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外国籍児童・生徒向けのオンライン日本語学習プラットフォーム(第40回優勝社 RAKUVISA株式会社)

渋谷区教育委員会とRAKUVISAがキックオフミーティング
東京都はこれまでに開催したピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」で優勝したスタートアップの皆様と都政課題の解決に向けて協働を進めています。今回は、第40回優勝のRAKUVISA株式会社との間で行われたキックオフミーティングについてお伝えします。

外国籍の児童・生徒の日本語教育体制充実に向けて
コロナ禍が明け、海外から渋谷区の小中学校に編入してくる外国籍児童・生徒が急増しており、昨今彼らの滞在期間が高校進学も想定した長期的なものとなっていることから、授業や学習場面で使用される学習言語の習得等、学校生活に困らない程度にとどまらず、より高い日本語能力の習得が求められています。

RAKUVISAとの協働事業は、日本語学習用オンラインプラットフォーム「RAKUVISA」上で日本語講師からオンラインレッスンを受講できるほか、音声認識AI等による会話能力テストや、各生徒への宿題提供・受講状況管理等が行えるサービスを構築するというものです。

日本語講師とAIによるオンライン学習プログラムの展開
RAKUVISAが提供する日本語学習プラットフォーム「RAKUVISA」は、日本語の他、英語・ベトナム語・インドネシア語・中国語等を話すことができる400名以上の講師陣から、マンツーマンで日本語レッスンを受講できるほか、AIが作成するテストを受験することで現状の日本語能力を見える化できるサービスです。

今回の協働プロジェクトにおいては、この「RAKUVISA」を基盤として、現在大人向けに提供されているプログラムを作り替える形で、小学生・中学生向けに新たな日本語学習の仕組みを開発する想定です。
UI/UXも、より子どもたちにわかりやすい形に一部作り替えるほか、実際に区立学校の日本語学級に通う子どもたちにレッスンを受けたり、教材を使ったり、AIテストを受験したりしてもらうことで、サービス全体のブラッシュアップを図りつつ、実証を行っていきます。

渋谷区側の人的リソースが限られている中、オンラインの学習教材を用いて日本語を学ぶことができる環境を作ることは、今後も多く転入することが予想される外国籍の児童・生徒を受け入れるうえで不可欠です。

また、様々なことに興味・関心をそそられる年代であり、同時に言語の壁に阻まれて様々な不安を抱えている子どもたちにとっては、単に一人で教材に向かうだけでなく、人間の教師から自身の母国語を交えつつ日本語を教わり、疑問点を一つ一つ解消していくことが、日本語学習に対するモチベーションの維持・向上に役立つのではないか、と期待されています。 

渋谷区・RAKUVISAによる協定締結に向けて
10/31(木)に実施されたキックオフミーティングでは、協働内容やスケジュール、費用、権利の取り扱い等を取り決める協定書作成に向けた今後の流れ、各関係者の役割分担等について認識合わせを行いました。

今後は渋谷区教育委員会の職員や区立学校の教員等にヒアリングを実施しながら情報を集めつつ、それらを活用してどのような学習プログラムを構築すべきか、本格的なプロジェクト開始に向けた協定内容の検討を行っていく予定です。

 ◆キックオフ会議の様子

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