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地元大学と連携した域内回遊施策の検討(第33回優勝社 株式会社RelyonTrip)

株式会社RelyonTripとの連携
UPGRADE with TOKYO第33回「区内回遊促進のための先端技術の活用」に優勝した株式会社RelyonTripとの協働事業では、地元大学と連携して地域のおすすめスポットや観光ルートを検討し、観光アプリ「SASSY」上でレコメンドしていく取り組みを実施しています。

株式会社RelyonTripとの協働について千代田区の担当者へインタビュー
「区内回遊促進のための先端技術の活用」をテーマとしたUPGRADE with TOKYO第33回。協働プロジェクトも終盤に差し掛かり、2回目のインタビューとなる今回は、「地元大学との連携による観光施策の検討」に焦点を当て、担当者に協働を振り返ってもらいました。

※1回目のインタビューはこちら:https://note.com/upgrade_tokyo/n/n64352e0e8c1e

株式会社RelyonTripとの協働の元、地元大学や商店会と連携した取り組みはいまどういった状況か。(これまで実施してきた取り組み内容や、学生や地域の方々からの反響など)
共立女子大学を始めとした、区内大学の一部で形成する「千代田区内近接大学の高等教育連携強化コンソーシアム(通称「キャンパスコンソ」)」と連携し、大学の授業としてフィールドワークを実施しています。
大学生が複数のグループに分かれて、区内の魅力的なスポットやテーマに沿ったルートを抽出し、実際に現地に赴いて取材を行います。

株式会社RelyonTripには、この授業の講師を務めていただき、魅力的なコンテンツ作成のための講義やアドバイスをいただいています。
また、大学のご担当者様にも授業のカリキュラムや日程などの調整にご尽力いただき、11月にはこの取り組みを紹介する成果発表会の実施も決定しました。

こうした活動で得られたスポットやルートの情報は、株式会社RelyonTripの観光アプリ「SASSY」に実装され、ユーザーの新たな回遊を生み出すことを目指します。

◆授業の様子

協働プロジェクトを振り返ってみて、障壁となった事象や課題等はあったか。またそれをどのように乗り越えたのか。
本事業について、協働に大きな障壁や課題は感じておりません。
今後、区が行政課題解決に向けた協働を継続して行うにあたっては、組織を横断して課題を抽出・提示する仕組みや、東京都様が行っているトライアル発注制度のような「地方自治法施行令第167条の2第1項第4号に関する随意契約」の制度化(千代田区は未実施)を行う必要性を感じています。

スタートアップとの協働プロジェクトを通じて、東京都や千代田区の目線から何かメリットをあげるとしたらどういったことか。
協働をする中で、スタートアップは独創性や柔軟性、スピード感に富んでいると感じます。
また今回のプロジェクトは、区内大学とも連携しながら進めているところです。スタートアップや大学生の持つ独創性は、従来の区の観光施策とは異なる視点をもたらし、区の来街者に新たな価値を提供するきっかけになると感じています。

UPGRADE with TOKYO協働プロジェクトも終わりが近づいているが、千代田区では今後どのような取り組みを予定しているか。
まずは今年度の協働プロジェクトの効果検証を実施したいと考えております。その内容を踏まえ、例えば今後連携する大学を増やすこと、回遊促進の対象範囲を広げることなどを検討します。

また、現在区と株式会社RelyonTripで協議しながら、今回のプロジェクトとは別の方法でも区内回遊促進をできないか検討しているところです。
施策の効果や経済性、地域との連携可能性などを考慮しながら、今後の協働について決定していきます。

以上、第33回協働プロジェクト「区内回遊促進のための先端技術の活用」に関する担当者インタビューをお送りいたしました。
今後も株式会社RelyonTrip・千代田区の動向にご注目いただければと思います。

引き続きUPGRADE with TOKYOに関する様々な情報を発信してまいります。
次回のnoteにもご期待ください。

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