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今日の遊び【折り紙】

どんな記事を書こうか悩んで、はや二日(短い!)。
チャン、チャララララララララララ、ドドン!

『その日の臨床で遊んだ遊びの紹介』に決定!! パチパチパチ

作業療法や感覚統合の理論の話も大事だけど、それは読んでも実際どうすればいいの?ってなって具体性に欠けるので、また書きたくなった時や希望があれば書こうかな。
遊びの紹介なら、具体的で読んだ人が実際に子どもと遊べるし、僕の狙いを説明すれば、遊びにどういった効果があるのかもわかりやすく一石二鳥!
noteで使った説明の図などは臨床でのお母さん・お父さんへの説明でも使えて一石三鳥で好循環の予感!!!!(そんなうまくいくのかなー 怪しい。笑)

というわけで、大事な大事な初回の記事です。

今日の遊びは【折り紙】

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Q-どんな子と遊んだの?
A-今年から1年生(支援学級)、手先の活動は苦手で、苦手なことは受け付けない、それに加えて集中できる時間も短くて、興味がないともっと短い。。。平仮名のなぞり練習はできるけど、書き写しは難しい

Q-なんで折り紙なの?
A-①モチベーションを高めて、②苦手な手先の操作も上手になるし、③文字の練習に必要な視空間認識能力もよくなるんです!

さあ、どうやって遊んだか気になってきましたか?

1.誰が何と言おうと「モチベーション」

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「モチベーション」を呼び覚ますのが、遊びのとっても、とーーーーーーーっても大事なポイント。はっきり言って、これがあれば、子どもは勝手に遊んで、勝手にいろいろ上手になります。大人なんて邪魔なだけ。
ただし、今日のお子さんは、苦手意識が強くて集中力も短い。そこで使ったのが、これ!

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知人から息子にもらったんですが、「臨床で使えるやん!」と早速職場でも購入。ちなみに「5回で折れる」と謳っている書籍はいくつかあります。
この本のいいところは生き物や動物、恐竜など目次を見ながら子どもと相談して折りたいを決めることができること。今日のお子さんが選んだのは恐竜。自分で選択することでモチベーションもアップ。

子どもに教えるときによく失敗するのが、折り方などを基本的なことをまず教えようとすること。子どもからしたら、どうなるのかわからない内から「こうするの!」「ちがう!」とか、いろいろ言われてしまい、やる気は チーン。。。
まずは、興味を引き出し、目的を共有すれば、子どもから「どうやって折るの?」と聞いてきてくれます。そうなったらシメシメ。練習の準備完了です。

※余談ですが、「手伝って」と子供が言うと「自分で頑張りなさい」と叱る方がいらっしゃいますが、僕としては、手伝ってもらってまでやりたいと思えることなんだなーと感激、「いっちょ手伝ってやっか」と自分でできるようにお手伝いしたくなります。

2.手先の練習になる

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折り紙=手先の運動の練習によさそうというのは誰でもピンときますよね。
日本人って本当に器用な文化です。
折り紙を折るときに必要な手指の機能としては、
・角や端を合わせるために細かな感覚を識別(違いが判る)すること
・折り目をつけるために、片手で押さえながら、反対の指をスライドさせるといった、両手の協調性
が身につきます。

※不器用なお子さんの中には、きっちりできないから嫌になってしまうタイプのお子さんもいますが、このシリーズはザクッと折っても形になるので安心して挑戦できます。
※またはじめは、指ではなく、掌でバンバン叩いて折り目をつける子もいますが、それもOK。徐々に折るということが理解できると、指先を使えるようになってきます。

そしてそして、このシリーズは最後に顔や模様を書き込んで完成!
ってことで、鉛筆でお絵描きの練習にもなるんです!
「なぞり書きの練習しよー」 「えー、いやや、おもんない」って子でも、目的がはっきりしているので、めきめき書き写します。

3.視空間認識能力も育つ

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折り紙は視空間認識能力が必要な遊びの代表と言っても過言ではありません。正方形の折り紙が、長方形になったり、三角になったり、折り方によって形を変えていきます。
見本を見ながら、「どうやって折るのかなー」と考えているうちに、頭の中で形や位置関係を捉える力がついていきます

今日のお子さんの場合、「なぞりはできるけど、書き写しができない」との訴えがありました。
なぞり書き ≠ 書き写し なんですね。
書き写すってとても難しいことなんです。

<<必要な能力の比較>>

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今日のお子さんも、僕が隣で見本を折っているのを見ながら、向きを合わせたり、折り方を試行錯誤したりしていました。

※折り紙を教えるときには対面ではなく、横並びで教えてあげてください。対面になることで上下がさかさまになって、それだけで難易度が高くなりすぎます。少しのことでお子さんは学びやすくなりますよ。

まとめ

折り紙は手先の器用さにはもちろん、視空間認識能力の育ちにもかかわっています。折り紙だけで文字が書けるようになるわけではありませんが、土台作りにはもってこいです。お子さんの好きなものを相談しながら作ってみることでモチベーションもアップ。
さて、ここでワンポイントアドバイス。出来上がったときに褒めて終わらないでください。出来上がった作品で一緒に遊んでみてください。褒める/褒められるの関係よりも、一緒に楽しんでくれる(共感)関係の方が、「またお母さん、お父さんと遊びたい」という気持ちを育て、良好な親子関係にもつながります。


一発目からちょっと頑張りすぎたかも。細く長く頑張りたい。

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