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ケラトアカントーマって何?③

恐竜図鑑にでも載っているような名前の病の正体にたどり着くまでの何が何やらとは。

がんセンターで生検なるものをしてからの12日間を経て、いよいよ結果発表の日を迎えたのは7月の初旬のこと。

「あぁ、気が重い。しかも今日は仏滅とかってな!!」

普段なら全く気にしないカレンダーの暦などを見てはため息をつきながら、いざ勝負!!の心持ちで病院に向かったのである。

「uni様~!処置室にお入りください。」

前回来た時は順番待ちのブザ-が点滅し、ピンポーンと鳴ってから診察室へどうぞの段取りではなかったか?

「スナフキン!どうしよう。なんか段取りがちゃうやん!あかん感じなん!?」

付き添いの夫スナフキンにそう言ってみるものの、のんびり屋の彼が明確な答えを知っているわけでもないのだから、どうしようもない。

仕方なく呼ばれるままに処置室に入ると。

「今日は前回縫った場所を抜糸しますね。」

いやいや、生検結果が先やろ!!

そう言いたいのであるが、すでにベッドに横たわされ鼻の中からピンセットを使って糸を抜きはじめている医師に対して、今はなんも言えねぇ!な状況である。

「はい終わりました~!結論から申し上げますとガンとか悪いものではなくイボでした。」

マジか!!イボだったのか!!

イボで喜ぶのもどうかと思うが、ガンの疑いからただのイボだと言われるとと感動がこみあげてくる。

「よかったです!!生きた心地がしませんでしたから!!」

はしゃぐ私に向かって医師はこう言ったのだ。

「イボなのでね。今からさっそく液体窒素で焼いていきますね!抜糸した場所に冷たい液体を当てるのでかなり痛いと思いますけど頑張ってください!」

なんだって!?

爽やかな風が吹き抜けたと思った矢先、今度はマイナス196度の冷却地獄を提案されているのだから何が何やらである。

想像以上の激痛に、治療が終わった後の顔は涙で濡れていた。

大人が泣くほどの痛みって、、、。液体窒素、相当悪いやつやわ!!

「1週間ごとに経過を見ながらかさぶたを剥がしていきます。何度かこの治療を繰り返すとイボはなくなりますので頑張りましょう!」

笑顔でそう言った医師。

生検なるものを初体験した直後から、次は液体窒素の世界へようこそである。

ケラトアカント-マって何?④に続きます。

多分あと2回くらいで終わる予定です。
結局ケラトアカント-マってなんやねん!と思いますよね。もうしばらく登場をお待ちくださいませ!





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