AR開発サポートツール「CFA(シーファ)」のご紹介
昨年12月17日、アップフロンティアではクリエイター向けAR開発サポートツール「CFA(シーファ)」の情報を公開しました！
今日はCFA(シーファ)公開までの想いやコンセプトをご紹介します🙇
ARアプリのご相談が年々増えてきているのですが、開発を経る内に「AR開発のこんなところが便利だったらいいのにな」という想いや経験値が貯まってきました。
まず、ARアプリには「どこでも使えるもの」と「現地でしか使えないもの」の2パターンがあるのですが、特に開発工数がかかるものは「現地でしか使えないもの(マーカーレス型ビジョンベースAR)」です。
現地にプロジェクトメンバーで集合したり、設計・体験・検証する為に何度も現場に足を運んだりと、いろいろと手間とコストがかかるものでもあります。（よい品質のものを開発する為には必ず必要な工程なのですが、どうしても限られたリソースの中では悩ましいものだったりします。）
そういった課題に対して、今までより手軽に、簡単に、コストを抑えてAR開発を実現できないか…という想いから生まれたのがこの「CFA」です！
よく感じる「悩み」
xR開発は「思っていたより時間とお金がかかるね」「実際に見てみると全然違うね」というギャップが比較的他の案件より多いように感じています。できる限りギャップを埋めるように案件を進めていますが、どうしても完全には埋められません。
開発時に発生する悩みは、たとえばこんなものがあります。
① なかなか見た目の確認・修正が何度もできない
xR案件に共通して言えることが手戻りの工数が大きく、なかなか見た目の確認や調整に時間が割けないという点が挙げられます。
開発メンバーはもちろん「お客さまに喜ばれるイイものを作りたい！」の一心なのですが、インタラクションを含めて体験できるモックのようなものだとどうしても物理的に時間がかかってしまいます。
CFAではアクションをノードで繋げていくだけでシナリオが完成します。シナリオは何度も直せますし、演出やSEもノードの中に含まれているので差し替えを何度も試して納得がいくまでモノづくりができます。
② 絵コンテではイメージがつきづらい
イメージ合わせに絵コンテを作成しますが、アプリはインタラクティブなものなので、どうしても絵コンテではイメージが付きづらい部分があります。
ボタンを押した時の感触や、音声、利用シーンに重ねたときにどう感じるか…などが絵では共有できないのです。
CFAではモックがカンタンに作成できるので、絵コンテでの確認は無くなります！上述の「アクション」の中には「タップをしたら○○する」といったものも含まれているので、お客さまに早い段階でインタラクティブなものが提供できます。
③ モックを作っても開発フェーズで同じ作業に
ARのモックを作成するサービスはいくつかありますが、開発エンジンに乗せるときにそのまま使うことができません。。
例えば、クリエイターが Adobe のツールでモックを作っても、エンジニアの開発環境の Unity にはそのまま移植ができないのです。「見た目は変わらないのに、同じ作業を2回をするの？これもお金がかかっちゃうの？」と思われるかもしれませんが、……残念ながらその通りです。
CFAではモック作成部分がUnityベースとなっているので、モックを作成したら即時エンジニアにパスして開発やビルドが進められるようにしました。
クリエイターが作ってお客さまが確認したものをそのまま使えて安心です！
CFAで解決！
３つの悩みを並べましたが、総合してみると「人と人のオーバーヘッドが大きい＝クリエイターとエンジニアの中間的な存在がいない、そういったものを実現するツールが無い（少ない）」ことがネックでした。
人を介せば介するほどコストもズレも発生してしまうので、クオリティの高いものを作るためにクリエイターがエンジニアに指示書を書くことなく自由に自分の手で表現できて、エンジニアはロジック部分に専念できる…そんな体制を実現できるツールを目指しています。
CFAは３つのツールで悩みを解決
CFAを工程毎に分解して3つのツールを作成しました。
・配置ツール：ロケーションに合わせてオブジェクト（キャラクターやアイテム）の配置位置を決める
・作成ツール：配置ツールから受け取った配置位置情報（Jsonデータ）を受け取って、モックを作成していく
・ビューワーアプリ：作成ツールで作成したモックを手元のスマートフォンで確認する
ビルドされたアプリはビューワーアプリにインストールされ、すぐにお客さまの手元で確認できます。
さいごに
今回はCFAの開発に至るまでの課題や想いを書かせてもらいました！
次回は3つのツールの具体的な使い方をご紹介させてもらいます🙇
もし中身が気になった方はぜひお気軽にお声がけください。
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