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ハッピーエンドじゃない方が納得感のある人生になる

先日、妹の家で久しぶりに父に再会した。

父は、私を見てすぐ痩せたんじゃないか?と尋ねた。

アシュタンガヨガというパワーヨガを週6日以上練習しているので、痩せたのかな?と思ったけれど体重に変化はなかった。

妹の家に行く前日、『暑くて眠りが浅いからドタキャンしたらごめん』とメールしたので、心配したのかもしれない。


父は、昼間に海外映画をよく見ると言った。

アクションよりも恋愛映画のようなストーリーがしっかりしているものが、何度も見たくなるらしい。

自分の人生と重ね合わせるの?と聞いたら

例えハッピーエンドじゃなくても納得感が違うから。

そういう回答が返ってきた。


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父は、三人兄弟の末っ子だった。お姉(M子)さん、お兄さん、父の順番。

父は、生まれつき体が弱く、ペニシリン系の高価な薬で何とか生き延びたそうだ。

その費用のために父の両親は働きっぱなしで、小さいの頃の記憶は一人天井を見て寝ている光景がぼんやりあるらしい。


M子さんとお兄さんは、大学進学を希望していた。

でも、経済的な理由で、二人とも進学をあきらめた。

だけど、父は、病気から回復して医者になりたいと大学を受験した。

結局医学部には行けず、国立の理系学部に入学した。


私が、M子さんとお兄さんの大学進学をあきらめた話を知ったのは、本当に最近(2020年の父の手紙)だった。

それを読んだときに、末っ子ってわがままが通るんだな~と理不尽な気持ちになったのを覚えてる。


私は、M子さんと話したことはなかった。

M子さんは、私が生まれる前に赤ちゃんと亡くなってしまったから。

父の両親にとって初孫だった女の子。


M子さんが亡くなってから、間もなく私とお兄さんの娘(私のいとこYちゃん)が生まれた。

私は、母に似ていたけど、Yちゃんは、M子さんに似ていたから、おばあちゃんはM子さんの生まれ変わりだと言っていたそうだ。



祖父母の家は、本当に小さく質素なのに、仏壇だけはとても大きく立派だった。

そこに飾られていた笑顔の女性とあかちゃん。

私は、本当に小さい頃から、その違和感には触れてはいけない気がしていた。

自分からは質問したことはなかったけど、赤ちゃんが電車にひかれそうになったのをお母さんが助けたんだよと誰かが言った記憶はある。

祖父母の家にとても近い踏切だった。


離婚した母は、M子さんは自殺なのではないかと言ったことがあった。

自殺かどうかは分からない。遺書がないなら親族は認めたくないだろう。

大人になった今でも、父に、その矛盾を深掘りしようとは思わなかった。

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妹の家で、父は、孫にとうとう身長が抜かれたとうれしそうに私に報告した。

中学生のJ君は手足も長くて、170cmになりそうな勢いで成長している。


私は中学生の時、生理が止まったことがある。

半年くらいかな?

ちょうどぽっちゃりしていた体型が気になったから、ご飯をお替わりを止めた。

体重はみるみる減って52㌔から46㌔に落ちた。

その代わり、中学一年生で5センチ伸びたのに、翌年は、1.5センチしか伸びなくて、成長期は終わってしまった。


父からすると、このダイエットが私の過食症にとても結びついているし、私の恋愛・結婚間にも大きく影響している考えている様子。

父がとても後悔していると言った。

私は、父に自分の考えをアウトプットするのが苦手だった。

だったら、自分(父)じゃなく別の人でも環境でも作ってあげられなかったのでは?と、とても悔やんでいる。

妹の家では、このことに二回も後悔の念を口にした。


私が自分のことは自分で解決すると言うと、父が感情的になるのは、水くさいということなんだろう。

私が進路や勉強に積極的にならず、ダラダラしているのを怒っていたのは、父が病弱なのに努力して大学に行ったことと比較しているからだと思春期には、思っていた。

でも、父の大学進学の影には、進学をあきらめたM子さんとお兄さんがいて、我慢させていることを分かっていながら費用を作った祖父母がいた。


結局のところ、私は大学受験に失敗して公務員になり、その後夜間大学にいったので、費用は自分で負担した。

妹の大学費用は、離婚した後だったから、母が負担した。

父としては、複雑な心境なのかもしれない。


もし私に娘がいて、思春期にダイエットしてたなら、きっと私は娘に理由を聞きだせるだろうと父は言った。

私が何かに悩んで(ストレス)それを食事で埋め合わせる(過食症)を経験しているから。

父は、自分が男性で食事をはけ口にする知識がなかったことを悔やんでいるんだった。

医者になりたいと大学進学を希望したのに、娘の気持ちを察する術を知らなかったから。




父からするとM子さんと私が重なって見えることがあるのかな。

父は、何で死ぬ前に悩んでいることを相談してくれなかったんだという思いなのかな。



yogaインストラクターになる時、私は親を説得するくらい強い意志を表現した。

言い換えれば、私らしい自分をやっとさらけ出したということ。



ハッピーエンドじゃない方が納得感のある人生になる

父の映画の味わい方は、父の人生を通してよく分かった。

でも人生で経験すること・したいことは、人それぞれだからね。

私はハッピー人生をおくりますから!!!

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   愛だけがある。

 全ての存在の根本に愛がある。

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