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2024年8月27日 台風が来る

台風が近づいているからか、空気は湿気と熱気を含んでいます。
雲が低く垂れ込めている場所もあるものの、青空が見えている部分もあります。
風はほとんどふいていません。
少し歩くと汗が噴き出るほど、湿度は高く、肌にまとわりついています。

いつ、台風は来るのでしょう。
台風が来たら、公共交通機関が止まるだろうなぁ…と思って、今後の仕事の予定を考えていました。
最近の、公共交通機関は、以前に比べると、かなり早めに、しかも大事をとって、
運行休止をします。
それについては致し方ありません。
電車が妙なところで止まって、乗客が缶詰になり大問題によりは運行休止が良いだろう、というのはわかります。
自分としても、電源が落ちた、電車の中に閉じ込められたくはありません。
駅で、人が溜まっても、対応するのは大変です。
今回の台風はかなり大きいらしいので、
きっと休止でしょうと予想していました。
ただ、思ったよりも動きが遅く、
当初予定していたより、
当地上陸は遅いようで、
今日までは予定通りの仕事ができました。

時折、台風は今どこまできているのだろうと
ネットで情報を確認しても、
あまり進んでいません。
時速10キロぐらいで進んでいるそうです。
時速10キロは、人間が走るくらいの速度だそうです。
台風ってそんな速度にも落とせるんですね。
バイクや車よりは、遅い、というのは奇妙な気がします。
「今頃、南の方の海上の空で、台風が渦を巻きながら移動している、
それは人が走っているくらいの速さである」ということを想像してみるのですが、
これが、なかなか難しいのです。
そういう時の海上はやはり泡立つのか、
ひどい波なのか、
魚はそういう時、どうしているのかについて想像をめぐらせてみましたが、
何より、人が走るくらいの速度で移動する台風というもののイメージが
どうしても、沸きません。
台風と言われると、「台風!」と思っていましたが、本当のところ、
台風について何も知らないということでしょう。
「台風には進路がある」という程度しか、知らないのだ、と気づきました。

ゆっくりと近づいてくる迎撃できない災厄を待っているというのは奇妙なものです。
焦れるような、投げやりになるような、そういう気持ちがあるのに、日常は続けねばなりません。
家事や仕事はやらなくてはならない、
でも、何か大きくて破壊をもたらすものが、近づいているというのは、
1人で乗るシーソーみたいです。
1人では、シーソーに乗ることはできるものの上がったり、下がったりを繰り返すためには、
その度に、移動しなくてはなりません。
ぎこちないリズム、
スムーズにはいかず、むこうへいったり、こっちへきたり、これは一体何をしてるんだろう…と、
思ってしまうのです。
到着が嬉しくないものを待つというのは、こういう感じなのか、と気だるく思います。
そして、同時に、この感じを覚えておかなくては、とも。


さて、ひとしきり台風について考え、
思考はぐるりとひとまわりし、現実的なテーマにまで、戻ってきました。
まず、仕事のアポイントメントがどうなるだろうと考えます。
警報が出た場合は、仕事そのものを休ませてもらうことにします。
アポイントメントは、キャンセルとしましょう。
あっさりそう思えたのは、
あれやこれや心配しても、どうなるものではないからです。
そして、
「仕事は大事なものだが、
仕事は人生そのものではない」と心底思えるようになったためでもあります。
次に、家庭菜園です。
室内に入れた方が安全なのは十分承知していますが、
きゅうりが2本出来そうだったのを諦めないといけないだろうというのが切ないところです。
今年の夏、最後のきゅうりになるだろうと思っていたのですが…、移動したら、枯れるだろうなぁと思っています。
その他は移動出来ないことはないので、室内に避難させる予定です。
それから、物干し竿をしまうことも忘れないようにしなくてはなりません。
地震の後に、備蓄を増やしたので、食べ物や水や乾電池などは準備があります。
あとは、台風直撃の日には、お風呂の水を貯めておくこと。
必要な準備はそれくらいでしょうか。
準備万端!です。

それでも何となく、気持ちが落ち着かないのは、気候の不安定さに対する、動物としての反応、
本能的なものでしょうか。
何となくむしゃくしゃするのです。
うわーと叫んでみたいような気持ちです。

ふと、風が吹いてきました。
うねるような、ひねりのリズムのある風です。
冷たくはなく、熱い風で、しばらく止まることなく一定間隔で、ふきつけます。
こういう風は、記憶を辿れば、台風の前後に吹いていた風のような気がします。
ずいぶん遠くにいて、ゆっくり向かってきていても、影響はあるのでしょう。

できるだけ各地の被害がないことを祈ります。
台風が日本観光を軽めにしてくれますように。




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