これ

OMOは空母。店舗のみ注力の大艦巨砲主義ではこの先は生き残れない

 カバーは今週の日曜日に東京の日本橋のお昼の風景の写真です。人はほとんどいなく、日本橋室町のあたりの店舗は人がほとんどいませんでした。
少し前までなら雑な言い方ですが、オフラインの店舗をしっかり作り込んでいたらインバウンド客が流れてきて売り上げUPってお話が去年あたりは主でしたが、今回の件で、自分的には第二次世界大戦の大和を作ったけど、時代はすでに航空兵器を運用する為の空母の時代に移り変わっている感じがしました。

 2年ほど前にスーパーのIT担当?のかたとお話をしたら、新聞の折り込みチラシは全く効かなくなったけど、スーパーは近くて安ければ近くの人はくるのでって話しをお聴きしていましたが、とあるEC業者さんとお話をするとこの二週間ぐらいで売り上げが上がっているとのお話もお聴きました。

そんな状況の中、

のニュースが今朝から飛び込んできて、ついに生鮮でここまできたんだなーと。先ほどのスーパーの担当者の方の理論からすればイニシャルやランニングにどれぐらいかかるかわからないぐらいテクノロジーの塊であるAmazon Goはスーパーの形をした別の何か?ぐらいにしか思わないと思うのですが、

の中で記載されているチャネルシフト

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の話しなんかを読んでいると、そんな世界観で動いていないことがわかります。
とあるリテール企業のかたとお話した時、私たちが品揃えが良いのはユーザーニーズがわからないから沢山ならべる必要があって、ユーザーニーズがわかればこんな沢山の商品を並べ日々廃棄する必要はないと言われていました。
 ユーザーのために薄利多売でって話しは同じ業態同士では戦えますが、日本国内でもすでにドラッグストアのような他の主力商品でも自社の店頭にある高価格帯の商品をついで買いさせるための安価なタッチポイントとして原価で売っても構わないって作戦で、国内でも業界の壁は崩壊してきています。
 自分はこの頃セブンの青の贅沢というコーヒーを高頻度で飲んでいるのですが、これもマクドナルドがカフェの業界の壁を越境して100円で発売し、それをコンビニ業界がさらに越境しました。
 美味しいものを安く購入できるのはユーザーとしてはすごくありがたいのですが、安いからものを買うのではなく、納得するから対価を払います。
 このまま薄利多売な商売の方法が進むと廃棄ロスのコストなども考えると、今回のように何か起きたら企業として倒産みたいな流れにしかならないとおもいます。
 店舗側での顧客理解やオンラインでのリーチや販売等のチャネルをしっかりと確立しないと、今後人口も減少していくなかでもっと厳しい事になっていくとおもいます。
 個人の飲食店などでUber Eatsなどが新しいチャネルになっていますが、今後もあのような、店舗だけにとらわれず拡張するようなサービスの普及が今後の日本のキーワードになるのではないかなとおもいます。

あ、こんなニュースもありますね!

 メルカリさんの一次流通と二次流通の融合の話しも

成功するかはまだわかりませんが、とりあえず進撃の巨人のウォールマリア(壁)がある日突然壊されて、巨人が業界の壁の中に乱入してくるのは当たり前と思っていたほうがいいですね。
 戦艦大和のような巨大な大砲(装飾)を備えた素晴らしい店舗を作りたくなる気持ちはわかりますが、航空兵器(オンライン)も運用できるOMO型の店舗や事業にシフトしていかないと、この先の人口減の日本は特に厳しくなるかとおもいますので社内でDXDXっ号令するだけでなく、顧客体験をしっかりと考えた取り組みをやっていきたいですね!


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アフターデジタルやOMO•スーパアプリ関連の記事|比企宏之@日本のOMO推進の人|notenote.com


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