医学部の生活 -6年間の流れ-

皆様ごきげんよう。久々の更新となりました。

本日は医学部での生活について書いていこうと思います。学年やイベント、部活に関する各論は別の記事で扱います。まずは6年間の大まかな流れを総論的に扱います。

※大学ごとにカリキュラムに違いはありますのでご注意ください。あくまで一例です。

1年生は一般教養がほとんどです。医学の専門分野ではなく、高校の延長のような授業を多く受けます。大学によっては「医学序論」や「医学入門」などという名前の講義で少しだけ医学に触れることもあるかもしれません。私が在学している大学では長期休暇中にいくつかの実習がありました。病院に行って看護師さんのお仕事を見学させていただく実習や高齢者施設を見学させていただく実習でした。各論で詳しく書きますが、私はこれらの実習の中で、18,19歳の人間には過酷な体験もしました。

2年生になると「医学」の講義・実習が始まります。が、まだ病気の学習はしません。身体の異常(臨床医学)を学ぶためには、まず正常な状態(基礎医学)を知らなくてはいけません。代表的な実習は医学部の代名詞ともいえる「解剖実習」です。試験は非常にハードで、私はギリギリで通りました。。笑

3年生になると徐々に病気の学習、つまり身体の異常の学習へとシフトします。大学によっては4年生から臨床実習が始まる大学もあるので、医学部で受ける講義は3年生でも後半戦に当たります。臓器ごとの疾患や公衆衛生も学びます。

4年生ではCBT,OSCEという試験が課されます。CBTはcomputer based testingの略称、OSCEなobjective structured clinical examination(客観的臨床能力試験)の略称で、両方の試験に通らないと臨床実習に参加する資格を得られません。CBTは学力試験、OSCEは実技試験というイメージです。CBT前は誰もが真面目に勉強します。医師国家試験と比べれば範囲は狭いものの、基礎医学から臨床医学まで幅広く問われる試験です。CBTの試験当日は、1人1人が違う問題を320問も1日がかりで解きます。

CBT、OSCEを経て臨床実習を行うのが5年生です。1-4週間単位でありとあらゆる診療科を順番に回って実習します。患者様の問診を実際に行ったり、検査・手術の見学、カンファレンスでのプレゼンテーションなどを行います。大学の附属病院だけでなく、市中病院で実習することもあります。

いよいよ最終学年の6年生です。6年生はマッチングと呼ばれる就職試験や卒業試験、そして医師国家試験とハードな関門が続きます。医学部には卒業論文がない代わりに、卒業試験を課す大学が多いです。卒業試験には大学によっては裏の意味もありますがそれはまた別の記事で扱います。医師国家試験は受験者の9割が受かる試験ですが、それゆえにプレッシャーもかかります。相対評価される試験でもあるのでどれだけ勉強するかというチキンレースにもなります。

各学年についてざっくりと概説しました!いかがだったでしょうか?

また色々な各論も随時更新していきますのでお楽しみに!

本日はこれで失礼いたします。

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