ。太陽星座がおひつじ座であれば理解しやすいが、本来受動的な意味合いが強い(太陽の光を反射するため)月星座がおひつじ座である人たちは、独立心と依存心との間で大きな葛藤を抱えることになる。

しかし、心理カウンセリングにおいて葛藤が悩みを解決する必要不可欠な要素であることはよく知られていることだ。葛藤がある人生の方が深みが増す。少なくとも私(わたくし)はそう信じている。

まず月星座がおひつじ座にある人は親(特に母親)から独立したい思いと、依存したい思いとの両方で揺れ動くことになる。

自分で進路を決めたと思っていても、実はそれは親からの影響を多分に受けている可能性がある。

自分の選んだはずの道が実は親が選んだらものなのではないか?と無意識では気づいている。

月がおひつじ座ということは、あなたにとって母親はおひつじ座的なキャラクターとして存在するということである。(母親の星座がなんであれ)

ということは、母親は独立心が強くパワフルな人間かもしれない。非常に頼りになる母親でありながら、そのパワーに飲み込まれる恐れも感じていたかもしれない。

そうすると母親との関係において、母親のカリスマ的な部分を無意識に取り入れようとするだろう。

だが、中々越えられない壁に悲しみや無念をも感じるだろう。そこで母親という存在から離れ、自分の未知をあゆむことを決意する。

しかし、その道ですら実は母親の影響を受けていることに気づく。母親から離れるための道であったのが、実は母親へと帰還するための道(デレフ)であったというのだ!

母親からの支配からの独立心と依存心を見つめた上での葛藤は、自立の味わいになり、
母親からの支配からの独立心と依存心の葛藤に目を背けると、家出の味わいになる。
自分が決めた道すらも母親からの支配?だけどもこの道を今歩いているのは紛れもない自分なのである。

心が不安定になるときはあなたは動くことが出来ないでいるのかもしれない。動きを制限されたときに、おひつじ座は最も苦しむことになる。心理学では構造拘束なんて言ったりする。

縛られた体験の流れを動かすことが必要になる。まずは動く必要がある。ここで大事なのはテンションが上がってから動くのではなく、動くことによってテンションが上がるということだ。それがおひつじ座なのだ。

自分が信じた道を歩み続けるとそれは、自分の道になる。そして母親からの支配からの自立の味わいを超えた先にあるのは、母親と自分を比べることに意味がないということを知ることだ。

Only one としての自分の存在を理解して、自己選択することが月がおひつじ座にある人のテーマである。

アクションを制限されたと感じたときこそ、実はチャンスである。それはマトリックスというプラグ(虚構)に繋がれていることに、あなたの心が気づいているからだ。自分の心のメッセージを聴いてあげることが、自分の愛着障害を乗り越えるために必要だ。

しばしば、愛着障害の人に起こる傾向の1つとして、自身の心の声を無視するという方法を取ることがある。それは無意識に母親の行動を模倣しているのである。

自分の心とからだの声を聴くのだ。自分の心とからだが求めているものが何かを自分自身が知ることが、プラグを抜くための近道となるだろう。

そして、そのプラグは象徴的に、母親のへその緒とリンクすることに気づくだろう。人は誰でも母親の存在なしでは生きることが出来ない。母親の愛情を自分自身が拒否するという形での愛着障害も起こり得るのだ。

プラグを外したときに、母親からの愛と支配というアンビバレントな状況からの脱出の物語のゴールは実は帰還への道となる。

ソースに戻る、稽古とは一より習い十を知り十より還るもとのその一、などいくつものコトバや哲学感で表されているそれらの秘伝を残した人物は、実は愛着障害を克服した人物なのではないかと連想してしまう。

困難を抱え、その困難を解決するための試行錯誤のアクションこそ、月おひつじ座の人の深みと成長への一歩となるのである。

まずは一歩踏み出そう。自分自身の足で。それはあなたの道(デレフ)となる。

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