Urala_Tokyo

都内在住。新卒より10年間勤めた企業を夫の転勤を理由に退社、インドネシア、ジャカルタで…

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都内在住。新卒より10年間勤めた企業を夫の転勤を理由に退社、インドネシア、ジャカルタで4年半過ごす。 駐在中は国立博物館にて日本語ボランティアツアーガイドを経験、インドネシアとの文化の比較から、日本文化により興味がわく。帰国後、2019年より茶道裏千家を習い始め、茶道史を研究。

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お稽古memo 2024/2/22【大炉、濃茶、大津袋】

本日は2月3回目のお稽古でした。大炉も3回目になるとやっとスムーズに動けるようになってきます。そう思った頃に2月が通り過ぎていきます…。 本日は他の生徒さんが炭手前をされていました。 【炭手前のメモ】 私は炭手前のお稽古がまだなので、お客様目線で予習メモ。 ●大炉ははく回数が多い ●湿し灰はたっぷりと ●大炉の時は灰匙も大きく陶器のものを使用 ●亭主が炉正面に戻り、羽箒で初掃きを始めたら、正客から順に炉辺に寄って拝見する ●炭をつぎ終えたら、末客より順に自席に戻る ●亭主が

    • お稽古memo 2024/2/15【大炉、濃茶】

      2年ぶり!?の投稿です! 2023年2月に長女が受験だったこともあり、茶道のおけいこも休み休み、アウトプットする気力もなく… 最近「アウトプット大全」を読んだことからnoteを思い出し、改めてお稽古memoを再開することにしました。 本日は2月2回目のお稽古。大炉ですね。以下、走り書きになります!! 【道具の特記事項】 お抹茶:小山園「金輪」 茶入:備前の肩付き、ひだすき(緋襷)という焼き物。藁をかぶせたところが柄になるのだとか。初めて拝見しましたが、モダンアートのようで

      • お稽古memo 2022/7/4【四ヶ伝/盆点】

        久々のお稽古メモ。 最近はずっと四ヶ伝の「唐物」「台天目」と季節の薄茶を行っていて、先週から「盆点」に入りました。 四ヶ伝は口頭で伝わるものでメモを残してはならない秘伝のお点前ということで、手書きのみメモしていたのですが、ポイントだけ、Noteに残そうと思います。 まず写真から 「盆点」のポイント箇条書き ・唐物茶入…中興名物唐物。例えば「伊達家伝来の岩城文琳」など ・お盆…「茶入に添えられていた唐物」や「後に真塗で作り塗は宗哲」など ・茶杓…利休形(象牙) ・仕覆…唐物

        • 11月 開炉

          爽やかな秋晴れが続いています🌸 秋の行楽シーズンですね。だんだんと東京も葉が色づいてきています。 二十四節気では立冬(11月8日頃~)に入りました。 まさに冬のはじまりです。今年はまだあたたかな小春日和が続いていますが、気付いたらすぐそこまで冬が迫ってきています。 記事のUpが少し遅れてしまいましたが、とうとう開炉の月がやってきました!お茶の世界のお正月です。まずは七十二候から。 七十二候では、次の3つの候に分かれます。 11月8~12日頃 山茶始開 同じツバキ科でもここで

        お稽古memo 2024/2/22【大炉、濃茶、大津袋】

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        • 抹茶の時間 Urala
          13本
        • 子供と歳時記
          1本

        記事

          お稽古(10/25)中置/五行棚

          先週から急に冷えてきて、着物が着やすくなってきました。 季節は二十四節気で霜降。 「霜降」とは、読んで字の如く、北国の方から徐々に霜が降り始める時期、という季節です。関東ではもう少し先になりそうですね。 七十二候では次の3つの候に分かれます。 10月23~27日頃 霜始降 秋の霜は農作物に大きな打撃をもたらします。そこから、「秋霜烈日」という言葉も生まれました。秋の霜と、夏の猛烈な日差しの過酷さを意味する言葉で、「極めて厳しい」という意味になります。 しかし霜の美しさは古来

          お稽古(10/25)中置/五行棚

          10月のお稽古は中置(10/11)

          10月と言えど昨日は夏日で、先生と「季節感がないわね〜」と笑ってしまいました。 季節はもうすでに二十四節気で寒露。 「寒露」とは、朝晩の冷え込みがはっきりと感じられなるようになり、明け方、草や葉に宿る露の冷たさに驚かされる、という季節です。 七十二候では次の3つの候に分かれます。 10月8~12日頃  鴻鴈来 燕が南へ帰ると入れ違いに雁が渡ってきます。遠くシベリア、カムチャッカから海を越えてやってきた雁は日本で越冬してまた春になると北へ戻っていきます。隊列を組んだ雁の姿は趣

          10月のお稽古は中置(10/11)

          “茶道と禅” #4 織田信長と茶の湯

          ★いよいよ織豊時代へ 織豊時代に入りますと、とたんに茶の湯が政治的な意味合いを帯びてくることがうかがえます。 茶席は接待や密談、交渉に使われたり、茶道具はそれひとつでお城が建つと言われるほどの価値あるものに、また茶人も政界へ関係を広げていくこととなります。 また織田信長とともに日本史に登場する、現代茶の湯の祖である千利休が登場するわけです・・! ★力を持っていた堺の商人たち 室町時代では幕府お抱えの同朋衆や、禅僧が茶人となっていますが、室町時代末期には、堺の裕福な商人たちが

          “茶道と禅” #4 織田信長と茶の湯

          “茶道と禅” #3 重要人物(鎌倉~室町)

          ★栄西→鎌倉幕府3代将軍源実朝へ 栄西が鎌倉寿福寺(じゅふくじ)の住職であった1214年に、二日酔いで悩んでいた源実朝に、良薬として一服の茶と「喫茶養生記」を献上したところ、すっきりと回復した、という出来事から関東地方へも伝播してきました。 ※栄西は実は禅僧ではなく、天台密教の僧だそうです。宋に渡って禅宗を学びましたが、天台宗内における兼教として禅を学んだということなのだそうです。 栄西は、高山寺(京都栂尾)の明恵(みょうえ)という僧にも茶を贈っており、その栂尾産の茶を「

          “茶道と禅” #3 重要人物(鎌倉~室町)

          “茶道と禅” #2 日本へ渡った喫茶

          以前”茶道と禅” #1 「禅」とは、で日本へ伝わってきた禅宗と、その教えの基礎的な部分、また現代に伝わる禅、といった内容で記載しました。 ♯2では、喫茶という文化、茶道と禅がなぜ関係があるのかについて個人的に勉強したことを記載してみたいと思います。 ★茶は中国から日本へどのように入ってきたか 茶は、日本に臨済宗を伝え「喫茶養生記」の著者である栄西(ようさい)が茶の湯の歴史に関する第一人者であるとされてきましたが、最近の研究では歴史の授業でも出てきた遣唐使(平安時代初期8世紀

          “茶道と禅” #2 日本へ渡った喫茶

          お稽古(9/6)貴人点濃茶薄茶復習

          すっかり秋めいてきて、、むしろ寒い! 9月に入り稽古着の着物も単衣に移行ですね。着物については暑くないと本当にありがたいです。。。もう暑いとお稽古中も汗が止まらなくて、、💦でも着物でお稽古するのが好きですっ!背筋がしゃんとなるので。 さて重陽の節句が目前ということで、先生が取り寄せてくださった主菓子は「着せ綿」でした。 ピンクの鮮やかな菊で、なめらかなこしあんの練り切りでした♡ 「着せ綿」は古い日本の風習で、菊の節句前夜に、満開の菊の上に真綿をのせて翌朝にその菊の朝露と香

          お稽古(9/6)貴人点濃茶薄茶復習

          2021年9月 二十四節気と「重陽の節句」

          もう九月に入りますね!新学期が始まったりと、季節の変わり目はいつもバタバタとして忙しないです。 二十四節気 【処暑】(しょしょ) 暑さがピークを越えて和らいでくるという意味のことばです。秋の草花がだんだんと姿を現し、また夜に聞こえてくるのは蝉の音から秋の蟋蟀、鈴虫、松虫へと、、 また稲穂や農作物も実りの秋を迎えます。 8月23日~27日頃 綿柎開(わたのはなしべひらく) 8月28日~9月1日頃 天地始粛(てんちはじめてさむし) 9月2日~6日頃 禾乃登(こくものすなわちみの

          2021年9月 二十四節気と「重陽の節句」

          お稽古(8/29)重ね茶碗

          昨日のお稽古は濃茶重ね茶碗点前、薄茶点前渚棚でした。 渚棚はこの夏かなり練習したので、棚のお手前にだいぶ慣れてきました。渚棚は2本足扱い、水注ぎの際は半出しはしない、水指の蓋は距離が近いので二手でということでした。 重ね茶碗は人数が多い時などに、2名様、3名様に分けてお濃茶を点てるお点前。お出しする時に、「○名様でどうぞ」と一言そえます。 (コロナのこの時勢、濃茶の回し飲みの作法が実現できなくなってしまったわけですが、、💦) 重ね茶碗をする際、下の茶碗は薄茶器(京焼などは用

          お稽古(8/29)重ね茶碗

          お稽古(8/22)大海(長尾)渚棚

          本日のお稽古は、一人の時間に渚棚、大海茶入にて長尾の扱いを学びました。また新しく体験にいらした方へ薄茶を差し上げました。 御軸は「滝直下三千丈」。中国の有名な詩人、李白の「廬山の瀑布を望む」と題された漢詩を原典としているもので、三千丈とは「とてつもない高さ」という意で用いられています。その瀑布の轟音はすべてのものを洗い流し清らかな心にしてくれる情景を詠った詩です。 茶花はホトトギス(杜鵑草、時鳥草)、虎の尾、桔梗、撫子、金水引、吾亦紅(われもこう)。 渚棚は、別記事でも記

          お稽古(8/22)大海(長尾)渚棚

          “茶道と禅” #1 「禅」とは、、?

          茶道のお稽古をしていると、掛け軸に禅語が書かれています。 禅ってよくわからないけど、なんだか有難いお言葉なんだろうなぁくらいに思っていました。今回は改めて、茶道と禅のつながりについて考えてみたいと思います。 まずは「禅」って何ぞや!?っていうね。 ジャカルタに住んでいた時、お友達のインド人がとても日本が好きで、 「ZENの本、私いくつも持ってるのよ!さぁ語りましょう!」 と。。 ご、ごめんなさい、私あまりよく知らないのよ実は、、っていうほろ苦い思い出も💦 早速中田のあっち

          “茶道と禅” #1 「禅」とは、、?

          2021年8月 二十四節気

          8月7日〜 立秋(りっしゅう)   8/7〜 涼風至(すずかぜいたる)   8/12〜 寒蝉鳴(ひぐらしなく)   8/17〜 蒙霧升降(ふかききりまとう) 毎日の暑さからは中々感じ取れませんが、暦の上では秋の始まり。立秋を境に、暑中見舞いが残暑見舞いへ切り替わり、日が落ちるとほんの少しずつ秋の気配も。蝉たちもどんどんとその生涯を終えていく季節です。 お盆について。 毎年迎えるお盆休み。千葉で育った私は昔からあまりお盆の行事はしてこなかったし、両親もお墓参りの日を決

          2021年8月 二十四節気

          お稽古memo(8/9)

          本日のお稽古はマンツーマンで、 ①濃茶/水指、大蓋の扱い/長尾点前(小習いのひとつ) ②薄茶/水指、大蓋の扱い/洗い茶巾 をさせていただきました。 大蓋は、器部分が陶器、蓋が木地に塗り、二つ折にするタイプ。(風炉の時期に使用する。) 両手を使って左手で左側を開いたら右手に移して左手で土台を押さえながらパタンと広げます。(閉めるときは逆戻し) 最後柄杓と蓋置きを飾る場合は、柄杓を伏せて小さな入りの字。柄杓の柄は5時の方向へ、蓋置きは7時の方向へ。 長尾点前は、、、難しくて文

          お稽古memo(8/9)