インタビュー 花梨-002 2023/09/06
定期的に30分ずつインタビューする企画。制作は私qbc一人だけ。
現在、カメラマン、歌人、就職前の新卒の人、の3ラインありまして、今回は就職前の新卒の人。無名人インタビューチームのメンバーでもあります。
変化
——前回のインタビューから変化はありましたか?
一番大きかったのは、引越し先が決まりまして。
住む予定の町を見れたので、そのイメージはだいぶ湧いてきて。
元々そこまで一人暮らしに抵抗があるとか不安とかそういうわけではなかったんですけど、10月以降の生活のイメージが鮮明にできたかなって。
あとは、さっきあったことなんですけど。コロナにかかっていたことが判明しまして。元気ではあるんですけど。
7、8月はどこかに行ったり活動したりしていたので、かかったのがこのタイミングでよかっただったなと思っています。ちょっと小休止しようかなと。
ちょっと落ち着いた生活をしようって、今ちょうど思っていました。
前回のインタビューだと、不安っていう言葉をすごく言ってたと思うんですけど。
今回は逆に、引っ越しやコロナがあって、現実をちゃんと見ざるをえない状況、状態にあります。
——引っ越し予定の場所は、どんなところですか?
関東です。
職場がまだどこになるか決まってなくて、エリアだけ分かってて。どこの配属先になっても通えそうな駅にしました。
東口西口ってあるんですけど、東口は繁華街だったんですけど、西口はわりと今住んでいる街に似ているというか。緑もあって、デカい神社仏閣もあって。今まで見てきた風景とそこまで変わりがなかったので。
人口が多いっていう話を聞いて勝手にびびってたんですけど。あんまり地元と変わらないかなと。
人が暮らしていて、そこに生活がある。変わらない土地でも、自分の生活を築いていけば大丈夫という気持ちになって。そこのギャップが埋まったので、今は仕事に対する不安は消えた状態です。
仕事に関しては、ほんと、なってみないとわかんないな、っていう気持ちが一番強くなって。余計な不安を抱いても、抱かなくても、結局何かしらの現実は待ち受けているし。その現実をちゃんと見て、自分で動いていけばいいやっていう気持ちです。自分の中では、2週間前より、心境として落ち着いていますね。
——落ち着いた理由は、なんでしょう?
自分のnoteにも書いたんですが、親が引越しのためにいろいろと手伝ってくれたんですよ。
ここまで自分のために時間を費やしてくれる人がいるのに、自分は誰のために何のために不安を抱いてるんだろうと思って。それで、気持ちがすっと戻ったというか。
こうやって私を助けてくれる人がいる。でも、その中心にいる私は全然、今の自分を見てないってすごく感じたので。
あとは前回のインタビューを見て。自分の喋りが言語化されると、良い意味でも悪い意味でも、冷めた自分が出てくるというか。不安な自分の背中をバシッて叩くような自分が、出てきましたね。
——理想としている生き方はありますか?
「いろんなことができる人」っていうとすごい漠然としてるんですけど。なんか、困ったときに〇〇さんに頼もうみたいな感じで言ってもらえるような人というか。
一つのことを極めるっていうよりは、いろんなことをやってる方が、自分の性にも合ってるし。どんな環境でも、ある程度適応して生きられるかなって思って。
例えば、書く、作品を作る、自分が思う場を作る。それら複数を、現実的に進められている人に、自分もなりたいと思っています。
良くも悪くも、私はあれしたいこれしたいと、理想が突っ走っちゃう方なので。
だから、「したい」という思いだけじゃなくて、それが周囲にも求められてることなのかとか、周囲が喜んでくれることなのかとか、そういうのは、しっかり考えていきたいです。
パラレルワーカーっていうか、そういう状態が理想の働き方ですね。1個ずつ、自分のできることを増やして、増えてきたら眺めてみて。取捨選択できる状態に、これからしていきたいです。
——具体的に、理想だなと思う人がいますか?
あまのさくやさんっていう、岩手県の地域おこし協力隊と、絵はんこ作家と、エッセイを書くこととか、他にも色んな活動をされている方がいるんですが。
たまたま、インタビューさせていただく機会があって。こういう生き方ができたら、理想だなとは思ってます。
おそらく、ご自身の”好き” っていうところから広がっていった活動だと思うんですけど。それがちゃんと仕事として成立するのって、本当にすごいなと思ってて。
好きなことで生きていくってよく聞くと思うんですけど。それを実際に体現できる人って本当にすごいなと。
——どういうところが、良いですかね。
好きなことや得意だと思ってることで、着実に道を切り開いているというか。現実にしていったところを、尊敬しているんだと思います。
できるかもっていう可能性を現実にしていく。そのために、情熱を注げるというか。
そういうところが、いいなと思います。
そういう意味では、パラレルワーカーみたいな働き方は、二の次というか。一番の理想で、今の自分が欲しているのは、自分自身に情熱を注いで生きること、なんだと思います。
情熱
——自分の人生の中の、熱量投下ベスト3をあげてみてください。
一番限界まで頑張ってたなって思うのは、中学校の部活のときですかね。
そのときは吹奏楽部で、学生指揮者をしていました。先生の代わりに合奏を指揮したり、みんなに指示出したりって感じで。
元々ピアノとかやってて、音楽は好きだったので。みんなの意見を聞きながら、大人数で音楽を作っていくところは楽しかったんですけど。
指示を出したり引っ張っていくっていう経験がなくて。どうしたらいいか考えまくって、その頃は、偏頭痛が毎日出てたぐらい(笑)良くも悪くもエネルギーを消費して、やりきってた時代だなと思います。
2つ目は、大学で教育系NPOに所属していたときですね。同じ大学生インターンの子がすごく熱量があって、素敵な子で。活動自体がすごく楽しかったので、その分エネルギーは出てたなと思います。
いやでも、めちゃくちゃ頑張ったかって言われると、どうなんでしょうね。自分の中では100%出していても、いつも他の人の100%の方が強い気がして。私は、エネルギーを注ぎ過ぎて自分が壊れないように、一歩引いて、勝手にセーブしているところがあるので。
自分がどうなってもいい!って思いながら、やったことは、まだないかもしれないです。だから、情熱を捧げる何かを、探しちゃうんだと思います。
——自分で計画して、自分で実行した中で、一番の大きなことってなんですか?
大きなことというか、勉強はめちゃくちゃ計画的でした。
中学校のときは、テスト勉強計画表みたいな大きい紙が配られて、そこに1日のスケジュールを書いてねみたいな感じだったんですけど。
綿密に計画を立てて、勉強して、英語の点数がこうだったから、次はこうしよう、みたいな戦略を練って。
それがあったから受験勉強は順調に進んで、さほど苦しまずに大学に行けて。だから、計画を立てるのは、中高の頃はすごく好きでした。考えて計画するのは、今でも好きです。
——あらためてですが、好きなことってなんですか?
好きなことは、情報収集することですかね。
YouTube見たりとか、インターネットで記事を調べたりとか。
全然興味のないことでも、全然知らないことでも、気になっちゃうとすごく調べます。
でもそれがいっぱいあるから、結局そんなに覚えてないんですけど。
あとは、書くことですね。
小さな頃から、何かあれば書くみたいなところはありました。
好きっていうか、発散の手段かもしれませんね。
あとは、自分で習慣化しようとか、新しいことにチャレンジするのもすごく好きですね。順番待ち、みたいな趣味候補がたくさんあって、時間が足りないですね(笑)
わりと、嫌いって思うことの方が少ないですね。
もうなんか、ある程度超えたら好き!みたいな感じです。
——9月の目標はありますか?
大学卒業から今までの半年間で、達成できなかったことはないかなと思っていて。だから、10月に向けて身辺整理というか。引越しもあるので、身の回りを整えて、10月にちゃんと仕事を始められるようにしたいなと思っています。
本当は、健康管理が一番の目標だったんですけど(笑)コロナになっちゃったので。逆に、10月になってからならなくてよかった、運がいいって思っています。
終わりに
学校と社会の間に、目には見えない区切り線を私たちは勝手に持っていて、そっちとこっちの違いなんていうのは実際一個も一ミリグラムも微塵もないのに、心の中だけでいやいや違いがあるんですよ、ね、学校では失敗もたくさん許されるけど、社会にでたらもう厳しくて厳しくて、俄然みんな本気なんです、ぜんぜん違うんです、だからメチャ厳しいから学生気分でいるなよ、ネクタイびちっと締めてへらへら笑ってんなよみたいな空気ガー、あるんですよね。
学生と社会人は違うんだよ、と。
それをまーかたくなにかたくなに信心とも言っていいくらいに深く深く信じている人たちがいらっしゃる。
私はなんも違わんと思うのにね。
まあでも、「学校と社会は違う」としてしまったオトナたちがいるのも知ってるし、そういう中で育ってしまえば、子供も、「学校と社会は違う」と考えてしまうだろうというのも分かっている。
若い人に限らず、何かをしようとしているんだけど、何もできなくて、自分はだめな人間だと感じてしまう人がいる。
学校という言葉で説明せずとも、人は、既存の社会に飛び込むときに、へどもどして、しくじって、ころんですりむいてひざ小僧にツバつけて立ち上がって、泣いて、涙拭いて、再び立ちあがるもんじゃない? 不死鳥のようによう。
そしてそこであっさり逃げ帰るか。
またその新しい世界に挑んでいくか。
は、その人次第で。
新しいことをやるってことの原理原則なだけだと思うよ。
そしてさらに今の時代のことを言えば、新しいことをやるフォームは身に着けてて損ないし、何より今は、勝手に新しいことがやってきてそれに乗っかるってことが趨勢なので、こういうトライアルには慣れておいたほうがいいよね。
制作:qbc(無名人インタビュー主催・作家)