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気がついたら不自由になっていてそこから解放されたら私は不自由だったんだって気づいて今はさらにもっと自由に好きなように生活できたらなって思う人

自由に憧れがありますかって。
でもそもそも自由ってなんのことなんですかって。わかりませんよね。
ただ感覚的にはね、我々はこんなことを自由って感じてる感じですよね。
1、時間が自由に使える。好きな時に好きなことができる。
2、したいことが自由にできる。誰の指図も受けない、咎められない。
3、物事を自由に感じられる。誰かの機嫌を気にしない。
どの自由が一番難しいですかね?
1とかはサラリーマンやめるとかなり楽に実現できるんですが、金銭的に難しいですかね。
ただサラリーマンをクリアすると、2,3に関してはかなりすぐに実現できちゃうのでは、と思うんですよね。
まあでも、どうだろ。「最近の会社」は、という主語を使うと、ずいぶんと1,2,3に関して自由にさしてあげてるように感じますね。
感じるというか、すくなくとも1,2,3について個人の実際がどうあれ「自分の自由になっている感覚」を感じられるように組織をデザインしているように思います。
あーなるほど。
そういう意味では、「自己自由感」という指標が必要な時代なのかもしれませんね。会社で働いているけど、それは限定的で、ちゃんと9-18時しか拘束されない、オフの時の付き合いお酒、勤務時間外のメールやチャットチェックなし、みたいなのが絶対条件にして、お金が安定していれば、それは安心安全の自由じゃないですかね。
どうだろ。どこまで自由が欲しいですかねみなさんは。
私、高校生のころ、自由に関する小論文書いてた時に思ったんですけど、あー自由になるとしたら、日本語っていうのも使わなくなってきてしまうな、って、そりゃもう人間じゃなくない? 社会の一員じゃなくない? と。
自由の対極が制約だったとしたら、集団の一員である以上、制約を負うことはある程度仕方がないですかね。
はー無名人インタビューここからはじまりです。
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 日向くらげ さんです!

https://twitter.com/kurage_1518


現在:「よく体が持つよね」って、人には言われるんですけど。止まらないんじゃないのかなって、自分では思いますね。

ナカザワ:今は何をされてる方なんでしょうか?

くらげ:日中は、事務員をしていて。空いてる時間とか隙間時間とかは、副業でWebライターしてます。

ナカザワ:Webライターは副業なんですね。

くらげ:そうなんです。副業からちょっと幅を広げてきて、セーブしつつ、膨らませている感じですね。

ナカザワ:副業のWebライターは、今どんなことを書いてらっしゃるんですか?

くらげ:主にビジネス系が多いですね。経験上というか、仕事のエクセルのお話とか、労務や経理のお話とかが主で。でもインタビューをする、取材ライターになりたいんです。なので、そういうふうになれるように、今は案件を探しているところなんですね。

ナカザワ:インタビューライターになるために、どういったことをされてるんですか?

くらげ:今は文字起こしからのライティングをちょっとさせてもらえるようになったので。インタビューはまだできないんですけど、もうちょっとスキルアップすると、インタビューライターになれるのかな、と思っているところですね。

ナカザワ:Webライターの仕事は、ご自身の中ではどんな感じですか?

くらげ:Webライターは、新人さんから始めてる気持ちなので。ものすごく新鮮ですね。ここでは本当にピチピチの新人さんなので、目の前にあることが新鮮すぎて、めちゃめちゃ面白いんです。だから、自分の中で好きなことやってる時間イコールWebライターやってる感じかな。仕事というよりは、そんな感じですね。
Webライターもわからないことを自分で調べて掘り下げてやる感じなので、本当に新鮮な、今までにない感じで、楽しいですね。

ナカザワ:Webライターのお仕事は、いつからやってらっしゃるんですか?

くらげ:去年の、2022年の3月からです。

ナカザワ:始められて1年半ぐらいですかね。

くらげ:そんな感じです。

ナカザワ:一般的なイメージの事務員よりも幅広くお仕事をされてるのかなと思ったんですけど、Webライターの方が面白いっていうのは、どういうところが違うんですか?

くらげ:事務員は同じ会社に長くいるんで、「何でも知ってるでしょ」っていう体でみんな来るんです。わからないとも、できないとも言えない。
例えば、パソコンで新しいのが出れば、自分で買って先に覚えてみんなに教えるとか。本当にいろいろやるんです。
今はもっと新しい、APRっていうのを導入していきたいと思うし、他にもやりたいことはいっぱいあるんだけど、時間がなくって。新しいことを勉強して自分の仕事に導入するってことを、考える時間がないんです。

時間がないっていってるのに、Webライターやってる場合じゃないんですよね。でも、そうなってくると本当、家にいるときも仕事のことばかり考えるんです。

でもちょっと待てよと。それじゃずっと仕事に支配されちゃうじゃないか、と。自分の時間をちょっと取れるようになりたいなと思ったのも、Webライターを始めたきっかけなんじゃないかな。あんまり、暇っていう時間がなくて。

ナカザワ:それは日常でってことですか?

くらげ:そうなんです。働いてるか、出かけてるか、何かしてるか。本当になんかボーッとするっていう時間があんまりなくって。予定を入れないってこともあんまりないんです。「よく体が持つよね」って、人には言われるんですけど。止まらないんじゃないのかなって、自分では思いますね。

ナカザワ:仕事されてる時以外には、どういうことをされてるんですか?

くらげ:大体、出かけるかな。遠出も好きだし、運転も好きだし、旅行も好きだし。遠くに行って新しいものを見たり自然に触れるのが大好きなんです。なんで、本当に全国各地で行きたい場所のリストがあって。そういうところに順番に行くみたいな感じですね。

ナカザワ:全国の行きたい場所リストは、どういうきっかけで更新するんですか?

くらげ:テレビで見たところとか、たまたまネットで出てきた景色で、「ここ綺麗だ」とか思うと、そこを調べるんです。あとトイレに貼ってあるカレンダーの写真が綺麗だと、場所を調べてここも行ってみたいと思うし。あと美味しそうな食べ物が出てくると、ここは隣の県にあるから今度いってみようと思うし。本当にあっちこっちに行きたいところがあって。それも時間が足りないですよね。

ナカザワ:じゃあお休みの日は出かけるか、ライティングしてるってことですかね?

くらげ:そうですね。あとは気持ちだけ家事するか。

ナカザワ:気持ちってことは、本当はもっと家事をしたいと思ってるんでしょうか?

くらげ:家事をしたいってことはないんです。とりあえず生きていくためにはやんなきゃいけない。冷蔵庫の中が空っぽになったら買い物に行くし、風呂があまりにも汚いとちゃんと掃除するし、洗濯機もちょっと汚れてくると一応掃除はするんです。だけど毎日ちゃんとやる、ちゃんとした主婦とは言えないです。

ナカザワ:ちなみに、今はどなたかと同居されてるんですか?

くらげ:子供が3人いますね。もともとWebライターを始めたのは、離婚したからなんです。離婚して、もうちょっと収入を増やしたいと思って。たまたまネットで見つけた、Webライターって仕事に興味を持って。クラウドソーシングに登録して、一文字0.03円の案件とかから始めた感じですね。「月に1万2万も稼げんじゃんか!」と思いつつやっていた感じです。

で今、1年半ぐらい経って、やっと最近、書けるようになってきたかなって思います。5000文字が書けるようになったって感じです。

ナカザワ:Webライターは、書く練習とかをしてから始めたんですか?

くらげ:いや、見よう見まねっていうか、もういっちゃえって感じですよね。案件に応募して、やってくださいって言われたら、お金払っていただいた以上はやるしかないんで。最初の案件は、本当にすごい低単価だったけど、ちゃんと教えてくれるところだったので。こういうのをこうやってやるんですよとか、こうやって書くんですよっていうのを教えてもらいながらやって。

その後は徐々に単価を上げて、他の案件に応募をしていって、それを取ってもらって、って感じですね。ちゃんとフォローバックくださる案件もあるので、そしたらそのもらったフォローバック見て、こういうときはこうやって書くんだなとかって、学ばせていただきました。

ナカザワ:当初の目的だった収入アップは、叶えられてきてるんですかね?

くらげ:今は、収入よりも自分のスキルアップの方が大事になってきてるので、ちゃんと書けるようになりたいと思って。原稿に落としてるときは「ちゃんと書けてるな」と思うんだけど、上がって見てみると「なんちゅう文章書いてるんだ」って思う(笑)「ここはこうすればよかった」「ああすればよかった」って思うことが多いんで。これはどうしたら直せるのかなっていうのを今模索してるところです。

過去:1位取りたかったとか優勝したかったとかそういう感じではなくて、ただただやりたくてやってた感じでしたね。

ナカザワ:小さいときってどんなお子さんでしたか?

くらげ:小さいときは、そんなに活発じゃなかったです。近所の子と外で遊ぶぐらいはしてたけど、出かけるのはあんまり。家の近所にある児童館で遊んだり、川で遊んだり山で虫をとったり、みたいな感じです。

ナカザワ:そんなに活発じゃないっていうのは、周りの子と比べたり言われたりしたってことですか?

くらげ:そう言われたことはないけれど、自分で。今みたいに、こんなに家にいるのはあんまり好きじゃないなって思ったことはないんです。

ナカザワ:なるほど。

くらげ:ただ、遊びには出かけてたからなのかもしれないけど、あんまり家で読書するとか、そういう時間を取ったことがない記憶ですね。でもそんなに出かけたくないとか、家にいるのやだと思ったこともあんまない気がするし。

ナカザワ:今のお話は、何歳ぐらいのことですか?

くらげ:小学校低学年ぐらいですか。小学校のときはずっとそんな感じでしたね。

ナカザワ:中学生とか高校生とかの時は、どんな感じだったんですか?

くらげ:中学校も高校も、私は部活をすごい頑張っていたんです。中学校は水泳部だったんですけど、キャプテンをやらせてもらって。総体みたいなやつで、一番だったかな。負けず嫌いなんで、スイミングやってた子はどうしても早かったんですけど。だから冬の筋トレでは絶対一番取るって、やたらと頑張ってたんです。そしたら2年生の春に、ものすごいタイムが伸びて。

練習が身になったのかなって、そのときは思いました。でもただ本当に好きだったんで、好きなのと、負けず嫌いなのでやってた感じなんで。1位取りたかったとか優勝したかったとかそういう感じではなくて、ただただやりたくてやってた感じでしたね。

ナカザワ:うんうん。

くらげ:高校は、弓道やってたんです。プールがない学校に進学しちゃったんで。商業高校だったし、勉強も別にしなくていいし。弓道が強い学校だったんで、本当にずっと弓を引いてましたね。朝早く行って弓引いて、授業終わって、昼休みにも行ったりしたのかな。それでもう午後からさぼって、今日はいいやとか部活行こうって言って、授業をさぼって弓を引きに行ったりして。弓道も本当に楽しくて、誰かにやれって言われたわけじゃないし。

先輩は、めちゃめちゃ怖かったんです。武道だったんで、「先輩を敬えとか」「3年生の男の先輩は神様の上の人だ」みたいなこと言われて。「先輩の前では歯を見せて笑っちゃ駄目だ」みたいなこと言われて。本当にね、昭和の時代って感じでしたけど、すごい楽しくて。でも自分はそれを後輩に言うのは嫌だったんです。

ナカザワ:水泳も弓道も、どういうところが楽しかったですか?

くらげ:結局、部活のみんなと仲良かったからじゃないのかなと思いますね。水泳部のときも、自分が年下のときは先輩が怖かったんで、楽しかった記憶はないけれど。一番楽しかったのって3年生の時に、2年生と1年生を連れて、少し大きな大会に出たときかな。部活のみんなが応援に来てくれて、電車に乗ってワイワイしてたのが楽しかったり。

高校生のときは、先輩は怖かったけど、みんなで順番に抜けて部活をさぼってカラオケ行ったり。一生懸命やってはいたんですけど、たまにそういうことをしながら。だからその高校のときの部活の友達って、本当に今でも全然仲良くて。山登りに行ったり、最近でもよく会ったりするんですけど。青春じゃないけど、そういう気がするな。

何か問題があって1人辞めるってなったときには、みんなで部室に集まって、辞めるなよって泣きながら止めてみたり。合宿に行って、みんなで花火したり、焼き芋したり。そういうのも楽しかったし。弓道の雰囲気も好きだったけど、そういった周りの友達とワイワイしてたのが楽しかったんじゃないのかな。

ナカザワ:くらげさんにとって、その頃の思い出っていうと、やっぱり部活っていうのが印象的なんですかね?

くらげ:そうですね。他にしたこともないし、本当に部活を一生懸命やってて。ほぼ毎日、高校のときも休みなく、ずっと部活に行ってたんです。日曜日にたまに月に1回ぐらい休みがあると、うちの父はいつも家族総出でモーニングに行く人で。小さい頃からずっとそうだったんですけどね。

高校生になって部活始めてからは全然行かなくなったんだけど、たまに休みだとモーニングに連れて行ってもらってて。そのモーニング行ってたところのママさんが、「うちで働かない?」って言ってくださって。月に1回しかお休みないんですよって言ったんだけど、「全然それでいいよ」って言ってくれたんで。

ナカザワ:へええ。

くらげ:そこでバイトを始めたんです。だから学校行ってるか、バイトしてるかっていう生活してましたね。

ナカザワ:月に1回バイトに行って、部活して、ずっと動いてるんですね。

くらげ:そう考えたら休みなかったですね、高校生のとき。本当に今みたいにね、土日は休みなさいみたいなのもなかったし。土曜も日曜も当たり前みたいに部活あったし、夏休みも毎日あったし、お盆休みもあったかなっていうぐらいだったんで。本当にずっと部活かバイトか、そんな生活だったかな。

ナカザワ:もともとバイトは、やりたくて探してたんですか?

くらげ:部活でいっぱいいっぱいで、ほぼ毎日部活してたから、そんなバイトできると思ってなかったので。まあ、いいよって言ってくれるならやってみる? っていう感じで、やっていましたね。

ナカザワ:じゃあもう、完全に喫茶店のママさんから誘われてやってみたっていう。

くらげ:そうそう。喫茶店なんてやったことないし、学校もバイト禁止だし、でも別にやりたくないとは思わなかったし。やってみるって言われるからやっとこか、みたいな感じでしたね。

ナカザワ:バイトで、印象に残ってることとかありますか?

くらげ:一緒に働いてる中に、意地悪なおばちゃんが1人いて。めちゃくちゃ意地悪なんです。ママさんに「すっごい意地悪なおばちゃんがいるけど、もう気にしないで」って言われたんですけど、ほんとに意地悪で。忙しくなると怒り出すんです。「私はこんなに働いてるのに、時給は一緒なのになんであんたはそんなに働かないの」とか、「もっとちゃんと動かなきゃ」とかすごい怒られるんですけど。

入ったばかりでそんなのできるわけないじゃんと思いつつ、このおばちゃんどうやったら黙らせられるかなって考えて。このおばちゃんが働かんようにしたらいいかもと思って。当時10テーブルあった客席の3つをおばちゃんに任せて、7テーブルを私が担当したんです。そしたらおばちゃんが、怒らなくなった。あ、このおばちゃん働きたくなかったんだなと思って。

ナカザワ:そのおばちゃんは、シフト的に被るんですかね?

くらげ:絶対いるんですよ。ママさんよりも早く来てお店開けて、朝のモーニングやってるとママさんとマスターが起きてきて、みたいな感じだったんで。けどママさんも知り合いだし、よく行ってた喫茶店だし、私がやめるっていう選択肢もなくて。本当にどうやったら攻略できるだろうと考えて。たまたまね、それで怒らなくなったし、優しくなったんですよ。だから、このおばちゃんはそれが嫌だったんだなと思って。

でもそのときは弓道やってたときだったんですけど、言い訳をするなって言われてたし、怒られても理不尽でもすいませんと謝れって言われたし、それが生きたんじゃないのかなって思ってます。良かったか悪かったかわからないけど。

ナカザワ:おばちゃんを攻略したことに対して、ママさんは何か言ってらしたんですか?

くらげ:就職する直前までバイトしてたんですけど。「本当に助かった」って最後に言われました。いつも新人さんがみんな辞めちゃってたらしくって。全然続かなくって、本当に困ってたけど、いてくれて助かったよ。って言っていただけました。そのあとは、私の妹がバイトに入ったんです。だから多分ね、妹もバイトを続けてもらえるだろうから、本当に嬉しかった、ありがとうねって言ってくださって。退職金じゃないけど、ちょこっと包んでもらったんです。周りには、本当に恵まれてるんじゃないのかなと思いますね。

ナカザワ:意地悪な人がいても、恵まれてると考えられるんですか?

くらげ:はい。その上にいたママさんは、それを知っててくれたんで。今勤めてる会社も、社長も副社長もすごい人たちなんですよ。なので本当に周りには恵まれてるなと思います。

ナカザワ:なるほど。その後は、商業高校から就職されたんですよね。

くらげ:はい。

ナカザワ:もともと就職を目指して、その高校に行かれてたんですかね?

くらげ:じゃなくって、本当にただ弓道がやりたくて、その高校に行ったんです。それが商業高校で。就職か進学かって考えなきゃいけないってなったときに、私、お菓子が作りたかったから、自分の中では製菓学校に進学する予定だったんです。だけどそれが親に反対されて。

学費のこともあって、5人も兄弟がいるし反対されるのは今だったらわかるんですけど。でも自分の稼ぎで行くからみたいなこと言ってたんだけど、昭和の父は「女がそんな資格とってどうするんだ」みたいな。「どうせ腰掛けでしか就職しないのに、そんなところにお金使わなくてもいい」みたいなことで反対され。でも結局それを押して進学できなかったのは自分なんですけど。

そこで、お菓子屋さんに就職しようかなと思って。たまたま見つけたお菓子屋さんの募集に応募したら、そこは縁故でもう決まっているから就職できませんって連絡がきて。次に応募した飲食店からは、「男の子しか取りません」って言われて。そのときに、「なんでこんなに資格を持っているのに、うちに来るんだ」って言われたんですね。

ナカザワ:資格っていうのは、どういったものですか?

くらげ:商業高校なんで、めちゃくちゃいろんな検定を取るんです。全商英検とか情報処理検定とかいろいろな資格を持ってるのに、なんでうちになんか来るんだ、みたいなこと言われて。そういうことではないじゃないですか。せっかく取ったのに、取らない方がよかったのかな思ってみたり。もう女で生まれたけども、男に生まれたらよかったなとか、そのとき思いました。

今の会社に応募したときは、飲食店の製造を希望して入ったんです。面接も受けて、「事務員さんどうですか」って言われたんですけど、「私座ってるの苦手なんで」って話をしたんです。でも合格の返事をいただいたんで、「やったー」と思って入ってみたら事務だったんです。びっくりなことに。

ナカザワ:なるほど。

くらげ:私は事務やだって言ったし。でも、高校から初めてその企業に行ったっていう流れがあって。入って1ヶ月ぐらいのときに、進路指導の先生が、部活の顧問だったんで、ちょっと全然違う仕事をさせられているからやだって言いに行ったんですけど。「でも一応うちの高校から出た生徒だから、とりあえず3ヶ月頑張ってくれんか」って言われて。

「え~、3ヶ月だけですよ」とか言いながら3ヶ月続けてみたら、いろいろ繋がってくるじゃないですか、そのぐらいの時期って。最初はわけわからんうちにやってるけど、だんだんこれってこういうことかなっていうのが分かりだしたら面白くなっちゃって。気づいたら1年経ってたました。それから、かれこれ約30年(笑)。

未来:本当に、自分は自由になりたいんです。お金もそうだし、時間もそうだし、自由になりたいんですよね。

ナカザワ:くらげさんは、未来に対してどんなイメージをお持ちですか?

くらげ:今は直近で、インタビューライターになりたい。そこに向かっていくにはどうしたらいいかを今、考えて行動している感じですね。
本当に、自分は自由になりたいんです。お金もそうだし、時間もそうだし、自由になりたいんですよね。そこにいくにはどうしたらいいのかなって考えてうごいています。今後の目標でもあるんですけど。先が見えない仕事をもうちょっとしたいなって思うのが本音でもあったりするんです。

ライターの仕事をするようになって、ディレクションっていう仕事の仕方を初めて知ったんです。ディレクターさんって、ライターさんをいっぱい抱えてらっしゃって、仕事してもらってっていう感じの。これってもしかして私の、今の仕事にも使えるのかなと思ってて。私が直接作業しなくても、作業できる人が何人かいたら、確認したりチェックしたりすれば、いい感じじゃないですか。っていうのを知りました。

私、今までも自由に生きてた思ってたんだけど、いつからそんなふうになったのかっていう自覚はないけど。気がついたら不自由になっていて、そこから解放されたら、私は不自由だったんだって気づいて。今はもうさらにもっと自由に、もう本当に、好きなときに好きなところに行って、好きなように生活できたらなって思ってる感じですね。

ナカザワ:なるほど。将来的に大きなビジョンとしては、自由になりたいっていうのは大きいんですかね。

くらげ:はい。フリーランスになるとか、事務員の仕事をやめるとかじゃなくても全然良くて。私が思ったように動ければ、それがどんな形でも問題ないんです。

ナカザワ:なるほど。最初のほうで、副業の収入を増やしたくてライターの仕事を始めたとおっしゃってましたけど、選択肢としては他にもあったと思うんですね。なぜライティングにしたんでしょう?

くらげ:何にもなくても始められるっていうところから、ですね。Webデザインとかも、興味はあるんですけど、デザイン力があるわけではないし。知識があるわけではないので、まず知識つけるところからってなると、教室入って、まず学んでってなるのかなと思うんですけど。ライターは意外と書けるんじゃないっていうところで、始めちゃったんじゃないかな。

ナカザワ:それまで、文章書いたり読んだりっていうのは結構されてたんですか?

くらげ:私、本当に本読まないんです。びっくりするぐらい。最初にWebライターになるっていうのを読んでみたときに、本を読まなきゃいけない、みたいなやつを見たんですよ。本かあ、と思って。私1ページか2ページか読んだら寝ちゃうしなあ、どうしよっかなあと思って、最初すごい悩んだんですけど。

別に本読まなくっても、外の看板にある文章とかは読んだりするし、ネットのコラムを読んだりするし、お話も聞いたりするんです。で、たまたま聞いた人に、「そういうところから学べばいいし、絶対本から学ばなきゃいけないってことはないんじゃないの」って言われて。そうかと思って、その問題は解決しました。

ナカザワ:へええ。

くらげ:私、手紙を書くのは好きなんです。お客さんのサンキューレターだったり、クレームの手紙にお返事書くのは私なので。書くことは、そんなに苦にはならないんです。だからかな。

ナカザワ:逆に、後悔したことってあるんですか?

くらげ:後悔したことっていうか、一番悔しかったのが、高校3年生だったかな、弓道の県2次予選で。2本目の矢を放ったときに、的を蹴ったんです。蹴って、外れたんですよ。全部で4本打つんですけど、あとの3本は当たったのに、とにかく1本だけ蹴ったんです。チーム戦なので、5人で4本ずつみんな打つんですけど。相手チームと、1本差で負けたんですよ。

ナカザワ:なるほど。

くらげ:もう、「気合が足りんかったー」と思って。それは「人生でどこに戻りたいですか」って言われたら、いつもそこっていいますね。そしたら絶対当てる自信あるから。

ナカザワ:自分のしたことが、チームの勝ち負けに響いてしまったというか。

くらげ:うん。なんだろうな、気合が足りなかったってところが。大きく外れちゃえば、別にもうしょうがないと思えるけど。本当に、枠にカンッて当たって、外れたんです。あと、ほんと一歩。

ナカザワ:もっと気合い入れてちゃんと射ったら、当たったのにっていう。

くらげ:それが当たってたら、県の二次予選を通過するから、インターハイに行けたんじゃないかな。だから余計にね、悔しかった。

ナカザワ:その経験が、今に生きてることってありますか?

くらげ:その悔しさをバネにっていうのはないけど。緊張したときに、自分をどう持っていくかみたいなのの対策方法は、教えてもらった気がしますね。弓道って、極限状態の緊張じゃないですか。本当にピンと張り詰めた空気の中、あんまり音しない中でやるから、本当に手が震えて、狙いが定まらないんですよ。

そういう緊張感の中、自分の気持ちだけなんですよ。弓道って。自分の気持ちが整うと、絶対矢は当たるんで。整わないと、当たらないんですよ。でも緊張すると大体整わないから外すんですけど、それでも当てる術っていうのは、あのとき勉強したんじゃないかな。

どうしても悪い方に考えるタイプで。大体いつも、すごいボロ負けして全部矢が外れちゃってしょうがないよね、っていうのを想像して試合に臨んでたんです。当たったらラッキーだから、上に上がるしかないじゃないですか。

ナカザワ:そうですね。

くらげ:だから、その方がいいと思ってたんですけど。そのときに顧問やってた先生が、全然弓道のこと知らない先生なんですけど、「そうすると、悪い影響しか体に出ないよね」って言われたんです。イメージトレーニングってやっぱり大事で、最高の状態を思い描いておかないと、体に出るらしいんです。そうなら、今考えていることって駄目だよねって言われて、本当だと思って。それからは最高の状態を思い描くようになって、試合で当たるようになったんです。だから、あんまり自分を卑下しすぎちゃ駄目だなっていうのはそこで学びましたね。

ナカザワ:なるほど。後悔してることが高校時代まで遡るっていうことは、逆に今は後悔なく生きてるってことですかね?

くらげ:そうなのかな。でも結婚して離婚したけど、それも別にそんな後悔はしてないし。

ナカザワ:確かに、結婚生活の話とか全然出てこなかったですね。

くらげ:後悔はしてないですね。本当に自分で決めたことだから、誰かにこうしなさいって言われてやったことじゃないし。全体的に自分で決めたからじゃないのかな。他に後悔すること、一応ないですね今んとこ、多分。

ナカザワ:後悔がないって言えるのはなかなか、ないですね。

くらげ:たまたま思い浮かばないかもしれないし、今は思いつかないですね。ちっちゃな失敗はめっちゃ多いですよ。ちっちゃい失敗はいっぱいあるけど、あんまり考えてないからかな。

ナカザワ:今後も自由になるために、突き進んで行かれるんですかね?

くらげ:今は、本当にどうしようかなって。仕事とWebライターのバランスを考えてるとこですね。上司にはまだ何も言ってないし、周りにもあまり言ってないんで。ただ、面談が日中入ってくるようになってきて、どうしようかなと思ってるとこですね。調整できるうちはね、いいんですけどね。相手が企業さんとかで、偉い人ってなってくると、そんなにこっちも無理言えないし。

ナカザワ:これから進んでいく中で、バランスが変わるかもしれないということですね。

くらげ:でも事務員で勤めてる会社には、本当によくしてもらったので。そっちをおろそかにして、みたいな感じではなくって。両方ともうまくいく方法を模索したいですね。

ナカザワ:難しいですね。進みながら、いい方法が見つかるといいですね。

くらげ:でも、どうしようどうしようって考えてても、大概なんか思いつきますよね。こうしたらいいんじゃない、みたいな。そしたら、「私って天才」って自画自賛するのが気持ちいいですよね(笑)そうなることを願って。

ナカザワ:最後に、言い残したこととかありますか?

くらげ:いや、特には。とりとめのない話ばっかりしちゃって大丈夫かなって思ってるところです。

ナカザワ:大丈夫です。Webライターとして、同じように頑張ってる方とかにも届くといいですね。

くらげ:いや本当に駆け出しなので、教えてもらうことばっかりで、そんな偉そうなこと何も言えないです。

ナカザワ:1年後とかにお話聞いたら、こんな感じで自由になれそうですとか、ありそうですね。

くらげ:いやー、あるといいんですけどね(笑)もうちょっと先のような気がしますけど。まだまだ。

ナカザワ:ありがとうございました。

くらげ:ありがとうございました。

あとがき

新しいものに挑戦し続けたい。
あるいは、ずっと同じだと飽きてしまう。

好奇心なのか、飽き性なのか、たまにそういう方に出会います。
実際私もどっちかというと変化が欲しいタイプだなと思います。

今の時代、一生同じところにとどまるわけでもないし、望むだけ、新しいことに手を伸ばすというのは簡単になったのでしょうか。

じゃあ、終身雇用制度の中では、飽き性の人はどうやって耐えたんでしょうか。
小さな農地を持つ農民は、外に出たいと願ったのでしょうか。
狩猟採集民はむしろ、毎日新しい事象に出会っていたのかも、と思いますが、実際人間という動物は同じことをずっと続けていくことはできるんでしょうか。

この先どうなるんだろう、そう考えることができる人間という生き物に許された特権なのかもしれませんが、先を見ようとすることでかえって息苦しくなるなんて、誰が思ったでしょう。

それを自分で決められる状態であることを、自由と呼ぶのかもしれません。

【インタビュー・あとがき:ナカザワ】

【編集:なずなはな】

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