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第25回 あなたのマンションに汚水槽はありますか?

みなさん、こんにちは。
毎週月曜日に更新する災害時トイレの連載です。
といいつつも、今日は火曜日です。。すみません。

10月7日に、長崎県諫早市で開催された「~諫早大水害から65年~『防災・減災教育を考える集い』」(主催:国立諫早青少年自然の家)に参加してきました。
この集いは、諫早市自治会連合会会長の古賀さんが経験した65年前の諫早大水害の話からはじまります。
経験者が語り、経験者の思いを聞き、経験者とともに備えを考える機会は本当に貴重です。
やっぱり、地域は、国と自治体と企業・団体、住民等が一体となって語りあい、相談して試行錯誤しながら前進することが大事ですね。
諫早はすてきなところです。ぜひみなさん一度、行ってみてください。

諫早市の防災・減災教育を考える集い

さて、今回のテーマは「あなたのマンションに汚水槽はありますか?」です。

トイレからの汚水は、基本的に建物内の排水管内を高いところから低いところへと自然流下によって流れていき、下水道や浄化槽に排水されます。
洗濯、台所、洗面からの排水も同様です。

ちなみに道路の下にある下水道管も勾配がつけられており、高いところから低いところに向かって流し、最後は下水処理場にたどり着きます。

そのため、下水道より低い位置、たとえば地下階にトイレがある場合などは、自然流下で下水道に排水することができません。

そこで、トイレからの汚水を地下の汚水槽に一旦溜めて、ポンプをつかって下水道に排水する必要があります。
このように汚水を一旦溜めておく槽のことを汚水槽といいます。台所や風呂等の排水のみを溜める槽は、雑排水槽といいます。

いずれにしても、ポンプを使って下水道に排水するということは電力が必要となります。つまり、停電時はポンプを動かすことができないので排水できなくなります。

これに気づかずに使用し続けてしまうと汚水槽が満水になるため、トラブルが起きることが考えられます。
停電時に備えて、対象となる施設に汚水槽があるかどうか、ある場合はどのくらいの容量を貯留することができるのかを確認しておくことが必要です。

〜ご案内〜
10月30日(日)にオンラインで「おうちで防災トイレ教室!~ウンコビッチ博士といっしょに災害時のトイレの備えを学ぼう〜」を開催します。
小学生のお子さんがいる方が対象です。ご参加をお待ちしております。


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