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憧れの対象はもういない

noteを始めるとき、何か具体的な目標があった方がいいのかなと思って考えてみたことがある。

パッと思い付いたのは「本を出版する」ということ。小さい頃から読書が好きだった僕にとって、本を出している人は尊敬の対象だった。「作家」という肩書きには言葉の重みがあった。

でも今では本を出したいという想いは薄れている。簡単にいうと希少性がなくなったから。ネットで人気になれば誰でも本を出せる時代。その事実に、かつて抱いていた憧れは失われていた。


いまやテレビもそれと同じ。

子供の頃は、特に意識せずとも「いつかテレビに出たい」というありふれた夢を持っていたと記憶している。テレビに出るってすごいことだ、という漠然としたイメージもあった。

それが今やテレビ自体の存在価値が下がっている。顕著に視聴者数が減っている。僕自身もリアルタイムでテレビを付けることはなくなった。

テレビ番組の多くは人気者を出演させたがる。テレビ局の方針とか番組に合うかは関係なく、番組の意義やメッセージ性も感じない。ただ流行っているから、視聴率が取れるからしか考えてない。

民法のニュース番組やワイドショーの出演者を尊敬できない。他にやることはないのかなと単純に疑問に思う。スタジオでスタッフが制作したVTRを観て、一言いうだけの仕事に誇りはあるのか。

人間に染み付いた価値観を変えるのは難しい。特に年齢を重ねた人になるとそれは特に。今のテレビを支えているのは、若い世代ではなく上の世代の人だと聞いたことがある。

若者の間では、テレビの役割がYouTubeに置き換わった。僕も観たい番組が無いときはFire TVを繋いでいるTV画面でYouTubeやNetflixを見る。


昔の「すごい」が、今は「そうでもない」に変わりつつある。その速度は、年々加速している。

でも人間の認識はなかなか変わらない。いつまでも作家は「先生」で、TV出てる人は凄くて偉い。そんな時代錯誤の価値観には辟易している。

憧れの対象は僕の前からいなくなった。でもその結果、今の自分に目を向ける時間が増えた。これは結果的にいいことだなと思っている。

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港区のITエンジニア兼、複業ライター。1992年生まれ。noteではエッセイや日記を綴っています。趣味は読書・お笑い・ラジオ。過去記事はマガジンにまとめています。編集・ライター養成講座40期生。彼女と2人暮らし。
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