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生き方としてのキャリア計画

3月は年度末。来年度の予定もチラホラ伝わってくる社内でどうやら今度、一人一人が「10年間キャリア計画」なるものを作ることになりそうだ、と聞いた。

年齢を理由にするわけではないが、新入社員から定年間近な社員まで全員作成なのだとしたら、「キャリア」の意味を問うてみたい。
ネットでいう年代別キャリアプランとはせいぜい40代くらいまで、50代に至っては会社で研修に集められてセカンドライフプランだのセカンドキャリアなど「セカンド」扱いのカテゴリ設定とは、世界は半世紀以上生きた人間には結構冷たいようだ。

少し穿った表現になったが、以前JKの学校で進路教育を「生き方としての進路」というテーマで、高校卒業後の様々な人生の形・生業を紹介していることをnoteに書いたことがある。
「生き方としての進路」という言葉の意味は、「進路=進学・就職」という選択肢のみがあるのではなく、何かにこだわったり、何かを探し続けて試行錯誤して学びの中から成長し、成長からさらに学びを続けて、個々人が在りたい姿で在りたい場所に近づき生きていく姿を、「進路」というテーマで生徒たちに考えさせる教育、とわたしは考えている。

大人になって、社会人になってのキャリア計画は、短期的、中期的には「こんな仕事」「こんな技術」「こんな資格」という表現になりがちである。
しかし「生き方としてのキャリア」を考えるとすると、自分が大事にしていること・価値観を自分でも知り、実現したい人生の姿を先に描いて、ゴール設定を持ってから、具体的な行動を積み重ねて計画化することで、どんな年齢・経験であっても一人一人ユニークなかけがえのない未来地図を作ることができるのではないか。
この地図を糧に生きることが、自己実現と言われるものにつながるのではないだろうか。
いくつになっても、学びと成長を続けるための未来地図と健康な心(メンタル)と身体(体力)が、豊かな人生には不可欠な気がする。

一瞬言葉に反発を覚えた「10年間キャリア計画」だったが、自分なりに分析・解釈するとなかなか面白いものとなった。実際に会社から示されるものが何であっても、自分のキャリア計画をたて未来地図を手に入れたくなった。

ちょうど久しぶりに会った保険の外交員さんは、「貯蓄代わりに」とドル建て10年養老保険を勧めてきた。
偶然にも同じ日に「10年」先を考えなさい、と見えない力が提起してくれたのかもしれない。

10年前と今日までの間には、10年前には思いもしなかった経験や学びを家族でも重ねてきたという事実がある。10年かけて家族のカタチや会社での仕事・人間関係を作ってきたことに思いを馳せる。

だから10年後の自分も家族も周りのことも、きっと楽しめると思う。

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