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大学授業一歩前(第9講)

今回は明治大学で政治学を教えてらっしゃる木寺元先生にご協力していただきました。お忙しい中ご協力ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。それでは今回の講義、開講の時間です!!

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:政治経済学部の木寺元です。専攻は、政治学。特に現代日本政治です。担当科目は、1年生必修の「政治学基礎」「政治理論基礎」です。

オススメの過ごし方

Q:オンライン授業開始前からキャンパスでの授業が始まるまでの期間に学生におすすめの過ごし方を教えてください。

A:何も特別なことをすることはないのではないか。そもそも外出自粛を求められていること自体、特別な日常だと思う。時にはコロナ関連の情報が入ってしまうデバイスから、身を離す時間も必要ではないか。

必須の能力

Q:キャンパスでの授業開始までに習得しておいてほしい能力はどのようなものだと思いますか?

A:既存のSocialなものが蒸発する中で、Socialなものを自ら切り拓く力。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:「真理はあなたたちを自由にする」(ヨハネの福音書8章32節)。

オススメの一冊

Q:今だからこそ読んでおいてほしい一冊を教えてください。

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A:RやPythonの勉強は単純作業の中へ没頭させてくれる。また今は、直接コロナと関係ない歴史・哲学の本を読むのもいいだろう。例えば、江村洋『ハプスブルグ家』講談社現代新書でひたすら王朝の家系図を追っていくのもいい。同時にそれは西洋政治史の背骨を理解することでもある。
ただ、落ち着いたら富永京子『みんなの「わがまま」入門』左右社を手にとってもいいかもしれない。学費減免運動は近年の大学生による珍しい社会運動で一定の成果を得ているように思う。直接行動は代議制民主主義を補完する重要なツールである。選挙だけが民主主義じゃない。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。

A:ここで底の浅いぼんやりした教訓めいたことを言ったところで、学生の心には響かないだろう。むしろ具体的な支援や見通しを知りたいのではないか。一方で、そうした情報は割と大学のサイトやOh-o!Meijiに掲載されていることも多い。また大学では入構制限期間中でもフォームによる相談に応じている(4/28現在)。大学は困りごとを抱える学生を可能な限り支援しようとしていることを忘れないでほしい。(Oh-o!Meijiは明治大学の学生向けポータルサイトです)

おわりに

今回は明治大学政治経済学部の木寺元先生にご協力いただきました。重ねてお礼申し上げます。

大学で学ぶ過程で、多くの困りごとを抱えるでしょう。私も一年生の時の四月、「価値観の合う友人がいない。俺の場所はここじゃないんだ!」と孤独感に苛まれたことがあります。そんな時に大学にある相談室で、先生やカウンセラーの方に話を聴いてもらい、無理に友達を作らずゆっくりいこうと思えた経験があります。大学にはこのように学習面だけでなく、生活や、メンタル面で支援をしてくれる場もあるので、是非調べてみてください。私もオンライン授業でなんか気が晴れない気持ちもありますが、そんな時は友達と少し話したりしています。まだまだキャンパスでは会えなくても、一人じゃない感覚は大事だなぁと実感です。

それでは次の講義もお楽しみに!!次回は6月の2日に投稿予定です。


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