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鉄欠乏性貧血を繰り返した後、寛解に持ち込んだ私が語る、この病気との戦い方

「健康診断で引っかかって病院も行ったけど、薬もらって終わりだし、別にありふれた病気。騒ぐほどのものじゃない。死ぬわけじゃないんだし」

などと、甘い考えでこの病気「鉄欠乏性貧血」と、まともに向かい合おうとしなかったかつての私は、高校生くらいの頃から市販の鉄剤を飲んだり飲まなかったり、ダラダラと付き合いながら大人になりました。

「みんな健康診断で引っかかってるし」

「病院に行っても、なんだ貧血か、って軽くあしらわれるし」

だから、大したことがない…と、甘く考えていた当時の私は、どれだけ化粧水や美容液をはたきこんでも粉を吹くひどい乾燥肌や、高いシャンプーやトリートメントを使っても一向にまとまらないバサバサの髪、マニキュアがきれいに乗らないデコボコの爪と戦っていました。

まさか、それらの原因が、ちゃんと向き合わなかった鉄欠乏性貧血によるものだなんて思いもせずに……。

なので、今、乾燥肌や髪のパサつき、デコボコだったりスプーンのように反り返った爪にお悩みの方、それと後程書いていきますが、パニック症状や抑うつ状態など、薬を飲んでもなかなか改善しない精神症状にお悩みの方も、ぜひ一度、読んでみていただければと思います。


髪のパサつきや乾燥肌。美容上の悩みの原因、その多くが鉄欠乏性貧血だった!

「ちゃんと治療しよう」

そう思ったきっかけは、過去最低の健康診断結果にびっくりしたこと。

その頃にはひどい息切れや、ちょっと動いただけなのに収まらない動悸など、加齢を感じさせる様々な体の変化を感じていました。

驚いたのは、それらの症状だけでなく、若いころから悩みの種だったぱさぱさでまとまらない髪や、乾燥肌すらも、鉄欠乏性貧血が関わっていたものだったということ。

ちゃんと向き合おうと鉄欠乏性貧血の症状を改めて調べて知ったものですが、この病気の本質を押さえれば、それも当然だと理解できました。

おそらく、それまでは『若さ』で乗り切っていたのが、加齢によりごまかしが利かなくなってきていたのだと思います。


改めて、鉄欠乏性貧血の症状

動悸・息切れ・頭痛・抜け毛・爪の異常(でこぼこになる・反り返る・割れやすくなる・薄くなる)口角炎や舌炎ができやすくなる・肌荒れ・氷食症・異食症・むずむず足・手のひらや足の裏が熱くなる・疲れやすさ・肩こり

などが代表的ですが、この病気の本質として「体中が酸欠になる」ということによる、思考がまとまらない・記憶力の低下・思考力の低下・パニックやうつなどの精神症状などもありますし、自律神経の不調も起こすことから、免疫力が低下様々な病気にかかりやすくなる、ということもあります。


『月経のある女性なら誰でも予備軍』なのが鉄欠乏性貧血という病気

では一体何が原因なのかといえば、血液が作り出されるスピードを出血量が上回ること。

鉄欠乏の裏には出血があります。

消化器系に潰瘍ができているとか、消化器に限らず癌が潜んでいる場合もあります。

事故などの外傷で大出血などは、だれでも危機感を覚えるかと思いますが、慢性的な出血の場合、元となる病気の心配こそすれ、鉄欠乏性貧血にまで意識が向かうことはあまりないかもしれません。

そういった意味で、月経のある女性は誰でも、潜在的に鉄欠乏性貧血の予備軍だといえます。

過多月経で出血が多くて、普通の昼用の生理用品では間に合わないという話はよく伺うし、生理痛が重くて鎮痛剤が手放せないという話は聞いても、だからといって、予防のために日頃から鉄分を多く摂っているという話はその半分も聞きません。

なので、返ってきた健康診断の結果を話のネタにすれば

「ヘモグロビンでC判定ついたー」「私もー」「私Bだった」「私D判定。再検査ダルいー」

などと、周りにいくらでも仲間がいるので、よくある病気=大したことないなどと、かつての私のように甘く見て悪化させてしまうのです。

ですがこの鉄欠乏性貧血、重症化すると身体中が酸欠になり、起き上がろうとするだけでも身体の節々が痛み、脳に酸素が回らなくなったり心臓を動かすのに十分な酸素が供給されなくなったりして、最悪、死亡することもあります。

そこまでいかずとも、頭がぼーっとして思考がまとまらなかったり、簡単な計算もできない・物事を関連立てて考えられない、など、生活のいたるところに支障が出てきます。

また、妊娠すると、おなかの赤ちゃんと栄養を分け合うことから、軽い貧血でも悪化しやすく、更に、貧血があると、分娩後の子宮収縮が起こりにくくなるとのことで、大出血に繋がる危険性が高くなり、産婦の死亡事故にまで発展するケースすらあるといわれています。

なので、妊婦さんや、これから受験や資格試験に挑もうという方は特に、鉄欠乏性貧血を軽視せず、しっかりと治療や予防することをお勧めします。


なぜ、鉄欠乏性貧血が美容の敵になるんだろう?

実は、私たちの身体には『自律神経』という非常に優れたシステムが備わっていて、生存という大きな目的のために、常に体内の状態をチェックし、体調を一定に保つためにバランスをとっています。

この働きのおかげで、私たちの身体は、基本的には病気にかかっても自然に治癒します。それが自然治癒力ですが、これは病気だけでなく肌や髪の状態にも当てはまります。

そのシステムが不調をきたし、バランスが取れなくなっている状態が、よく聞くわりには誤解の多い自律神経失調症です。

それが、鉄欠乏により、酸素を運ぶ血色素(ヘモグロビン)が減ったり小さくなったりすると、身体に酸素が十分にいきわたらずに、自律神経を調整している脳も酸欠になります。

脳やその他の内臓も含めた全身に、酸素や栄養がきちんと行き渡っていれば、肌も髪もしっかりと水分を保持してうるうるツヤツヤの状態をキープします。

ですが、貧血により酸素が不足すると、酸素は心臓や脳をはじめとした内臓などの各器官、生存に直接かかわる部分に優先的に回されます。当然、髪や肌・爪などの身体の表面の末端部分は後回しです。

髪がパサついてまとまらないくらいでは、命にかかわらないのですから当然です。

1本3000円のシャンプーを買うより、30mlで18000円の美容液を買うより、貧血を治したほうが、理想の髪質や肌質を手に入れるのは早いです。


『鉄欠乏性貧血かも?』疑わしい症状チェック

□ 手足の爪がデコボコしている・反り返っている

□ 階段を上ると息切れがしたり、心臓がバクバクする

□ 物の数を数えている途中で、いまいくつだったか見失う

□ シャンプー中やブラッシングの時に、髪の毛がごっそり抜ける

□ 冬でも冷たいものが飲みたい・氷をボリボリかじるのが好き

□ 舌が乾いてピリピリする・ザラザラする

□ 口の中が乾いて、飲み込みづらい

□ 疲れやすい・たっぷり寝ても疲れが取れない

□ いつも原因不明の頭痛に悩まされている

□ 手のひらや足の裏が熱い

□ 足がムズムズして落ち着かない

□ パニック症状がある・薬で治療をしているけど効果が感じられない

このような症状が一つでもある場合、鉄欠乏性貧血の可能性があるかもしれません。

また、言わずもがなですが、子宮筋腫がある方や、生理の時の出血量が多い・月経周期が28日よりも短いという傾向のある方も、鉄欠乏性貧血にり患しやすい体質だと言えるかと思います。


鉄欠乏性貧血とサヨナラして、うるツヤの美肌と美髪を手に入れよう

肌がたっぷりと潤っていると、肌理(きめ)が整い、透明感が出ますが、逆に肌に水分が足りないと、張りがなく、くすんだ感じになります。

保湿用の美容液をたっぷり染み込ませているのに、数時間後には頬や目元がかさついてくるのは、肌が水分をしっかりと『保持』できていないからです。

肌がしっかりと水分保持するためには、表皮近くの毛細血管から、しっかりと酸素が供給された肌細胞が、イキイキと元気に働いてくれていなければなりません。

 肌細胞そのものが酸欠を起こして弱っていたら、どんなに高い化粧水や美容液を使っても、砂漠に水を撒くようなもの。表面にとどまってくれることはありません。

そして、体の隅々にまで酸素を送り届けるのが、ヘモグロビン(血色素)です。なので、ヘモグロビンが小さくなったり足りなくなったりする「鉄欠乏性貧血」を治す必要があるのです。


【鉄欠乏性貧血】治療中に心がけると良い3つのこと

① 「鉄」「タンパク質」「ビタミンC」は必ずセットで摂る

この3つは、ヘモグロビンの材料にもなりますので、セットで摂るのがおすすめです。

鉄と動物性タンパク質が結合すると、吸収の良い「ヘム鉄」になります。鉄といえばレバーというくらい、鉄分接種の代名詞になっているレバーですが、これは鉄と動物性タンパク質(お肉)がすでに一体になっているまさにヘム鉄です。

人間に限らず、摂取した鉄が貯蔵されているのが肝臓なので、レバーを食べることで鉄がしっかり摂取できるということです。

が、鉄欠乏性貧血の人というのは、肝臓に貯蔵されているはずの鉄を使い切ってしまっている状態、つまり、鉄ビンボーです。

あまりうれしくないですね!

ちなみに、ホウレン草やヒジキなどの非ヘム鉄でも、肉や魚などの動物性たんぱく質と一緒に食べることで、口や胃の中で結合し、ヘム鉄同様、吸収されやすい鉄になります。

② 鉄剤で胃が痛くなったり気持ち悪くなるなら、食直後に服用する

よく、鉄剤やサプリメントの服用について、食前や食間の吸収率がいいと言われます。でも、空腹時に胃に負担のある鉄剤を飲んで吐いてしまったり、しっかり消化吸収できずにおなかを下して出してしまうよりも、多少吸収率が落ちてもちゃんと胃腸に負担なく、吐き出さずに済むほうが体に取り込める鉄は多いです。

鉄剤を飲むと胃が痛くなったり気持ちが悪くなる方は、「食前に服用」と処方されたら、薬剤師さんに相談してみると良いかなと思います。

鉄剤であれば「絶対に処方通りじゃないとダメ」とは言われないのではないかと思いますよ。

③ フェリチン(血清鉄)は3桁になるまで、しっかり治療を続ける

鉄欠乏性貧血を何度も繰り返してしまう原因の一つに、「鉄がしっかり貯蔵されていないうちに、治療を終わらせてしまう」というものがあります。

健康診断など、一般の血液検査で調べるのは『血液中のヘモグロビン値』で、これは例えて言うならお財布の中のお金です。

一方、再検査などで詳しく調べられるのは『フェリチン(血清鉄)』で、これは貯蔵鉄。つまり貯金のようなものです。

お財布の中のお金が足りないからと、貯金を崩して、手持ちのお金を工面する。

日常的に、外から収入を得て(鉄を摂取して)いないと、いずれ貯金(貯蔵鉄)を食いつぶしてしまいますよね?普段から預金残高を確認せず、お財布の中身が一時的に潤っただけで安心してしまっていたら、どうなるでしょう?

これと同じことが、血液の中で起きています。血液中の血色素が足りなくなると、私たちが意識しなくても、貯蔵してあった鉄を引き出して、血色素を作る。オートチャージの電子マネーのようなものと考えてもいいかもしれません。

一般の血液検査で「ヘモグロビン値が低い」といって引っかかるというのは、その時点ですでに、(鉄)貯金を食いつぶしている、ということです。

血液の残高であるフェリチンの値が3桁になるまでは、しっかりと蓄える。そして、自転車操業にならないように、日常的に鉄分豊富な食事を摂る。

そこに気を付けながら、私自身、鉄欠乏性貧血を克服しました。


貧血を治すと、人生は楽になる

鉄欠乏性貧血が寛解したとき、私は、体と心がすごく楽になったことに、とても驚き、嬉しくなりました。

舌の痛みや喉のつかえが治まり、食べるのが楽しくなりました。また、階段の上り下りや急ぎ足をしても息切れも動悸も怒らず、外に出るのが楽しくなりました。

一本一本がうねってまとまらずにゴワゴワしていた髪の、手触りが柔らかくまとまりやすくなり、カサカサとくすんでいた肌に、潤いや透明感が出てきました。

体調が悪いと、思考はネガティブに偏りですが、貧血が改善されて脳に酸素がしっかりと回るようになったことで、物事を難しく考えすぎないようになり、希望を見るほうに、思考がシフトされていきました。

思考が変わると、現実は変わります。

つまり、身体中に酸素が行き渡ると、行動や思考が変わり、現実までが変わります。

そのために必要な、ヘモグロビン(血色素)にしっかり仕事をしてもらうためにも、鉄欠乏性貧血をちゃんと改善してしましょうね。

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