uniインタビュー第1回汐田海平:「元々は医者になるはずだった」一本の映画に人生を変えられた映画プロデューサーが、「uni」で叶えたい夢とは?
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uniインタビュー第1回汐田海平:「元々は医者になるはずだった」一本の映画に人生を変えられた映画プロデューサーが、「uni」で叶えたい夢とは?

はじめに─uniの中の人を紹介します─

こんにちは!uni(ユニ)です。
uniは「映画と人を繋ぐ」をモットーに、キャンペーンやイベントを通して、もっと映画館に足を運んでもらうための新しいコミュニティです。本note企画では、毎月一人ずつuniの魅力溢れるメンバーを紹介していきます。

第一回で紹介するのは、uniのプロデューサーを担い、Shake,Tokyo(シェイクトーキョー株式会社)の代表である汐田海平。
優しくて柔らかい物腰が魅力的で、頼れるリーダーとして自由なuniメンバーを牽引してくれています。子供の頃、医者を目指していた汐田が映画業界に入るに至った経緯、これからuniで叶えたい夢について詳しく聞いてみました!

親の期待から医者を目指した少年が、映画プロデューサーになるまで。

ー出身は鳥取県なんですよね。どんな子供時代を過ごしていたか教えてください!

鳥取県の米子市で育ちました。人が一人も歩いていないような田舎で(笑)どこに行くにも遠いから、基本的に車社会なんですよ。映画館に行くのも、自転車で30分くらいかけて、イオンのMOVIX日吉津村に通っていました。そこが近隣で唯一の映画館だったんです。

10代の頃は…中学生までは遊んでばかりで不真面目だったかも。でも、高校生になってハンドボール部に入部してからは、エネルギーを全て部活に注ぎました。キャプテンも務め、県大会優勝もしたりして。練習はハードでしたが、頑張ることが楽しかったですね。

ちなみにポジションは相手陣地の先頭で体を張る、フィジカル担当でした(笑)今も矢面に立つような仕事をしているので、似たようなことをしているような…?僕の価値観はこの時代に形成されたんじゃないかと思います。

ーご両親はお医者さんとお伺いしましたが、汐田さんも医者を目指していたのでしょうか?

親が医者の環境で育つと、子供もなんとなく医者を目指すんですよ。だから僕も鳥取県立米子東高校の生命科学コースという、医学部受験を前提とした学校に通っていました。そこは、鳥取県で選りすぐりの精鋭を集めたとんでもないクラスで。クラスメイトのほとんどがお医者さんになるんです。

そんな環境の中で、僕も負けず嫌いなものですから目の前の試験に全力投球をしていました。特に父親は、医者になって欲しいとの希望も強くて。結局大学浪人することになり、医学部専門の東京の予備校に通うことになったんです。

ー懸命に医学部進学を目指されていたところから、映画に興味を持ったきっかけはなんだったのですか?

ターニングポイントは、映画好きの母親が勧めてくれた黒沢清監督のサイコスリラー『cure キュア』です。当時高校生ながらも、自分史上最大級の衝撃が走りました(笑)それまではゴジラやジブリなどを見ていましたが、見る映画の幅もグッと広がって行きましたね。

東京の映画館でたくさんの映画を見たことも、大きく影響を受けました。元々テレビやラジオも大好きだったので、今思うと心のどこかではエンタメ系の仕事につきたいと思っていたのかもしれません。でもやっぱり医者になる義務感もあったので、やりたいことと自分の置かれている環境の狭間でずっと揺れていました。

ただ、本格的に映画業界に入るきっかけになったのは、大学進学です。実は私大医学部にも補欠合格していましたが、映画好きの母の後押しもあり、映画評論を学ぶため横浜国立大に進みました。父親に対して少し罪悪感はありましたが、映画にどっぷりの生活が始まりました。

ー大学時代からは具体的にどんな風に映画に携わっていたのでしょうか?

在学中は映画を制作していました。映画評論のゼミに入り、月に数十本以上映画を見ていると、だんだん自分でも作りたくなっちゃって(笑)部員50名程の映画研究部に入り、自主制作で色々作りました。

やっていくうちに、監督やカメラマンを束ねて進行をするのが得意なことに気づき、そこからプロデューサーの道を志すようになり、今に至ります。

ー現在は幅広いお仕事を手がけられていますが、「やっててよかった!」と思えた出来事はありますか?

プロデューサーとして映画を作って、「面白い!」と言ってもらえることです。ゼロの状態から数年間かけて作っていくので、産声が上がった瞬間は何にも代え難い喜びがあります。

今は映画・広告プロデューサー、映像制作のお仕事を主にやっています。その中でも、映画プロデューサーの仕事が一番達成感を感じますね。

映画プロデューサーは、“完成”というゴールに向かって現場を束ねることが仕事です。そのゴールにたどり着くために、「目標」をすごく大切にしているんです。僕は負けず嫌いで勝つまでやるタイプの人間なので、どうにかして目標を達成できるようにいつもイメージトレーニングをしています。ハンドボール部時代からの癖かもしれませんね。

《汐田直近のプロデュース映画》

自分本位の映画活動から、映画ファン本位の映画“体験”活動へ。

ーuniを立ち上げた理由を教えてください!

自分が映画の興行や宣伝を行う中で、観客に伝えたいメッセージをうまく届けられず、悔しい思いをしたことがきっかけです。日本の映画市場は、予算をかけないとヒットさせられない構造になってしまっている。でも、もっと映画の観客(オーディエンス)に対して、作品の良さで勝負したいと悩んでいたんです。

そんな時に、uniクリエイティブディレクターのDIZさんに出会いました。彼女の「一生の映画友達を作ってもらえるような場所を作りたい」との言葉に本当に感動して。「オーディエンス主導の映画のあり方を実現できるかもしれない」と、uniの構想を考え始めました。

そして、映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』が大好きな人たちが集まって、暗闇の中で語り合うイベント「about time with」をDIZさんと一緒にやることになったんです。このイベントで映画ファンの人たちと直に触れ合うことで、「僕はお客様の顔が見えていなかったんだ」とわかりましたね。

今までは、映画をいかに気に入ってもらえるかに焦点を置いていたんです。だけど、実際に映画ファンの楽しそうな様子を見ると、少し元気のない映画業界に対して、何か良いアプローチができるんじゃないかと思い始めたんです。そこからは、映画をただ見るだけじゃなくて、それ以上の付加価値をつけられると信じて、uniの活動をやっています。

ーこれからuniで叶えていきたい夢はなんですか?

やりたいことは「映画ファンを増やし、映画館に来る人を増やす」ことです。2時間拘束されて映画を見ることは、もしかしたら今の若い世代のライフスタイルに合っていないかもしれません。それでも、映画館で映画を見た”体験”は絶対思い出に残るはずなんです。

uniのメンバーは純粋に映画が大好きな人ばかり。そんな映画愛に溢れたメンバーだからこそ、もっと映画を楽しめるようなキャンペーンやイベントを行って、映画ファンを増やしていきたいですね!

uniのプロデューサー汐田海平は、生まれた環境の中で、ある種の葛藤を覚えながらも映画愛を育み、これまで様々なことを手がけてきました。それは全て、“映画ファンを増やしたい”という大きな目標に向かうためのもの。「まだまだ目標には遠い」と語る汐田の、これからの活動にご注目ください!

Interview&Editor:琴美(uni/PRコーディネーター)
Writer:爪菱リオ

汐田の一問一答!

映画館にはどのくらいの頻度でいく?
年間40本くらいです。(気持ち的には全然足りてない...もっと観たい!)

お気に入りの劇場は?
ユーロスペース(渋谷)、新宿武蔵野館、シネマ・ジャック&ベティ(横浜)

私の大切な一本!
フランソワ・トリュフォー監督の『映画に愛をこめて アメリカの夜』(1973)が大好きです。『CURE』で映画に捕まり、『アメリカの夜』で"映画作り"に引きずりこまれました。今でも映画愛が足りない時など、折に触れて注入してます。

映画以外に好きなことは?
珈琲、カレー、パクチー、漫画、お笑い

uniメンバーを一言で紹介してください!

DIZ
「映画を通じて人と出会う」ことの楽しさや素晴らしさを教えてくれた人。自分に正直で純粋でまっすぐで、ヒーローみたいな人です。でも喋り方がほわんとしててギャップも素敵。憧れてます。

タカヒロ
素直な反応と独自の思考が得意な人。何かに迷った時に「タカヒロさんならどう思うだろう?」と考えることがあるくらいこっそり指針にしてます。ご飯たくさん食べます。歩くスピード早いです。

アリサ
人間愛とエネルギーに溢れるuniの末っ子。SNS一本で大人の世界に殴り込む感じや、媚びない姿勢がかっこいい人。すごい早口になると、テンション上がってるんだなとわかります。

琴美
コミュニケーション力と思考力に優れた人。映画業界にあまりいないタイプで「この人となら何かを起こせる」と周りをエンパワメントできる人。パワーの出力が強いとき「怒ってる?」って聞きたくなることがごく稀にあります。

haruca
「こんなに仕事できる人いるんだ」って思わされる人。uniのクリエイティブの根幹だし、戦術理解力も高いしで、頼りになる。口数が少ない時、楽しんでるか不安になる時があるけど、どうやら楽しいみたいで安心。

もっちゃん
企画もできるしトークもできるし歌もうまいし、嫉妬しちゃう人。常にワクワクする方へ爆進していくであろう歩みの強さと軽快さに勇気づけられる。ただ人目を気にするポイントが人と少し違うフシがある気がしています。

しんのすけ
世の中の感覚よりいつも少し先を行く人。しんのすけさんが勧める映画や触れる話題に乗っかれば間違いないと思わせる説得力がある。すごくまともな人でありながら「あ、それは苦手なんだ」みたいなことがあってかわいい。

キミシマユウキ
初めてお会いした時、壇上でイベントMCとして回す姿に一目惚れした人。人よりたくさんの時間を生きているんじゃないかってくらい映画を観てるし知識量もすごい。意外と敬語とか礼儀とかもちゃんとしてて出世するタイプ。

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