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晴れが続くと
また晴れかと思う
たまに少しでいいから
雨が降ってくれと思う
人間なんて勝手なものだ

雨が降ると
僕はよく眠れて
いつもの時間より長く眠ってしまう

この話をほかの人にすると
同じように雨の日はよく眠れるという
どんな動物でもそうなのだろうか?
まだ動物園まで行って
確認したことはない

雨が降らない日に
雨音のアプリで雨音を聞きながら寝て
明け方に雨音が聞こえるようにしても
脳は騙されずに
晴れの日の目覚め方をする

雨の日の土のにおいや
葉っぱに当たる雨音や
踏み石の雨に穿たれた凹みに
雫が落ちる雨音が心を鎮める

傷ついた心を癒したり
傷ついた心をさらにえぐったり
心を鎮めようとしている人の心を
雫の音が乱したり

自分の心のさまよいを
撫ぜてくれたり
自分の心のあり場所を
手探りさせたり

自律神経調整剤だったり
坐禅の代わりだったり
瞑想の代わりだったり
いろいろ考えると雨の日は退屈しない

夜と同じで
雨の日の手紙は投函しない
雨の日の疵は
晴れまで待とう

僕はロープを蔵い
手紙を破り
カミソリを蔵い
薬をトイレに流し

雨が止んだら
いつも通りに仕事場に行き
いつも通りに笑顔で
おはようを言おう

雨の日は退屈で
静かで
少し陰鬱で
心の置き場所がない

そして
こんな訳の分からないことを
僕は書く
雨の気配を感じながら


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