不思議な時間
事務所に入る前に被写体をしていた時のことをたまに思い出す
スタジオというのは不思議な場所だ
普通に日常を過ごしていたら行くことのない場所
被写体活動にのめり込んでいた1年ちょっとの間、私は次はこんな感じで撮られてみたい、こんな感じでも撮ってみたい、と衣装やスタジオを探したりインスタでカメラマンさんを調べたり夢中だった
その時はあまり周りが見えてなかった気がする
撮影自体はすぐ終わってしまう
3時間ぐらいスタジオを押さえて、準備の時間と片付けの時間を入れたら撮影時間は少しだけであっけなく終わる
ある時私は前みたいに被写体活動にのめり込めなくなった
こんな夜に、今もあのスタジオは真っ暗な中存在しているのだろうかと思う
撮影の日よりむしろ準備をしている時のほうが夢の中の世界にいるみたいだった
またあの夢の中の世界に入りたいと思うのに
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