見出し画像

26.フランス・アルプス地方の町(その1:ホテルの下を通過するTGV)

ボクの現在の勤め先の本社はスイスのGenevaとMont. Blanc(モンブラン)で有名なフランスのChamonix(シャモニー)の中間あたりのCluses(クルーズ)と言うところあります。
 
ジュネーブから高速で30分ほどの場所で、空港から10分ほどで国境に差し掛かります。
国境と言っても貨物車以外はだいたいそのまま通過(車線は当然一つになり、ハザードがあるのでかなり低速になりますが)していきます。
 
フランスの方が物価が安いのでフランス側に住んでジュネーブに仕事に通っている(つまり毎日国境を通過する)人も多い由。
実際に朝と夕方には国境を挟んでラッシュアワーがあります。
 
何度か通過するうちに慣れてきましたが、日本人的感覚からすると、陸の上に国境があるのは地図上ではわかっているものの、実際に通過すると不思議な感じがします。

フランスースイス国境(フランス側から通過中)


同じくジュネーブとシャモニーの間くらいのところにAnnecy(アヌシー)という街があります。
 
冬季オリンピックの候補地になったこともある(確か選考で平昌に負けた)湖のある街で、最近はIT企業などが増えてきている由。
元々は古い城下町で運河沿いの通りにカフェなどがありとてもキレイです。
その先にある湖も美しい所です。

アヌシーの運河


仲の良い韓国人の同僚から、一度出張がてら奥さんをここに連れてきたことがあるという話を聞きました。
“She said, here is one of the most beautiful place in the world.”
(ここは世界で一番きれいな場所の一つね)
と喜ばれた由。

アヌシーの湖


初めてこの街を訪れたときはアヌシー駅に隣接するヒルトンホテルに宿泊しました。
到着したのが夜遅かったので分からなかったんですが、朝方下の方からゴトゴト振動が来るので、窓を開けてビックリ。
下をTGVが通過していました。

ホテルの下を通過するTGV


TGVだとジュネーブからパリまで3時間くらいですかね。飛行機だと30分なので、日本の感覚からすると東京-新大阪っていう距離感ですかね。
最高速度は新幹線より速いのですが、振動はかなり感じます。
 

ホテルの建物の下に線路が


うちの社のフランス人が来日時に新幹線に乗る機会があるとTGVと比較して褒めるととても喜びます。
“This bullet train is called as Shinkansen.”
(この弾丸列車は「新幹線」といいます)
 
“It was the fastest, but now secondly fastest train in the world.“
(もともとは世界最速だったのですが、今では2番目に速い列車です)
 
“It’s your fault.“
(アナタたちの(やらかした)せいです)
“fault”自体にはテニスのサーブでもフォールトと言うように「失敗」と言う意味が有るので、追い越された日本人目線でこんなジョークを言うんですけどね。

アヌシー駅に停車中のTGV





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?