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不意打ちのキス(2019/07/01のできごと日記)

「まーちゃん(長女仮名)が道ばたで突然オレの手にキスしてきたんだよ。」

ベッドの上で突然なにを言いだすかと思ったら。

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先週、火曜日から土曜日まで、夫は心臓の再手術のために入院していた。

手術の日、私は半休を取って病院へ向かったけど、到着が予定より2分遅れて、夫は定刻通り手術室へ入ってしまって会えなかった。

2時間半を経って手術が終わり病室へ向かうと、全身麻酔でまだ朦朧としてる夫。

夫が手術している間に雑誌を3冊ほど買い込んだけど、なにもすることないからといって、雑誌を読むのは憚れるかなと思い、夫の意識がしっかりするのをただ待っていた。

しばらくして、二言三言、私と言葉を交わすようになり、そのあと冒頭のあの言葉。


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経緯はこう。

毎週月曜日は、長女(小2)の習い事の日。

17:15からなので、勤務時間の都合上、私は対応できず、この習い事は時間の融通が効く夫が担当。

送って、近くのカフェで仕事などしながら長女を待ち、お迎え。そのあと二人で近くのコンビニに寄って、「チョコバット」を買うのが二人のルーティンのお楽しみ。

手術前日のこの日は、コンビニに行ったあと、長女がほしいと言っていたプールバッグを買いに二人で駅ビルに行って彼女のお目当を購入(私が一緒だったらぜったい選ばないやーつ)。

それだけでも長女はウキウキなのに、そのあと隣のカジュアルウエアのお店でキャップが目に留まったらしく、黒と白どっちが似合うかな? って試着したときに、「白のほうが似合うね」って、夫が買ってあげたとのこと。

長女はまさかキャップを買ってもらえるとは思ってもいなかったらしく、相当よろこんだらしい。


そして、その帰り。

最寄り駅について、家路への道すがら、突然夫の手にキス。

「本当はほっぺにしたいけど、今は(外で)はずかしいから。」

そう長女は言ったらしい。それでも何かせずにはいられなくて、長女の背の高さでいちばん近くにあった夫の肌(手)にキスをしたということか。

子どもであっても、最大限の喜びを表すには必然的にキスという表現になるんだね。

次の日から入院で、夫には不安や緊張があったと思うけど、長女のこの思いもよらない言動に、心がとろけ、勇気付けられたと思う。


長女よ、あなたにとっては大したことしたなんて思ってないだろうけど、パパはめちゃめちゃ喜んでたし、照れながらママに話してくれたよ。

これから先、長女が反抗期を迎えたり、長女のことで思い悩むことがあっても、きっとこの二人だけの思い出が夫の心のよりどころになるだろう。


記事になるような、おいしいコーヒーやめずらしい調味料を買います!