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羊と汽笛

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記事一覧

#6 ゆく河の流れ

2011年3月4日    紙袋の中に大量のお菓子を抱え、私は学校へ向かう。卒業式予行、退…

undae
5年前
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#5 倚門の望

   文化祭も終わり、部活に明け暮れた万智や木村たちも引退してしまい、もう全員が受験だけ…

undae
5年前
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#4 夏の果て

    明るい声とともに颯爽とやってきたのは樋口くんだった。万智から名前を教わった時、何…

undae
5年前
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#3 雪と墨

    はじまりは唐突に。木村に思いがけぬ声をかけられ、私は状況が理解できないまま一拍空…

undae
5年前
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#2 縁は異なもの味なもの

   季節は春めき、様々な心のありようを胸に秘めたまま、とうとう最終学年になってしまった…

undae
5年前
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#1 乗り掛かった舟

   17歳の春、指で言葉を追っていただけの人との邂逅が、後の自分にとってありふれた日常…

undae
5年前
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はじめに

わたしと君は確かに存在していた すべてが嘘のようで いつまでも続く白昼夢のよう ちいさな灯りを絶やすことなく守りぬいてきた だからこそ、この混沌とした世界で ただ赦してほしい 「真夜中に、ニューヨークのマンハッタンのホテルでダンサーの女と、失業中の男が(避けられない理由で)朝まで一緒にすごさねばならないとしたら、共に寝るかーあるいはお互いのなかの共有物を教えてあげて、「二人でいる」のを、あたかも一人でいるように思いこむしかないだろう。身の上話、思い出の故郷、そして