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本を読め #8 はじめよう!ひとりごはん生活

一人暮らしを始めた頃、ツタヤをふらふらと歩き回り、スタバでお茶などして過ごした末に1冊の本を購入した。

一人暮らしで新しいことを始めたい。一人でできることを増やしたい。・・・

色々な思いを抱えてこの本を持ち帰った。

あれから5年が経とうとしている。すっかり大切にしまっておいたので綺麗なままだった。

ただ手放すのも寂しい。そう思い数ヶ月前にメルカリに出品。ついに売れたのだ。

せっかくだから、最後にさらっと目を通してみる。今更だが、手放すのが寂しくなるほど懐かしさがこみ上げた。

3分の1以下の値段。値段では決められないほどこの本には価値があった。そう思う。購入してくれた人がまた、そう感じてくれたらとても嬉しい。作者でもないのにそう感じながら、梱包する。

料理を始めたのは「必要だった」から。

就職するまで家の手伝いなんぞまともにしなかった私は、食べることが好きだからという理由で食品業界へ飛び込んだ。

まさか会社で、料理を作る部門に配属されるなんて思ってもいなかった。

辞令があった時に感じたのは「花形部署だやった〜!」ではなく「あ、まずいぞ!」だった。

結局その後の1年間は必死だった。朝から夕方までキッチンに立って、夜遅くまで事務作業。外出もたくさんあって、ヘロヘロだった。

ただ、充実していた。

一人暮らしが始まってから、異動があった。情熱を向ける先がなくなってしまったので、自炊に一生懸命になった。

料理をしている間は辛いことも忘れられる。料理を食べている間も癒される。好きな時間だった。

一生食べることはやめられない。生きるために、食べなければならない。だけど外食は費用がかかるし、コンビニ飯は飽きてくる。

何と言っても外食もコンビニ弁当も添加物だらけ。それが嫌だった。

簡単なご飯でも、添加物が少ないだけで体が楽になった。体重も適正に、体型維持も簡単になった。暴飲暴食も前ほどはなくなった。

自炊は大変。とくに自分一人のためとなると、つい適当になってしまう。でも、まずは一品から始めてみるといい。

親子丼。野菜いっぱいのパスタ。鍋、うどん、そば。

見た目は悪くていい。シンプルじゃなくていい。1皿にまとまれば洗い物も楽チン。

具沢山のお味噌汁とご飯。ほかほかのごはんを味わうならそれだけでいい。

次は漬物を作ってみる。翌朝食べるのが楽しみになる。

そうやって少しずつアップデートして、できることを増やしていく。その繰り返しで、バランスのよい自分の食卓ができがっていく。

するとだんだん、食器やキッチン道具に目がいくようになる。あ、野菜の水切り欲しいな。かわいい豆皿ほしいな。箸置きもあるといいかも。

技術だけじゃなく、料理を支えてくれるアイテムもアップデート。

すっかり料理にはまってしまえば、誰かを呼びたくなるはず。お酒を交わして、会話も弾む。お店じゃないから、閉店の時間も気にしない。

ちなみに、私は誰も呼ばなかった。友達はみんな、電車で2時間も先の場所にいたから。

呼ぶ人がいないなら、行きますよ。呼んでください。笑

料理を楽しんでいる人は、この先長い人生を楽しめる人。

ちなみに、最近の私は、寝かせ玄米にはまっている。

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