著者によると、人や組織が進化を遂げて成功するカギは失敗から積極的に学ぶことであり、これが出来るのはごくわずかな人と組織であるということです。そして重要なことは個人の判断ミスが起きた根本原因を究明すること、そしてそれが生じる原因となった組織の改革に着手することであると著者は述べています。なぜなら個人を処罰したところで問題の抜本解決には至らないだけでなく、逆に処罰を恐れ失敗を隠す意識が組織全体に広がり、表面化しない失敗が積み重ねられ大事に至る可能性が高くなるからです。また、日本の企業のように失敗が許容されず失敗から学ぶ文化が根づいていない組織ではリスクを取って挑戦する人がいなくなるのでイノベーションが起こりにくいと述べています。
(以下、重要と思われた個所を抜粋)
1. オープン・ループとクローズド・ループ
2. 失敗の内的要因
3. マージナルゲイン
4. 失敗から学ぶ
5. 成長型マインドセット
6. 失敗を嫌う日本
7. 確証バイアス
(2022年5月7日 )