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ことばのお守り

ぶっちゃけていうと、私は胸がない。

はっきり言って中学生くらいで成長が止まってる。

もし今まで付き合った人が女性的容姿を重視する人だったら、まず私は圏外だっただろう。

幸いにも結婚できて、子どもも生まれ、授乳もできたので、生物的に女性と証明できたのでホッとしている。


大学生のころ、地元のドトールでアルバイトをしていた。

今の洗練された明るいドトールになる前で、店内の照明は抑え気味、分煙なんて言葉もない頃、壁はヤニで黄色くなっていて、どことなくパブのような雰囲気を醸し出していた頃。

毎日、昼前にカフェラテを買いに来る外国人の男性がいた。ひと言ふた言交わすようになって、たまにバイトが終わるタイミングと同じときは、店内でコーヒーを一緒に飲むことも。

共通の友達がいることで話が盛り上がり、プライベートでも会うようになった。

彼は、子供たちに英語を教える英語教師で、10歳以上年上のイギリス人。

音楽や映画にも造詣が深く、彼に出会ったことで、新しいカルチャーにふれて、聴く音楽の幅が一気に広がった。

映画(DVD)もよく観た。

ある日観た映画がこのあとずっと忘れられない1本になるとは。


1975年公開のフランス映画。どうしてこの映画を観ることになったかまったく覚えていない。

ゲイカップルと女性の三角関係を描いたラブストーリー。フランス映画特有のつかみどころのなさがなんとも言えない。なのに、この映画が私の人生に影響を与えた1本になった理由は、主演女優にある。

スクリーンで裸体をさらす女優は、たいてい女性の色気を湛えているもの。だけど、この映画に映る彼女はボーイッシュで、ひょろっと長身で、そして胸が、ない。自分を見るようて気恥ずかしさすら覚える。なのに目が離せない。とっても美しい。胸がないことなんておかまいなしに、堂々とふるまう、飾り気のない彼女のセクシーさに私は魅了されていた。

そのとき一緒に観ていた彼がひと言。

胸がなくても彼女はみんなのセックスシンボルだよ。

私のコンプレックスを彼が知ってのひと言だったかは定かではないけど、この言葉が私に勇気をくれたなんて、彼は思っていないだろう。

彼女の名はジェーン・バーキン。

存在を知って以来、彼女は永遠の憧れだ。

胸がないことがコンプレックスでしょうがないけど、大丈夫、ジェーンがいるじゃないのって、密かに気持ちが軽くなった。

胸がないこと=女性らしくない、否定されてるようで勝手に落ち込んでた。


胸がなくても彼女はみんなのセックスシンボルだよ。

すごく肯定してもらった気持ちになったよ。
気持ちの拠りどころになることばをありがとう。




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‪小3と4歳の娘をもつアラフォー時短ワーキングマザー。音楽、オリエンタルで異国情緒溢れるモノ、大相撲が好き。田中圭にもどハマり中。noteでは1週間の振り返り日記を書いてます。ブログにはワーママのあれこれを書いてます。http://www.makonote.com/

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コメント (2)
ジェーン・バーキン、
私とはタイプが真逆な方ですが
とても憧れてます!
ジェーン・バーキンも彼女の娘さんも魅力的ですね。ちなみに、女性的容姿と胸の大きさは、全く関係ないと私は思います。
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