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神さま、私のこと好きなんじゃないかな

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25年の半生を描いたエッセイです。この記事たちとの出会いが貴方にとって素敵なものになりますように。
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神さま、私のこと好きなんじゃないかな 上編

神さま、私のこと好きなんじゃないかな 上編

二年前、25年の半生を描いたエッセイを文学フリマで販売しました。これまで三刷目を通販や書店で委託販売していましたが、より多くの人に読んでもらいたいと思い、この度noteで公開することにしました。この記事との出会いが貴方にとって素敵なものになりますように。

 神さまは私のことが好きなんじゃないかと思う。

 私の人生に都度都度ちょっかいをかけてきて、そのちょっかいの全てが今の私を形成している。
 

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神さま、私のこと好きなんじゃないかな 中編

神さま、私のこと好きなんじゃないかな 中編

25年の半生を描いたエッセイの続きです。
初めての方はこちらからご覧ください。

ADHD 21歳の春。私は九年越しの夢を実現し、晴れて看護師となった。
 就職先の大学病院は私がかつて憧れた大病院ではなかったが、実習で通ううちに愛着が沸いた第一志望の病院だった。健康診断書を作る為、脳の病気になった時診てもらった町医者に再びかかった。なんとその町医者は私の就職先の大学病院でキャリアを積んだ時期があっ

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神さま、私のこと好きなんじゃないかな 下編

神さま、私のこと好きなんじゃないかな 下編

25年の半生を描いたエッセイの続きです。
初めての方はこちらからご覧ください。

運命の消去法 大知と別れた次の日に婚活パーティーに行った。次の相手が見つからなくてもいいから、とにかく誰かと会って気を紛らわせたかった。

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