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師走の近況報告

嬉しいニュースが2つあった。

以前の記事にも書いたが、とあるきっかけでWebメディアの編集者さんと繋がった。そして、有難いことに約1ヶ月前からライター仕事を頂けている。それが嬉しいお知らせの1つ。

「あるテーマで2,000字以内のエピソードを」という依頼。友人の友人から奇天烈な友人に関する事件簿を仕入れたので、それをネタに書き上げて納品した。今月公開されるとのこと。

2つ目はその編集者さんとの仕事が今も継続していること。どこの馬の骨か分からない若造にせっかく頂いたチャンス。1回限りで見切りをつけられないように強く意識していた。だから、原稿の質はもちろん、連絡のレスポンスも即レスを念頭において対応していた。

また、noteでこれまで1年以上書き続けてきた経験があるので、「2,000字を◯日までにお願いできますか?」と聞かれたとき、経験則と自分の実力を鑑みて妥当なスケジュールを返答できたのはよかったと思っている。自分に拍手。

師走に入り本業の仕事も忙しい中、エピソード原稿とその他の個別に与えられたテーマ原稿の合計4本の記事を書いて既に納品済み。公開されたら仕事の実績としてまとめておきたい。

それとは別で、今会社内で自分がインタビューされた記事を自分で編集しているというおかしな状況にある。経緯を掻い摘んで書くと、元々書き起こしの原稿の内容確認メッセージが来たのだが、気になるところが多くその原稿の修正をしていると全部直したくなったのが始まり。

担当者に相談すると、実は編集できる人がいなくて困っているということで、「じゃあ、僕がやります!」と編集を任されることになった。

突然訪れた書き手としての活躍の機会に喜びの雄叫びを上げようとするも、冷静になってみると大きな責任感が重圧となってのし掛かってきて、表に出かけた声はひゅんと引っ込んだ。

それらの原稿を推敲していたら、とてもつらつらとnoteを書いている暇がなかった。気ままに書けていた日々が懐かしいとすら感じる。

ライターとして自分の書いた文章には、責任もあるし読者の感想も気になる。無責任に書いていた頃の気持ちとは別の感情が生まれ始めた。

今月からは「編集・ライター養成講座」もいよいよ始まる。正確には昨日から始まったのだが、あいにくその日は仕事が入っており参加できなかった。初日から不運だったがアーカイブ動画が用意されているとのことなので、後日それを見てキャッチアップしておくことにする。


それに最近は自分の中の読書欲も日に日に増してきている。おそらく、書き手としてこれから膨大な文章を構築していくために、プロの最前線の作品を体に入れ込みたいという本能に近いものに吸い寄せられているのだと思う。だから、いつにも増して気になった本や雑誌を買い漁っている。敬称略でいくつか羅列してみる。

・『かか』/ 宇佐美りん
・『改良』/ 遠野遥

河出書房新社主催の「文藝賞」を今年受賞した新人若手作家の2作品。文量は短いのですぐ読めてしまうが、内容は濃密で読了後は余韻で頭が揺れる揺れる。

・『文藝別冊 川上未映子』
・『文學界 12月号』
・『新潮 2020年1月号』

関西弁が爆発していた初期の作品から好きだった、川上未映子さんが特集されていたので迷わず手に入れた。文學界は村上春樹さんの最新作「謝肉祭」が掲載されていたので。そして、新潮では村上龍の最新小説「MISSING 失われているもの」と金原ひとみの新作「アンコンシャス」が収録されていた。この全ての雑誌本に目を通している訳ではないが、家にこれらの本が鎮座しているのを見る度に心が踊る。

・『あるノルウェーの大工の日記』/ オーレ・トシュテンセン
・『洗礼ダイアリー』/ 文月悠光
・『臆病な詩人、街へ出る。』/ 文月悠光

その他、早く読みたいものたち。『あるノルウェーの大工の日記』は偶然、本屋で出会った。その名の通り、大工さんの日記なのだが、その人の仕事論が詰まっていてとても面白い。

詩人の文月悠光さんは吉岡里帆さんのラジオ番組のゲスト回で知った。詩は難易度が高いので、エッセイ本を2冊読み始めたが、天才じゃない姿と生き方を知って親近感が持てた。

読書は小学生の頃から今も変わらない至福の時間だ。叶うものなら一日中本と戯れていたい。


今年の年末は実家に帰省する。特にやることもないので、過去の学生時代のことや地元のこと、家族のことを思い出したりしながら何かエッセイが書けたらいいなと思っている。

2019年、案外悪くない年を過ごせたのではないか。まだ12月の中旬なのに、1年を総括しているところが自分っぽい。もう気分は年越し。


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