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僕がなぜこんなことをしているのか。日頃から考えていること。~自己紹介~

大森山王ブルワリー史上一番と言ってもいいほど、ここ最近いろんなことが動いています。そのため、何かと書くことも増えましたが、今回はちょっと趣向を変えて、僕がなぜこんなことをしているのか、自己紹介的に書いてみようと思います。
僕のことや僕の活動のことを多少知ってくださっている人向けであり、はじめましての方には言葉足らずのところもあると思いますが、ご容赦ください。

僕は、5年前に大森山王ブルワリーを立ち上げ、大森発のクラフトビール(地ビール)を企画・開発しながら、地域の人を中心としたコミュニティを作り、ビールの販売だけでなく、大森の人たちが楽しめるようなお店やイベントを作ってきました。現在、そんな人たちが集えるお店「東京∞景(トウキョウハッケイ)」の運営をしています。

僕としては飲食店を経営している感覚でもないし、イベントを作ること自体が目的でもないし、もっと言えばビールを売ることが目的でもない、なんのためにビール事業をしているか。それは「もっと人が楽しく豊かに生きることができないか」というのを一番に考えているからです。

■僕の好きなこと

まず、前提として、僕は仲間たちと何かを作ることが大好きです。
学生時代のラグビーの経験が大きいかもしれませんが、チームメイトと皆で何かを考えやってみることで、失敗が常ではあるけど、たまに大きなことが達成できたり、自分が何かを成し遂げるよりも、チーム全体でコトを成すことのほうが楽しいと思えるようになりました。

今の環境でいうとそれは、皆で頭を捻って、こうでないかと考え、形にしていく中で、なにかトラブルが起きて、でもそれをよくしようとまた頭を使って、最後形にする。その形になったもので人が喜んでくれたらそんな嬉しいことはありません。その過程が好き。

打ち合わせの手元はビール^^

一人でもできることを自分でやらず、どうやって人を巻き込んでいくか。
それはすごく大変なことではあるけど、一人での満足を超えた楽しみや豊かさがあるし、巻き込まれた人も気づくとすごく前向きになっているっていうことは、その人の人生が少しでも楽しくなったりすることがある。そこに自分が少しでも関われたことが、僕にとっての幸せでもあるのです。

そもそも僕なんか、大したことはできません。でも人よりできることも少しある。
世の中って、実はそんな人ばかりだと思いませんか。
そんな人たちの当たり前が、誰かにとっては特別だったりもする」。
これは、初めて作ったコミュニティで参加メンバーにもらった言葉ですが、僕は誰かの特別を見つけるのが何より楽しいし、リーダーである僕の仕事だと思って、チームを運営しています。

そしてその言葉は、「東京∞景」というお店の名前にも繋がっています。
その人が持つ景色がみたい。そしてその中に光を見出したい。
そんな人たちが一緒になって何かコトを起こし、作っていくのが、大森山王ブルワリーで行っていること。

大森山王ブルワリーに関わったら人生がちょっと楽しく、豊かになった」と言う人が増えていくことを僕たちのミッションにしていますが、心からそうなってほしいし、そうなると信じています。

これが僕の生きがいであり、ライフワークです。
個人でやるのではなく、組織「法人」としてやることに意味を見出しています。

■身近に損得なく関われる人がいるということ

人と人の関係を考えたときに、僕が一番幸せだと思うのは、「身近に損得なく関われる人がいる」ということ。
名前がわかって、挨拶ができて、必要に応じて話すことができる。楽しいこと、悲しいこと、不安なこと、失敗したこと、全部をいう必要はないけど、お互いのことをなんとなく知っている。もっと言えば、僕としては一緒に本気で何かことを起こせる仲間がいれば、僕はより幸せだと思うし、それこそが人生だと感じています。

また、なにかに困ったときに、袋小路にハマらないこと。
なにかの活路をその身近な人たちから見出すこと。
これは人生を良くするうえで1番必要なことじゃないかとこの10年以上の活動で感じたことでした。僕自身、これまでめちゃくちゃ多くの人に助けていただき、新しい道を進むことができた。

数々の失敗を笑いに変えてこられたのも、それを聞いて励ましと同時に一緒に笑い飛ばしてくれた人たちがいたから。よく失敗は成功の元であると良いますが、僕は「失敗を一緒にビールを飲みながら笑ってくれる人がいる。」という感覚です。

だからこそ、僕の周りの人たちにもそんな同じ体験をしてほしい。それが、僕が運営する大森山王ブルワリーのコア事業ですし、その事業が未来の世代に伝えていくこと、良い世の中を作っていくことだと信じています。

■良い人間関係とは

そんな僕から、これからを生きる世代の子たちに1つだけ伝えたいことはやっぱり、
良い人間関係を作ってほしい
ということ。
それは、周りに信頼できる人をつくること、そしてそこにいる仲間を大切にすることです。

僕には高校生になった息子がいて、彼には昔から折に触れそんなことを伝えようとしてきました。僕が家族で住むことになった大森で、最初はボランティアで地域活動を始め、まちの子どもたちが主役になるイベントなどをよくやっていたのも、そんな思いがあったからです。

この頃は息子も運営メンバーでした。

子どもたちがそうした場所に来るには、親御さんの理解や協力が必要だということで、大人を巻き込むためのアイテムとして、僕はビールで事業を興すことにしました。ちょっと小難しいことも、ビールを飲みながら懐を開いて話せば、わかりあえると信じています。

そんなことを思い返すと、やっぱり僕は、未来の世代のために良い社会を作りたいんだなと実感します。ところが、まちの活動からビール中心の事業に移り変わったことで、最近は大人へのアプローチばかりになっていました。

改めていま、未来の世代と一緒に何かしていきたいし、彼らにとって、僕たちが近所の頼れる大人たちのチームになれたら、そんな嬉しいことはありません。
なので、そのための施策を1つ、これから展開していきます!

■人生を豊かにすること

AIがどれだけ便利だとしても、きっとこれから、AIで解決できないような問題が多々出てくると思います。AIによって、過去に作り上げたあらゆるものから100%に近い答えは出せる。けど、0%のものだけは判別できない。

自分が生きている中で、0%って何かというと、これまで出会っていない人やモノだと思います。
例えば、これまで同じ町に住んでいたけど、全く何も知らなかった人。そんな人と関係ができることで、自分から遠い視野を持つことができる。何かあったときにすごい力になる。
特に大事だと思うのが、そんな「近いけど遠い」ということ。

だから、大森山王ブルワリーでは、気軽に立ち寄りやすいお店を開けていたり、いろんな人が参加できるイベントを企画したりすることで、近いけど遠かった新たな出会いがあったり、そこでの会話や体験を通して、なにか道を開くきっかけになってほしいと考えています。
そこで何かに出会ったことで、人生が少しずつ変わっていく。そんな体験もして欲しい。

東京∞景でのイベント

世界は見方次第で、味方になる。そんな思いを込めたものが、「東京∞景」です。

ということで、僕がなぜこんなことをしているかというと、

自分の人生を豊かにするために、自ら働きかけ、良き人間関係を作る。
そのためには、自分と違う意見や他者を受け入れる寛容性を持つ。
その違う意見、視点、世界こそが自分の人生を開いてくれる。
そんなときに、どっちが偉いとかではなく、損得ない関係性で、フラットに会話をし、ともに頭を捻りながら、コトを作っていく。
その過程こそが、良い人間関係を作る。

まちだみちぞう

よくサードプレイスが大事と言われますが、僕は居場所が必要なのではなく、会社でも家族でもそれ以外でも誰でも良いから、良い人間関係を作ること、これこそがすべてだと感じています。

「私たちの幸福と健康を高めてくれるのは『良い人間関係』である」
ハーバード大学の75年の追跡調査の結論でも、同じことが言われていました。
僕のほうは、追跡調査で得たものではなく、地道な事業と活動を通して体感して得たものですが、、(ちなみに僕はこの5年、コロナはもちろん風邪すら引いていません。)

これまでは「ビール」がキーワードだったけど、テーマを「人生」に広げ、
これまでとは違った世界の人たちと出会うことで、自分や周りの人たちの世界をもっと豊かに、広げていくことが何よりの楽しみであり、その過程を全力で楽しみたい。

これが僕の自己紹介です。

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