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トピック03|2050年の「ワークスタイル」はどうなる?

立山善宏
昭和㈱ 都市調査事業部

働き方改革により多様な働き方が認められ始め、テレワークなどはコロナ禍のなかで企業等において急速に取り入られるようになりました。2050年の働く場所(ワークスタイル)はどうなるのでしょうか?

テレワーク導入企業は増加の傾向

近年、生産性や勤務者のワークライフバランス向上等を目的にテレワークを導入している企業は増加傾向にありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、この傾向は一層強まっています。

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テレワークの導入状況(出典:令和元年通信利用動向調査 総務省 令和2年5月29日)

テレワーク導入率緊急調査結果

コロナ前後におけるテレワーク導入率の変化(出典:テレワーク導入率緊急調査結果 東京都)

働く場所はどのように多様化するか?

テレワークの拡大に伴い、エキナカでの個室作業スペースなども増えてきました。最近、東京駅の作業スペース前を何度か通りましたが、毎回全てのスペースが使用中もしくは予約済みであり、多くの需要が伺えました。今後は、テレワークに対応した作業スペースの確保がより一層期待されますが、働ける場所の多様化はどのように進んでいくのでしょうか。

東京駅ステーションブース統合

東京駅構内に設置された個室作業スペース

将来を考えるためのヒント1 ~屋外空間の活用~

テレワークの場としては、個室作業スペースやカフェなどのほか、開放的な屋外の公共空間を活用することも考えられます。環境省では、国立公園内のキャンプ場などに通信環境を整備し、ワ―ケーションを広げるような取組みも始まっています。
2020年3月13日の毎日新聞によると、千葉県流山市の総合運動公園では、『公園で子どもが遊び、ママは青空テレワーク』といったように、休校中の子どもたちを公園で遊ばせながら母親はノートパソコンを広げてテレワークするといった、コロナ禍以降の新たなワークスタイルも見られるようです。

将来を考えるためのヒント2 ~空き家のリノベーション~

社会問題となっており、今後一層の増加が見込まれる「空き家」を「テレワークセンター」としてリノベーションしているような動きもあります。群馬県高崎市では、一般社団法人コトハバが、空き家となっていた市内の家屋を改修し、サテライトオフィス兼子育てサロンとして運営しているような事例も見られます。

タカサキチ写真

タカサキチの事例(出典:テレワークセンター事例集 平成29年3月国土交通省都市政策課)

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