君の席の後ろ

中学2年の頃になると。
イケてるグループから。
馬鹿にされたり。
悪口を言われるようになる。
私の頃はまだ。
イジるという言葉はなかった。

それでもまだ友達はいたので。
孤立はしていなかった。
ジョジョやキン肉マン。
遊戯王カード。モーニング娘。
の話をしていた。

その会話を盗み聞きされて。
オタクが気持ちわりーな。
と笑われていたけど。

今は漫画やアニメ。
トレカやアイドルは。
立派な日本の文化で。
海外でも流行っているし。
めちゃめちゃイケてるよ。
君らの方が。
感度が鈍かったね。


席替えをして。
ソイツらの内の1人と。
同じ班になってしまった。
給食も一緒に食べることになる。

ソイツは私の事を。
露骨に嫌がった。

最悪だ。終わった。
ふざけんなよ。
誰か変わってくれよ。
という風に。

いつまでも。
ギャーギャーギャーギャー。
喚いていた。

何もそこまで言うことは。
ないんじゃないか。と思った。

コイツはこれからの人生で。
どれだけ多くの人を。
傷つけるのだろう。

ハル君仲良くしようぜ。
と肩を組んでやればよかった。

でもそんな事は。
その時の私にはできなかった。


これからの私にできる事は。

同窓会に参加して。
隣に座って。肩を組んで。

よう。ハル君久しぶり。
あの席替えの事覚えているかい?

みんなの前で。散々嫌がられて。
俺すっごく傷ついたんだよ。
謝ってくれるかい?
とやってやる事だけど。


・・やめておこうか。

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