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2024年8月22日 ミールスを食べる

時々、無性に食べたくなる、カレーがあります。
それは、
CoCo壱のカレーでも
欧風カレーでも
カツカレーでも
シーフードカレーでもなく、
「ミールス」と呼ばれるものです。

南インドの食事には、「ミールス」と呼ばれる定食のようなスタイルがあります。

お米・カレー・副菜などの料理がそれぞれ小さな器に盛られ、大きなお皿に複数載せられているのが特長です。これらを混ぜながら食べることによって、味のバランスがとれるようになっています。

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NISHIKIYA KITCHEN 
https://nishikiya-shop.com/column/145

ドーンと大きなお皿に、バナナの葉?が載せてあり、その上にライス、
周りには、数種のカレーやスープなどが並々と入った銀の小皿が並び、パパド(豆のせんべいのようなも)が載っています。

これがミールス


お皿の上にあるものをあれやこれやと混ぜながら食べるものだそうなので、あれやこれやと混ぜて、食べると、食べるごとに異なる味わいがあります。
食べているうちに、誰が何と言う名前で、日本食でいえば何なのかわからなくなってくるのですが、
そう言うハテナが飛んでいくくらいに美味しい食べ物です。
メニューを見て、次こそはビリヤニ、しかも羊のビリヤニを頼む…とか、
ナンがついたメニューにしようとか思うのですが、
結局、ミールスに落ち着きます。
抗えない…ミールスの引力…!!


ミールスの引力①美味かつ複雑な味の情報量


最近つくづく、実感していることなのですが、私は常に沢山の情報を頭に入れたい人間のようです。
脳を情報に浸していたいのです。
それは食事も同じのようで、わかりやすく美味しい既製品は美味しいけれど情報として単一に近く、脳がすぐ飽きてしまうようなのです。
カップラーメンや菓子パンなどは、とても美味しい、しかし、味の形があまりにも決まりすぎていて、知っている「情報」すぎるのです。
イメージでいうと、美味しいと言う四角い箱…のような感じです。
美味しいのですが、情報としてはあまりに退屈です。
その点、ミールスは日本で言えば定食なので、とにかく様々な味が楽しめます。
イメージで言えば、知恵の輪のような感じです。
一筆書きできないような、情報です。
甘味、辛味、旨味、酸味、苦味、一皿の中にたくさんの味が準備されているのが、たまらないのです。
「これは何が入ってあるのだろう?」
「この旨味は何から?」
「カレーでも味がまったく違う…」
「これをこっちにかけるとどうなる?」
「そのまま食べた場合は?」
頭をフル回転させ、集中しながら食べないともったいない気がするのです。
味覚というより、味覚から脳が喜んでいる気がします。
そう考えると、毎日の食事は別のことに気を取られたり、スマホを眺めたり、
集中できていないと言うことかもしれません。
やっぱり最近、スマホ依存気味ですね…。

ミールスの引力②ナンじゃなくてライス


ナン大好きなんです。
ものすごく美味しいと思っています。
しかし、最近、小麦粉を沢山食べると体調が悪い気がするので、
あの大きさを出されると、
食べている時は良くても、そのあと、危険かもと思ってしまいます。
その点、ライスと合わせてあるミールスは安心です。
サラサラとしたライスに複雑な味のおかずがかかるとなんとも言えずに美味しいです!!
日本食でも丼ものって美味しいですよね…。
ご飯派の人間にはミールスはしっくりくると思います。

ミールスの引力③一期一会の味がある


たまに行くお店は、いつも同じ味ではありません。
その時々に入手しやすい材料で作っているようで、前回、美味しかったものがそのまま、全く同じ味で出てくることは少ないのです。
カレーもサンバル(味噌汁的スープ)、ラッサム(辛くて酸っぱいスープ)アチャール(漬物・ピクルスのようなもの)もライタ(乳製品が入った料理)も
常に同じ味ではありません。
前に来た時に使われていた野菜と違うとか、酸味が少し違うなどがあり、
毎度ミールスを注文しても、飽きると言うことはありません。
どこか、絶対に違うのです。
逆に言えば、どの料理も一期一会。
似たように見えるものであっても食べてみると味付けが違う…と言うこともあります。
日本のいつもちゃんと同じように美味しいのも素晴らしいことですが、
こういう一期一会もいいですね…!!

ミールスの問題点


問題点は、お腹がはち切れそうになってしまうことです。
お腹を空かせて行くのが望ましいと言えるでしょう。
そしてお腹いっぱい…と思っても美味しくて最後まで食べてしまうことです。
久しぶりに食べて、これ故に、しばらく、食べに行っていなかったことを思い出しました。
でもまた、行きたいです…。
あとパパドが大変に好きなので、あれを家で食べたいと思ってしまいます。
うん、またしばらくしたら食べに行きます。




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