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いま本当に欲しいモノ

特にやりたいことがない状態で時間だけが膨大にあると、人生の意味に悩んでウツっぽくなる傾向が僕にはある。

そうならないために、いま僕が何が欲しいのだろうと改めて考えてみた。

読書が趣味なので、普段から気になった書籍は採算度返しで買うことが多い。子どもの頃から両親が本は何でも買ってくれた名残だと思う。

最近は、日本文藝家協会が毎年刊行している『ベスト・エッセイ』という本が想像以上に面白かったので、過去の年の本もまとめて購入した。

少し遡ると成人男性の定番の趣味といえば車だったが、購買意欲は無いのに小説家の羽田圭介さんの『羽田圭介、クルマを買う。』を最近読み終えた。著者が車選びに取り憑かれている様子が冷静な分析で描写されていて、同体験をシンクロしてるような心地がしてよかった。

そういえば、過去に同じく小説家の川上未映子の『きみは赤ちゃん』を読んだことがあるのを思い出した。自分が体験していないことをコラムやエッセイで疑似体験するのが僕は好きみたいだ。

腕時計は大学の頃から気に入っているモノを愛用している。Amazonで1,000円で買ったそれ。もちろん豪華ではないが、値段以上のシンプルな見た目に魅かれている。何も不満は感じていない。

欲しいといったら住む家か。ただ、不確定要素が多すぎるのと情報不足すぎて購入の検討にすら至っていない。土曜の早朝に放送されている『渡辺篤史の建もの探訪』は毎週録画しているが。

やってみたいゲームも特にない。今人気があるのはだいたいシリーズものの新作で、途中からは入り込めない。それに今ハマってしまうと若い大事な時期を棒に振っていいのか、と罪悪感が湧いてプレイに熱中できなさそうだなと考えている。

もともと僕はモノに対してあまり愛着がなくて、必要以上にモノを持つことを良しとしていないところがある。実用的ではないモノに対する物欲は小さな頃から無い方だった。

靴も必要な分はあるし、服も揃っている。メガネも仕事用、お出かけ用、家用をちゃんと使い分けている。鞄も財布もお気に入りのモノがある。

あるときはカメラを衝動買いしようとしたが、すぐに必要になる訳ではないため、置物になる光景が容易に想像できた。スマホのカメラすらたまにしか起動しないのだから、と買うのをやめた。

自分が楽しむためだけのモノって、ここ最近何か買ったことがあるかなぁ…、思い出せない。

モノでなくコトに関心があるのだろうな。その部分については、別の機会で深めていきたい。


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