体験をありがとう

小学生の頃の冬の思い出。

祖父母と暮らしていたので。
昔の事を色々と体験させてもらった。

冬休みに入るとお正月の準備をした。
楽しかったのは餅つきだ。

かまどに薪をくべて。餅米を炊く。
耳と鼻が寒さでツンと痛い。
白い息を吐きながら火にあたる。

良い匂いがしてきた。そして。
炊き上がったアチアチの餅米を。

臼と杵で。ぺったんこぺったんこ。
祖父が餅をつき。祖母が合いの手。

私もやりたかったが。
スピードが肝心らしく。
最後にちょっとだけ。
触らせてもらうだけだった。

それから粉をつけて。丸めて。
鏡餅やお雑煮用の餅を作る。

私なんかは。上手くできず。
ベッタベタになってしまった。

いいから。
つきたてを食べな。と言われ。
きな粉。あんこ。のりと醤油で。
いっぱい食べた。美味しかった。


冬休み明けに。
みんなの前で作文を発表した。

餅つきの事を話すと。
先生もクラスメイトも。
ユニー君のとこは。
家で餅つきをするの!?
と。すごく驚かれた。


お正月の飾りを一緒に作ったり。
ベーゴマのやり方を教えてもらったり。
竹とんぼを作ってくれたり。

ああ。
良い体験をさせてもらっていたのだ。
と今になって思う。

ありがとうございました。

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