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ロシア・欧米でリモートしながら、海外エンジニアとやり取りして感じたこと

このエントリは「旅するエンジニア Advent Calendar 2019」の23日目の記事となります。

はじめに

福岡市のIT企業、ユニゾンシステムズで働いている木村(id:Kimura_Fumihiko)です。
仕事関連でSNSを利用することはあまり無かったのですが、最近チームに入ってくれたPR担当の方のサポートで、今回ユニゾンシステムズで公式noteを開設し、初めてアドベントカレンダーの記事を書きます!
今回は、「ロシア・欧米でリモートしながら、海外エンジニアとやり取りして感じたこと」と題して、ユニゾンシステムズのビジネスも紹介しつつ記事をお送りします。
それでは、早速記事の本題へ。。!


最近行った、海外の国々の紹介


2018.11 ロシア(モスクワ/サンクトペテルブルグ)
日露IT相互推進に伴う視察(総務省関連)

2019.04 アメリカ(ラスベガス)
世界最大の放送機器展 NAB参加、パートナーミーティング

2019.05 ロシア(サンクトペテルブルク) ・エストニア
福岡市の皆さんと訪問。現地スタートアップとのビジネスミーティング

2019.09 オランダ(アムステルダム)
ヨーロッパ版放送機器展 IBC参加、パートナーミーティング

2019.11 ロシア(モスクワ・サンクトペテルブルク) 
展示商談会参加 (外務省関連)


そもそも、なぜ海外に行っているの?

ユニゾンシステムズでは、主に放送・メディア関連の映像プラットフォームの開発を行っており、国内でのマーケット縮小のリスクヘッジのため、国内の他業種(医療、ゲーム、行政)への展開と合わせ、海外との協業・販売展開の機会を調査中です。
カテゴリとしては、主に下記の3つです。

1、マーケット調査
・最新の技術動向の視察
・自社パッケージ製品の海外での販売展開の検討
・新規ビジネス検討:海外との映像コンテンツの配信プラットフォーム/交換プラットフォームの構築検討(東京オリンピックに向けて)

2、イノベーション/開発
・現地Startupとの連携(新サービスの構築検討)

3、人材系
・R&D開発拠点(ラボ開設)の検討
・人材アウトスタッフィングの検討

マーケットエントリーについては、知財管理の難しさや、小さな会社で現地法人を立てるにはリソースが無くリスクも大きいため、いかに良い現地のディストリビューターを見つけるかがポイントかな、と思っています。

イノベーションについては、日本では規制があってできない取り組みも、海外では積極的に実証実験が行われているケースも多くあり、そのようなノウハウをもつ企業と連携し、日本に無いものを逆輸入するといった流れもありかなと思います。

そして、人材系についてですが、優秀な人材は簡単には日本に呼べません。
・アメリカや中国の方が遥かに高い給与で彼らを招き入れるため、日本に来る理由がない
・その国の政府が、優秀な人材の海外流出を懸念しており、何らかの規制がかかる
といった理由もあるのかと思います。そのため、現地にR&D拠点を作る方が、双方にとって現実的なのかな・・・と思います。最近では、開発案件のボリュームに比べ、エンジニア不足の問題の方が顕著なため、海外のアウトスタッフィングの方が優先度が高まってきました。

具体的な商談内容

ちょっとマニアックですが、おおよそ、下記のようなテーマで現地企業や大学とのミーティングを行っています。

日本の放送・メディア業界の現状と今後について
・MAM/DAMの導入によるワークフローの効率化
・Web配信
・スポーツライブ配信
・海外とのコンテンツ交換

先端技術の導入事例・導入が検討されている分野
・8K、5G時代におけるメディアサプライチェーンの進化、新しいメディアワークフロー
・4Kワークフローの構築
・Cloud Edit/Remote Edit
・AI の活用と分析
・スマート言語のワークフロー
・リアルタイムでの文字起こし、キャプションの作成、および多言語字幕
・協業の可能性

海外エンジニアとのやり取りで感じたこと

さて、本題に入りますが海外エンジニアとのやり取りで感じたこととして、一番ベースにあるのは、
・お客様に良いサービスを届けたい
・どの国でも根っこは同じ
...など、ビジネスに対する「想い」は同じ。

ただし、
・ドライ(契約ベース)
・シビア
・マネタイズを常に意識している
・日本とは環境が異なり、守られていない。(M&Aによる統廃合もかなり多い)

何らかの契約がないと、こちらが良かれと思って無償対応しようとしても、あっさり断られます。何でも、まずは契約ありき・・というのを直に体験しました。日本でも、大事なことですね。狭い世界でのゆるいつながりでお互い甘えていてはダメってことです。反省。。
それと、ITの世界は世界中どこでも英語が共通言語。まずは、英語力が一番大事ってことも身にしみた2019年でした。来年、英語頑張ろう。


ちょっと余談

海外視察の中でよく聞く話が、デジタル後進国をターゲットに、国まるごと壮大な実証実験を行っているケースが多くあることです。もちろん、アメリカ・欧州・中国などの企業が主導で行っています。
特に、ヘルスケア系ではIoT(例えば、ドライバー自身に様々なセンサーを取り付けて、事故分析する等)と絡めて、多くの事例があります。
そういった規制のかかっちゃう分野で、ガツガツやっている海外企業に比べ、「あ、日本かなり出遅れてる・・・」と思います。
(FacebookやGoogleには簡単には個人情報を提供するのに、国内企業が個人データを活用して何かしようとすると、すぐに炎上しちゃうのは、進め方が下手なのか、何か別の力が働いているのか・・・)


海外でリモートワークをして感じたこと

リモートワークする上で感じたあれこれも、簡単にご紹介します。
・ホテルWifiやテザリングも問題なくつながるので、PCさえあれば場所は問題なし
・昔に比べネットワーク事情も良いため、Webミーティングも上記の都市では全く問題ない
・どの国も日本との時差がいい感じにあるため、海外にいても普通に仕事できる
・海外にいると、基本直電が無くなるので、逆にSlackに情報が一元化され、やりやすかったりする
・もちろん、睡眠時間は少し減る
・ロシアではLINEが使えないため、MessengerやSlackなどを事前に共有しておくほうが良い。
 ・ただし、日本のSIMをそのまま持っていく(大手キャリアの海外パケットサービスの活用等)のであれば問題なし



おわりに...関連情報とユニゾンシステムズのご紹介


ロシアについて
日露間で、日露8項目の「協力プラン」 が締結されたこともあり、政府からのサポートが非常に手厚いです。
・日露8項目の「協力プラン」の詳細はこちら
・レポート:ロシア初回訪問後、福岡市スタートアップカフェで開催したイベント資料より

ユニゾンシステムズについて

ユニゾンシステムズではエンジニア積極採用中です!お気軽にDMください^^

求人の詳細はこちら: https://www.unixon.co.jp/recruit/
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